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【全文無料】別形態「5cチェイングラスパー」解説!
この記事は全文無料で読めます。
牙を出し叫べずっきゅんだ!
どうも、最近ヲタ芸にハマってるいちばです。
前までバカにしてたけど実際に見てみたらそうでもないものってありますよね。
僕はちょっと前までヲタ芸ってむさ苦しくてダサいものだと思い込んでたんですけど、実物を見たらスタイリッシュすぎて飛び上がりました。
実はデッキ構築に関しても同じことが言えて、
「いやいや、このカードはこのデッキに入らんやろ(笑)」
みたいに思っていたカードや基盤を思い切って採用してみると、意外な化学反応を引き起こして新型ができてしまったり。
構築で行き詰まった時は、思い切ってそれまでの常識を捨ててみて、テンプレをぶち壊すのもアリかもしれませんね。
今回紹介するのもそういうデッキです。
チェイングラスパー、ちょっと前までは全然勝てなかったんですよね。
青緑が出てからはちょくちょく入賞報告も見られるようになってきましたけど、それまでのキューブ型はもう絶望的で。
ということで、僕も含めチェイングラスパー愛好家は、「チェイングラスパーをなんとか勝てるようにできないか?」とずっと模索してきたんですよ。
その結果、独自の新たな型を開発することができました。
この僕が開発した型は、最近流行っている青緑の型とは全く別の観点から開発・構築してあるため、あえて「別形態」と表記しました。
発表は青緑型には先を越されてしまいましたが、この記事で解説する「5c型」は青緑型にはない利点があり、現環境でも十分通用するポテンシャルを秘めているので解説します。
長めの記事となりますが、音楽でも流しながら読んでみてください。
チェイングラスパーとは
そもそもチェイングラスパーってなんぞや!
ということで、先にチェグラが具体的にどういうデッキなのか解説します。
チェイングラスパーとは、
《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》と《グレート・グラスパー》の互いをコスト踏み倒しで出し合う関係を活かして、《グラスパー》の攻撃をループさせることによって無限ループを実現するコンボデッキ。
![](https://assets.st-note.com/img/1641378940316-OY6noG5kvH.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1641378965597-gGndIrBHQ3.jpg)
というデッキで、
10コストの《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》は登場時に8コストの《グレート・グラスパー》を踏み倒すことができ、
パワー14000の《グレート・グラスパー》は攻撃時にパワー13000の《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》を踏み倒すことができる。
このような「お互いの効果でお互いを踏み倒すことのできるコンボ」はループに活用されることが多く、チェイングラスパーもそのうちの1つです。
このお互いを踏み倒すコンボに加え、チェインレックスの「自分の自然のクリーチャーが出るたびに2コスト小さい自然のクリーチャーを踏み倒す能力」を活用して8、6…と踏み倒すことにより、+αのアドバンテージを取ることができます。
このアドバンテージを積極的に取りにいくため、デッキの核となるパーツは「自然の偶数コストのクリーチャー」で構成されています。
これらに加え、レジェンドスーパーデッキ「神歌繚乱」に収録された《蒼狼の王妃 イザナミテラス》を搭載することによってループ方法の簡略化や要求されるパーツの減少が実現し、
高いカスタマイズ性やワンショット性能なども含めて密かに注目を集めているデッキなのです。
チェグラを生まれ変わらせたイザナミ
チェイングラスパーが最近環境に復帰しましたが、なぜ「今」なのか。
それは、《蒼狼の王妃 イザナミテラス》の登場です。
![](https://assets.st-note.com/img/1641370137393-oBOappSt2o.jpg)
イザナミテラスは自然の6コストのクリーチャーで、
出た時、
▶︎自分の山札から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。その後、このクリーチャーから進化できる、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、手札またはマナゾーンから選び、このクリーチャーの上に置く。
という能力を持っているため、マナの枚数さえあれば6コストのストックでグラスパーを出すことができるのがポイントです。
さらに手札からも踏み倒せるので、とこしえなどの影響を受けずにグラスパーを出すこともできます。
このカードがチェイングラスパーに与えた非常に大きな影響として、「進化元を用意しなくても7マナあればグラスパーを進化で出せる」というものがあります。
というのも、旧来のチェイングラスパーには「盤面0からスタートするのが非常に困難」というネックがあり、それを解決することは大きな問題でもありました。
それを解決できるイザナミテラス、入れない理由はありませんよね?
