《全文無料》4CモルトNEXT解説!
今の環境にモルネクはどうすれば対応できるかというお話です。
どうもいちばです。
最近、モルネクって勝てなくないですか?
遅いわメタが強すぎるわetc…
ですが僕が勝てるモルネクを作ってきたので安心してください。
というわけで今回はモルネクについて解説していこうと思います。
「全文無料」の記事となっていますので、読んでいただけると幸いです。
1、モルネクとは
モルネクって何ー?と聞かれたら「ドラゴンいっぱい出すデッキだよー」って答えるしかないのが現状でありますが、まあその通り、モルトNEXTを出してバトガイ刃斗の連ドラ効果でドラゴンをいっぱい出して打点形成してそのままSAで殴り倒してきもちえーってするデッキです。
モルネクにも様々な型があって、
・カウンターに特化した赤緑モルネク
・赤緑モルネクにさらに上振れ要素を求めたデアリ(赤緑黒)モルネク
・バトライ武神を走らせることに特化したシータ(赤緑青)モルネク
・爆発力特化お化けの不死鳥モルネク
・さらに捲りの回数を求めた不死鳥抜き不死鳥(モモキングNEX)モルネク
・速度重視のリース(赤緑白)モルネク
・コントロール性能が高く幅の広い5Cモルネク
・安定性重視のリース(赤緑白)ノヴァモルネク
・色々いいとこどりしたい赤緑白黒4Cモルネク
といろいろあります。
ではなぜモルネクが弱いと言われているのかについて解説していきたいと思います。
2、なぜモルネクは弱いと言われているのか
最近はモルネクは弱いと言われがちですが、どうして弱いと言われているのか解説します。
僕が思っているモルネクの弱点は、
・メタが刺さりやすい
・キルターンが遅い
・安定感がない
の3つです。
■メタが刺さりやすい
とこしえを筆頭としてミクセル、カマス、可憐、プーンギ、輝羅、etc…と、モルネクに刺さるメタカードは非常に多いです。
最近ではモルネクからの連ドラどころかボルドギからのカウンターまで軽量メタクリーチャーに妨害されてしまう始末。相手も安易な展開は許してくれません。
■キルターンが遅い
モルネクは4キルするもの、と思っている方が多いと思います。
普通、モルネクはメンデル→決闘者→モルネクのようなブーストを2段階積んでから殴るムーヴをとる型が多いんですよね。(不死鳥などは別として)
しかし最近の環境はどうですか?4ターン目は回ってきますか?
ノヴァや赤単は容易に3キルを決めてくるし5Cやダムドはとこしえを軽く置くだけでモルネクをメタってくる。
そう、4ターン目が回ってこないのはもちろん、回ってきても勝てないんですね。
■安定感がない
今までモルネクを使っていて、「初動引けなかったから負けた」、「メンゾ失敗したから負けた」というようなことを感じたことはありませんか?
そう、モルネクは初動がうまく回らないと勝てないんです。
赤単には何も動けず負けてしまうし、5Cのとこしえも3、4マナしかなければ除去できません。
結局のところ初動ゲー。メンゾが引けなければ話にならないんです。
3、じゃあどうすりゃいいんだよ
「んなことわかってるよ!じゃあどうすりゃいいんだよ!」と思っている方も多いかもしれません。ですが安心してください。上の3つの欠点を解消する方法を僕が解説します。
弱点その1、メタカードへの対処
メタカードを潰すためにはどうすればいいのか?
例えばミツルギだが、並んで立てられた場合は?
それを解決するカードがすぐ身近にありました。
それは…
ボルシャック・ドギラゴンです。
「は?え?ボルドギ?なんで?7コス払って素出しすんの?アホ?」と思った方もいるかもしれませんが、いるじゃないですか。自分のターン中にボルドギを有効活用できるカードが。
そう、RXボルドギのパッケージです。
RXボルドギを使うことで、メンデルからつなげた3ターン目にメタが何体並んでいても一掃することが可能になりました。
さらに相手が受けの薄いデッキならそのままダイレクトアタックまで狙えます。
使い方はマグマと似ていますが、こちらはコストの変動がなく、5マナためれば投げられるため安定しています。
弱点その2、キルターンの遅さを解消
キルターンが遅い、4キルは時代遅れ。
そう言われているなら3キルしてしまえばいい。という簡単な理屈です。
ではモルネクで3キルできる要素とは?ということで、今回は赤緑モルネクのギフト、リースモルネクのヴァリヴァリウス、不死鳥抜き不死鳥モルネクのモモキングNEXを採用することにしました。
これによって5マナ貯まればギフトモルネク、ヴァリヴァリモルネク、RX→NEX→連ドラの3つのルートでの3キルができるようになりました。
弱点その3、安定感のなさを強引に突破
さて、モルネクに安定感がないのは初動が引けないからというお話を前の章でしました。ではなぜ初動は引けないのでしょう?
