不登校の娘がついに仏教入門か??
3学期に入ってからなかなか朝起きられなくなって、課題や授業に遅れ始めてそこから軽い鬱っぽい症状になって、学校の時間はベッドから動けなくなってる娘が昨日午後の15時に起きてきて私に突然こう言った。
「私が宗教に入るとしたら何の宗教入ってほしいー?」
「入ってほしいー?って自分の好きな宗教に入んなさい」
と私は吹き出しながら答えた。
娘は13歳までイスラムの国で育った。
インターナショナルスクールに通ったのでそこには様々な国籍や文化的背景の子供たちと一緒に育ったわけだが、民衆をコントロールするために宗教を国や政府が利用するさまを見ているのでなかなか偏った?あるいは現実的な?宗教観を持っている。
「ヒンドゥーかな?」
「まあアンタちょっとインドっぽい顔だしね。でもヒンドゥーもめちゃ複雑だよ」「キリスト教は違うなー」
「まああのお腹に穴空いてたり手に釘刺してたりするのも痛いよね」
「何の宗教でも同じだけどね、個人の内面のためであれば良いけれど、それが集団になり違う宗教を否定したり攻撃したり、コントロールする為に宗教を利用したりし始めたら間違ってくるんだよねー」私は言った。
「知ってるー。ムルソーみたいにならない為にでしょ?」
ムルソー?あ異邦人ね。
「何でよ。ムルソーかっこいいじゃん」と私。
「お母さんは仏教がいいんでしょ?」
「仏教はね、宗教じゃないよ。まあ色んな人たちが後から色んな解釈したり政治利用したりしたから違ってきてるところもあるけど。仏教っていうのは哲学なんだよ。Art of living. 誰かを絶対的に信じなさい、とかじゃない。ただ人間が苦しまずに生きていくにはどうすればいいか方法を教えてくれる」
お、ついに娘が興味を持ってくれたか??
というわけでそっとテーブルの上に置いといた。
藤田一照さんのちょーオススメ仏教入門書「ブッダが教える愉快な生き方」
そいえば私が娘の年頃に読んだヘルマンヘッセの「シッダールタ」
若きシッダールタ王子が地位を捨て辛い放浪の末に解脱に至る物語を美しく描いた小説は私と私の親友の大のお気に入りの本だったなあ。英語版を購入したのを思い出して本棚を探したらなんと既に娘の部屋に移動していた。笑
不登校でもこんな娘だったら上等でしょ!???
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