今のチェイングラスパーは捲らない
では、イザナミを採用すると構築はどのように変わるのでしょうか?
まずその前に、イザナミが持つ「無限ブーストの可能性」について説明します。
イザナミは登場時の進化効果で山札を1枚掘る能力がついていて、これを利用して無限ブーストできる可能性が見えてきたのです。
例えば、イザナミ、グラスパーがそれぞれ2枚ずつあれば、
1、グラスパーA(進化元イザナミA)攻撃時、イザナミBをマナから出す
2、イザナミB登場時、ブーストしつつマナのグラスパーBに進化
3、グラスパーB登場時、攻撃中のグラスパーAをマナに
この手順で無限ブーストが可能になります。
というように、簡単に無限に山札を掘ることが可能になりました。
この「山札を掘れる」というのが、チェグラが捲らなくなった理由でもあります。
従来のチェイングラスパーには《幻影 ミスキュー》が入っていて、昔のチェグラを知る人にはそれを使った「無限ミスキュー」の印象が強かったと思います。
なんですが、今のチェグラにはミスキューはもう不要です。
Twitterなどを見ていても、「チェイングラスパー、もう捲らないんか…」などのコメントが散見されますが、もう捲りません。
というのも、「無限ミスキュー」をする意義ってパーツ集めのためなんですよね。
つまり、ループしてパーツが集められれば、わざわざ捲りに頼らなくても良いんですよ。
そこでイザナミが登場。無限ブーストでパーツが集められるのでお役御免。
そういう理由で、もうチェグラは捲らなくなりました。
さらに、この「ミスキュー不採用」によって捲り戦術のバリュー(価値)も低下し、チェイングラスパーは捲り戦術からも脱却することになります。
そして転換した戦術が「ワンショット戦術」。
パーツが集まっていて、なおかつ7マナ貯まっていればイザナミ→グラスパーから一気にゲームエンドに持っていけるのです。
進化元も必要なくなり、ループもパーツ減少・簡易化。
そして何より運への依存度の低下と奇襲性が、最近チェグラが急に環境に浮上してきた理由です。
青緑チェグラ、正直気に入らない
ここまで新しいチェイングラスパーが注目されている理由について話しましたが…
正直に言います!
最近話題になっている青緑チェイングラスパー、あれ好きじゃないです!
理由は3つあります。
・スクリプト、便利だけど強いと思えない
・キリコのためにデッキ構築縛るのが非合理的
・チェインが完全に脇役
ということです。
スクリプト、便利だけど強いと思えない
チェイングラスパーはスクリプトを使うことでパーツ3枚でのコンパクトなループが可能となっています。
なんですが、実はチェイングラスパー、青緑型も含めてスクリプトなくてもチェイン、グラスパー、イザナミのうちパーツ4枚あれば余裕でループできるんですよ。
先ほど紹介した手順に加え、もう1種「スクリプトを使わない手順」があります。
もちろん、スクリプト込みなら3枚で済むのでスクリプト採用構築も全然良いとは思います。
チェイン、グラスパー両方の役割を肩代わりできるのはなかなか便利ですし。
なんですけど、スクリプトの役割ってあくまで「ループギミック自体の出力を上げる」というものに限られていて、ループ始動前だとほとんど役に立ちません。
しかも、パーツが4枚集まってしまった後だとスクリプトは必要なくなるんです。
そのスクリプトにわざわざ、特にチェインを削ってまで枠を割くのはなんか違うなーと。
キリコのためにデッキ構築縛るのがどうにも
リスト見た時に「うえっ」ってなった理由が結構ここに関わってて、
青緑チェグラ、メインパーツ以外ほとんど呪文じゃないですか。
元々のチェイングラスパーの構築のかなりの割合がクリーチャーだったことを考えるとまあまあ衝撃的だったんですよね。
で、なんでそんなに呪文が多いのか?という理由がキリコ。
キリコ出してグラスパーとかイザナミ捲ればループできるっていう理屈はわかるんですが、たった1枚のカードを採用するためだけに他20枚近くの構築を制限するのがどうにも好きではない。
しかも「アルモモ立てられたらどうするん?」っていうツッコミどころもあるわけで。
というわけで1枚のために他の戦略をだいぶ犠牲にしてるのはいかがなものかと思っています。
チェインが完全に脇役
これ!これが1番言いたい!