それは、初動を8枚しか積んでいないからです。
これはDMvaultの「ドローできる確率表」なのですが、積み数4、ターン数2の時の確率を見てください。これがメンデルスゾーンが2ターン目に引ける確率です。
49%で色は黄色。「あてにはならない」数字です。
では積み数8で3ターン目の確率を見てみましょう。こちらは82%、まあ8割で引けるだろう、という確率です。
そう考えると多いように見えますが、モルネクが初動を撃てないとほぼ勝てないデッキと考えると「80%の確率で4キルして勝てるかもしれないデッキ」では少し心もとない気がします。
ではどうすれば3キルの可能性を高められるのでしょうか?
3ターン目にヴァリヴァリウスかモモキングRXを投げられないと3キルは難しいです。
だったらそいつらのコストをさらに下げればいい。
そう、ギフトを使えばいいんです。
例えばヴァリヴァリウスのコストをギフトで下げれば、
1+(8-3-3)=3、つまり合計3コストで投げられます。
ギフトを5枚目の初動としてカウントすると2ターン目に引ける確率は58%、「そこそこ」のラインまで持っていけます。
このように、ギフトを初動としてカウントすることで強引に確率を上げることに成功しました。
補足:3キル特化の弱点:「モルト覇が使えない」を克服
3キル特化にすることの弊害、それはモルト覇が使えないことにあります。
3ターン目にはマナが多くて5までしか伸ばせず、そうするとモルト覇のマナ武装7が達成できません。
ドラグナーをモルネクだけにすると3ターン目にモルネクを引く確率も55%、決して高いとは言えません。
では代替案として何を入れるのか、僕はその答えをもう1人のモルトに求めました。
そう、「最終龍覇 グレンモルト」です。
7コストなのでヴァリヴァリウスから踏み倒すことができ、さらにコスト5以下のウエポンを装備できるためほとんどのドラグハートを出すことができます。
ギフトヴァリヴァリウスのムーヴだとマナが3マナしかたまっていないため、こちらを優先することもあるほどです。
これならモルト覇の空白を埋めてあまりあると思います。
4、上記のポイントを抑えた最新の構築
では本題の構築を紹介していきます。
このようになっています。
では次に各カードの採用理由、具体的な役割について解説していきます。
5、各カード解説
■超戦龍覇 モルトNEXT
このデッキのコンセプトカードです。
バトガイ刃斗やバトライ閣を中心として多種多様なドラグハートを装備していくことで柔軟かつパワフルに立ち回れます。
このデッキはこのカードで成り立つ戦略、戦術が非常に多いので4枚採用しています。
■最終龍覇 グレンモルト
2枚目以降のモルトNEXTとしての役割が大きいですが、マナ武装が必要ない、SA持ちのためガイオウバーンなどのSA付与がないドラグハートを装備しても殴れる、除去耐性持ちのためとどめの打点として重宝するなどの差別点があります。
バトライ閣やハートバーンを出せないので注意が必要です。
素のスペックもさることながら色基盤としても重宝できるため4枚採用しています。
■雷龍 ヴァリヴァリウス
このデッキの3キルの中核を担うカードです。
前述のギフトヴァリヴァリのギミックで初動としての役割を担ったり、バトガイ刃斗、銀河から出してさらなる追加打点を生成したりと八面六臂の活躍をしてくれます。
攻撃終了時の盾追加効果でトップケアもできるのもシンプルかつ強力です。
3ターン目までに引いておきたいので4枚採用しています。
■王来英雄 モモキングRX
2種の進化クリーチャーを使い分けてメタ焼きとフィニッシャー、2つの役割をこなせる陰の主役です。
進化できなくても素でSA2打点なので打点としても活躍できます。
こちらも3ターン目までに引いておきたいカードなので4枚採用です。
■ボルシャック・モモキングNEX
主にモモキングRXから進化してフィニッシャーとして使うのが主な使い方です。
2回のチャンスがあるためめくり次第ではそのままワンショットまで可能です。
まれに盤面に残った最終モルトの上にのせ、バトガイ銀河即時龍解して大量の打点を叩きこむ場面などがあるので、今後さらなるギミックが開発できそうな期待のカードです。
モモキングRXと合わせて3キルを狙う場面があり、3ターン目に引きたいカードなので4枚採用しています。
■ボルシャック・ドギラゴン
モモキングRXから投げてメタ焼き札として使う他、革命0トリガーで受け札としても使います。
赤単や鬼羅starなどの展開系ビートやオカルトアンダケインのような並べるけど受けが少ないようなデッキに刺さります。
