利己主義から利他主義へ

個人主義は個の大切さに気づかせてくれますが、時に傲慢になり人を傷つけてしまう傾向があると思います。今こそ、個人主義により気づくことのできた自分の才能を人のために生かし、個人主義により分離した心を再び統合する時だと思っています。人が自分のために発揮できる力は知れていて、大義・使命のために尽くそうと思うことで自分でも驚く程の力が発揮されると思います。これはエネルギーの特徴なのかもしれません。

宇宙は拡がり続け発散する方向に向かいますが、生命体は結合する方向へ向かっています。エントロピーの法則のように生命の力が働かなければ、腐り分解されいずれ発散します。宇宙に有機体が放たれれば、一瞬にして分子レベルまで発散するでしょう。しかし僕たちは地球に引きつけられ、大気を味わい、生命を維持しようと、細胞レベルで分解されながらも結合を繰り返し生きています。

バランスの良いエネルギーは調和し結合へ向かいます。地球に生命が誕生したのも太陽の熱からバランスの取れたところに地球が存在したからです。金星だと近すぎるし、火星だと遠すぎました。生命はバランスの取れたエネルギーが生み出した一つのエネルギーの形であり、それがエネルギーの意志であったと考えることもできそうです。
エネルギーは、生物を作り出し、人間を作り出し、最終的に思考を作り出そうとしていたのかもしれません。思考は時空・物質を越える力があります。思考の使い方によってこの世界に様々な影響を与えることができます。バランスの取れた思考はきっとエネルギーの意志であり、そこに人知を越えたパワーが宿るように思います。僕たちはきっと何か使命を与えられてこの世界に生まれたと思います。その使命は調和であると僕は信じています。
アインシュタインは、物体はエネルギーの一つの形だと言いました。僕たちは地球とも他の生物とも他の人たちとも本質的に結合しようとしているのかもしれません。

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