青緑型のチェインって2枚採用、しかも採用理由が「フィニッシュの直前にグラスパーを2体盤面に揃えるのに必要だから。他は使わんけど」じゃないですか。
チェイングラスパーを使ってる人のうちのけっこうな割合が「チェインレックスを使いたいから」っていう理由でチェイングラスパーを握ってると思うんですよ。
少なくとも僕はそうです。
なんですが、そのチェインが「フィニッシュのための添え物」みたいになっているのがすごく気に食わなくて。
どっちかというとあれチェイングラスパーじゃなくて「青緑グラスパー 〜チェインレックスを添えて〜」みたいな感じになってて、本当はチェイングラスパーとも呼びたくないんです。
じゃあお前どうすんだよ!なんか案あるんか!
流石にここまでネガキャンしといて代わりの構築ありません代わりに考えてくださいとか無責任なことは言わないです。
もちろん!
・スクリプト不採用
・キリコ不採用
・チェインがけっこう主役
のチェイングラスパー、考えてあります!
それどころかシャコガイルも不採用ですしクリーチャーも余裕で20枚以上入ってます!
とりあえず、さっきちらっと言ったループ手順をば。
まずはスクリプト不要の手順から解説すると、
初期盤面
バトルゾーン:チェイン、イザナミ
マナ:グラスパー、その他6枚以上
イザナミ効果待機中
1、イザナミ効果でブースト、グラスパーに進化
2、グラスパーcipで自身と進化元のイザナミをマナへ
3、8コスが出たのでチェイン効果で6コスのイザナミをバトルゾーンに出す
→1に戻る。
繰り返して任意の回数山札の上から1枚目を見て手札かマナに送る操作が可能。
スクリプトなくても最小パーツ3枚で無限ブースト入れるじゃん!!!チェインもしっかりループパーツに入ってるし!
じゃあスクリプト不採用でもいいよね!閉廷!
ということで、この手順を核にしてデッキを組むと…
完成!5cチェイングラスパー!
リストはこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1645871635639-Rizpp4VyxA.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1645871635578-YeRo9B1gOb.jpg)
たぶんお値段は3万円くらい。
確定枠はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1641970164574-Zg5RViMTQS.jpg?width=1200)
ここからは構築のポイントを話していきます。
8コスト自然のフィニッシャー
チェイングラスパーを多色軸にするにあたって、テンプレで使われている単色でなおかつカードパワーの低いサソリスレイジの採用は大きなネックでした。ちなみにシャコも単色なので論外。
そこで、多色の8コストでチェグラに噛み合いうフィニッシャーは無いものか?と考え、結果として新しいフィニッシュに頼ることにしました。
それが、「ゾルゲジョギラスタループ」。
ゾルゲ、ジョギラスタの2体を場に用意することで無限にGRクリーチャーの効果を使えるループギミックで、
ジョギラスタ、ゾルゲ共に自然の8コスト多色クリーチャーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1641871764647-JX4CVfvFyd.png?width=1200)
では、どうやってフィニッシュするのでしょうか?