モモキングRXのシンカパワーを使うためにあえてcip除去を使わないプレイングなどもあります。
こちらもなるべく早期に引きたい札なので4枚採用しています。
■トップ・オブ・ロマネスク
色基盤です。
このデッキは赤緑白t黒の色で動いているため、赤緑白のこのカードがマナに落ちると非常に安定します。
ただし連ドラからめくったり素で投げてもあまり強くないので赤緑白のドラゴンが新規で出たらそれと入れ替えになります。
マナに落ちればラッキー、くらいなので2枚採用しています。
■偽りの王 モーツァルト
色基盤兼ボルドギからめくってワンチャンを狙う札です。
ボルドギからめくると赤単や鬼羅Starなどの軽量ビートが死滅します。
バトガイ銀河の疑似ゼンノー効果と合わせて軽い盤面ロックにもなるので覚えておくと良いかもしれません。
新弾で赤単の母数が爆増するのでモーツァルトにしていますが、5Cが多い今はヴィルヘルムでもいいかもしれません。
こちらもちょうど良いときに引けたらラッキー、くらいなので2枚採用です。
■無双龍騎ミツルギブースト
メタ焼き札です。
ミクセルやセンノーなどのボルドギが効きにくい厄介なメタを除去するのに使います。
大抵はRXボルドギで事足りるので3枚採用にしています。
■フェアリー・ギフト
使い方は前述のとおりです。
スクランブル・チェンジとの選択ですがあちらは3ターン目に使えないのでこちらにしています。
殿堂なので1枚採用です。
■メンデルスゾーン
最強の初動です。
2ターン目にこれを撃って成功するかしないかでゲームの勝ち負けが決まるといっても過言ではありません。
2ターン目にぜひとも撃ちたいので最大数の4枚採用しています。
■ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー
メンデルスゾーン、ギフトが引けてないときの次善の策です。
初動のリカバリーのほかにボルドギのサーチが可能なため、ビート対面に初動が遅れてもリカバリーが効きます。
貴重な単色枠かつ初動を安定させるために4枚採用しています。
超次元ゾーン
■爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
盤面が並んでいるときにバトライ閣を立てて連続攻撃を狙ったり、ボルドギからめくったモルネクから立ててカウンターを狙ったりします。(刃の方は基本使いません)
殿堂なので1枚採用です。
■銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
詰めの札です。
モルト系列につけて龍解させてガイギンガでダイレクトアタックさせることによって、相手の手札誘発系のカウンター札を容易に撃たせないというプレイングがあります。
1枚あれば十分なので1枚採用にしています。
■覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
メタ焼き札です。
最終モルトをポン置きするような場合に使います。
超次元の枠の関係上1枚にしていますが、2枚採用も検討されます。
■爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河
このデッキのエースです。
モルトにつけて殴ってワンショットを狙います。
龍解条件も緩く、バトガイ銀河は攻撃時に手札からドラゴンを出せるのでヴァリヴァリウスやモモキングRX→モモキングNEXでさらに連ドラが望めます。
ドラグナーが多数捲れる可能性を考慮して3枚ですが、2枚にすることも検討されます。
■闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
モルトNEXTから出してSAを付与し、モルト攻撃時アンタップに合わせて龍解して2点、ガイNEXTで3点、モルトNEXTでダイレクトアタックまでいけます。
オカルトアンダケインのような受けを入れていないデッキに対して非常に有効です。
モルトNEXTからしか出せないため1枚採用にしています。
■伝説の救世主 ワタル/龍神丸
ボルドギからドラグナーをめくったときにまれに使います。
龍神丸に龍解してバトルに勝てば盾追加ができるため防御力が上がります。
まれにしか使わないので1枚採用です。
6、採用候補カード
ここでは採用候補のカードについて解説していきます。
■禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
