脳内神経伝達物質ドパミンから考える充実した人生の送り方

充実した人生を送るためのテーマとして、「経済活動や生産活動に主体的に関われ、精神と肉体が健全な状態を持続可能にする」と考えたとします。
主体性は興味と好きな度合いでどの程度発揮されるか決まります。興味でベクトルの向き、好きな度合いでベクトル量が決まります。「興味」「好き」という感情は脳内神経伝達物質ドパミンが大きく関係しています。

ドパミンが関係した精神病として依存症、統合失調症が挙げられます。
依存症は依存対象に対し過剰に放出されたドパミンによって喜びの閾値を上げ、依存対象以外に対して喜びを感じにくくします。喜びの感情は適度に感じていくことが健全です。
統合失調症は現実離れした行き過ぎた妄想によって、脳に炎症を起こすほどの大量のドパミンを放出し、経過とともにドパミンが作られない脳に変化していきます。

「人間の進化的観点で最も新しい部位である脳の新皮質には、ドパミン作動性介在ニューロンが存在し、これが大型類人猿には欠けている。」との研究結果もあり、ドパミンは人間らしい活動を送る上で重要であると共に、人間特有の精神病を引き起こす原因ともされます。
ドパミンはその出し方で生きるモチベーションにもなれば、自分を破滅に導きもします。
生産活動を通し社会から必要とされ個人として充足するためには、ドパミンを適切に出す必要があります。

ドパミンを生産的に出していくメソッドとして禁欲、瞑想があります。
適切な禁欲で消費的な欲望のエネルギーを生産活動のエネルギーに昇華することによって、喜びの閾値を下げ小さな喜びを感じやすくもします。
瞑想によるセルフコントロールによって、現実離れしてしまった妄想で消費されるドパミンを節約し、地に足のついた生産的な想像の余地を生みます。

いいなと思ったら応援しよう!