モルネクには禁断が絶対に入ると思われがちですが、このデッキのコマンドはボルドギを含めても14枚しかありません。そのため禁断解放する機会がほとんどなく、テック団を撃たれたら自動敗北する置物にしかならなかったためこのデッキでは不採用にしています。
もちろんドルマゲドンもヴァリヴァリウスが殴れなくなるため不採用です。
■爆裂遺跡 シシオー・カイザー
トリガーかつブーストができるため器用ではあるのですが、ドキンダムを採用していない点、ヴァリヴァリウスとの噛み合いが悪い点を考慮して不採用にしています。
■偽りの王 ヴィルヘルム
モーツァルトとの入れ替え枠です。
ランデス、ブーストができるため攻めきれずにターンを返しても影響力が強いのが強みです。
来期の環境的にモーツァルトが強いのでモーツァルトにしていますが、現環境だとこちらの方が良いかもしれません。
■メガ・マナロック・ドラゴン
最近の環境でよく見る欲張り野郎をお仕置きするカードです。
5Cを見るだけなら採用価値は大いにあるのですが、このデッキは限られたリソースで戦うため後続が続かないことが多く、なおかつ現環境ではオカルトなどの刺さらないデッキも多いため不採用にしています。
■神龍連結 バラデスメタル
最近追加された期待の新人です。
モーツァルトと使い方が非常に似ていて、効果だけ見ればモーツァルトよりも強いです。
ですがこちらは緑がなく、色基盤としては少々不安なので今回は不採用にしています。
7、7/18追記:旅丸入り構築
7/17に英雄戦略パーフェクト20が発売し、このデッキの強化パーツとなるカードが収録されていたので追記です。
それがこの《モモキング -旅丸-》です。
このカードの登場で、モルネクはさらなる強化を得ました。
今までのモルネクは2t目のメンデルが失敗し1ブーストしかできなかったり、成功しても多色事故を起こして5マナを十分に使えなかったりする、という場面に遭遇することがありました。
その時はターンを返して次のターン、という状態にならざるを得なかったのですが、このカードのコストは4。つまり今言ったような状況下でも召喚できます。
さらにこのカードは相手の妨害ができるメタカードです。つまり、このカードを置いてしまえば、返しのターンに好き勝手動かれてそのまま負け、という状況になりにくくなるということでもあります。
以上の理由から、このカードはモルネクに絶対に積まなければならないカードであると言えます。
ではこのカードを採用したモルネクを考えてみましょう。
このようになりました。
先ほどの構築と比べると、
旅丸:0→3
ボアロアックス:0→1
ミツルギ:3→2
ヴィルヘルム:2→0
ガイオウバーン:2→1
となっています。
では新しく採用したカードについての解説に移ります。
■モモキング -旅丸-
強さ、モルネクというデッキのコンセプトとの噛み合いは先ほども言った通りです。
シンカパワー能力は個人的にはおまけ的なものだと考えています。盤面から消えてもメタ効果が持続するのは強くはあるのですが、このカードから進化するタイミングというのがボルドギから捲った時くらいしかありません。
ちなみにコスト4の自然のクリーチャーなので、今回採用したボアロアックスからも出すことができます。
■邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス
基本はボアロアックスでの運用です。
最終モルトに装備し、マナから旅丸やミツルギ、RXなどを呼び出します。
このカード1枚でメタ焼きからコントロール、フィニッシュまで幅広く活用できます。
8、おわりに
いかがだったでしょうか。僕のモルネクに関する構築論に関して話せる限りのことは話せたと思うので、少しでも皆さんの参考になればうれしいです。
勝利を信じた者のみが、勝者として選ばれる権利がある。
これはガイNEXTのフレーバーテキストですが、本当にそうで、モルネクは最後まであきらめなければ勝ちのチャンスが巡ってくるデッキです。
ぜひ皆さんにも勝ちをあきらめずに食らいついていただけたらなと思います。
質問、感想等ありましたらTwitterのダイレクトメールにて@oneverse1059までお願いします。
作者のモチベーション向上に繋がりますので、この記事がよかったと思っていただけた方がいらっしゃいましたら、このnoteの下部にあります♡マークを押していただけると作者が泣いて喜びます。
改めて、読んでいただきありがとうございました。
この記事が皆様のデュエルに少しでも彩りを与えられることを願って。