ゾルゲジョギラスタを使う上で欠かせないのがGRクリーチャー、そして《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》です。
前提条件として、
1、ゾルゲジョギラスタが揃った状態でGR
2、ゾルゲ効果でジョギラスタとGRクリーチャーをバトルさせ、ジョギラスタ効果でGR〜を繰り返す。(ドローはしない)
3、この手順でGRを無限に周回し、GRクリーチャーすべての能力を無限ストック
これでメカーネンとバクシュの効果を無限ストックし、「お互い無限ドローする中、自分は悠久を捨てて山回復できるが相手はできない」という状況を作り出すのが目的です。
これに加えてアカカゲ+マーチスやシャギー、オレちんレンジなどを搭載し、悠久がどこに落ちても拾えます。
この「フィニッシャーが自然の8コスト」というのがけっこう重要、特にジョギラスタや悠久などはよくプレイする機会があるので、
チェインを主役にしつつ「フィニッシュにしか絡まない札を削減する」ということも可能になっています。
動かし方解説
5cチェイングラスパーには主に3つのプランがあって、
獅子王→イザナミで対話拒否してループに入って対面を粉砕する即ループルート
トリガーからベンに繋げて大量のブロッカーを並べつつハンデスで追い詰め、最後にループするコントロールルート
パーツが集まらない!奥の手!ということでバラモルドを投げつけてデドダムぱんちで〆るバラモルドルート
があります。
この3つのルートにはそれぞれ利点があり、これから解説していきます。
即ループルート
このルートは4獅子王→5イザナミグラスパーでループに入ってゲームを一気に終わらせることを目的としていて、非常に速いことが特色です。
デメリットとしてはパーツが上手く集まっていないと決まらないことが挙げられますが、マナ埋めや獅子王のブーストで集まることが多く、なおかうループの必要パーツも4枚程度と要求値が低めなのでまあまあ高めの確率で決まります。
さらに、パーツさえ揃えてしまえばいつでもスタートできるので、相手が油断している時に一気に刺すこともできます。
JO退化対面やダークネス対面など、速かったり搦め手を使ってきたりする相手に有効です。
コントロールルート
トリガー天門やヒャクメからベンに繋げてヒャクメを増殖させるルートです。
5cベンなどでお馴染みですね。
対ビート用の戦術で、柔軟な対応ができるのが強みです。
バラモルドルート
パーツ集まってない!とりあえずバラモルド!5点!デドダムで1点!勝ち!
パーツがなかなか集まらなかったり、そのターンに決めないと負けるがパーツが無くてループに入れない、みたいな時に使います。
次善の策でそこまで動きは強くはないです。
各カード解説
各カード解説ですが、さすがにコスト順に並べたりしてもわかりにくい。
というわけで、役割別に分けて解説していきます。
具体的には、
核
フィニッシュ
基盤
受け札
GR
次元
の順に解説していきます。
ピン投、2投のカードもあるため長くなりますが、採用理由や枚数など、全てに理由があり、この構築を理解するうえで欠かせない部分となります。
絶対に読んでください。
▪️核
チェイン、グラスパー、イザナミ。計11枚。
絶対確定枠です。
これらが無いとチェイングラスパー名乗れません。
《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》×3
![](https://assets.st-note.com/img/1641970491977-nuLPywfVxK.jpg)
コンセプトです。
使い方に関しては言うまでもないでしょう。
フィニッシュの際、ゾルゲとジョギラスタを盤面に揃えるために2体並べるのがベスト。10コストの登場に2回反応するため、8コスが2体出せます。
採用枚数に関しては、
・単色
・素引きするとどうしても弱い
・最初に紹介したルートを使えばチェインが無くても無限ブーストできる
を考慮して採用枚数を落とし、3枚採用となっています。
とはいえ3枚でも引ける確率はそれほど低くなく、獅子王を撃ちつつターンを重ねていけば余裕で公開領域に見えます。
《グレート・グラスパー》×4
![](https://assets.st-note.com/img/1641692977409-i4VdJSwk4P.jpg)
このデッキを回しているカード。
攻撃時にパワー14000未満のクリーチャーをマナから踏み倒すことができ、これを使ってチェインを踏み倒すのが主な役割です。
グラスパーが複数体並んでいるとこの効果も複数回使えます。忘れがちなので頭の片隅に留めておきましょう。
登場時のマナ送り効果は自分はもちろん相手のクリーチャーも対象にでき、さらに任意効果です。
このデッキがメタ除去札をほとんど入れていないのはこの登場時効果でメタ除去ができてしまうためです。
この効果を上手く使うことがプレイングの鍵なので、注意して練度を高めていきましょう。
このデッキのループではグラスパーが絡まないループはありませんし、ループの始動も大抵の場合はグラスパー2枚を揃えてからのからのスタートです。
ループ始動時には集めておきたいので4枚採用固定です。
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》×4
![](https://assets.st-note.com/img/1641692968542-6nrRZ84gqd.jpg)
このカードの強さは無料部分でも述べた通り、「6コストのクリーチャーから8コストのクリーチャーが踏み倒せる」というところにあります。
さらに踏み倒しのついでに「山札の上から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く」という工程が挟めるので、ループさせることで山札を好きなだけ掘り進められます。
ループ始動時にこのカードが無いと山札が掘れませんし、チェインを使わないループをする場合はイザナミが2枚必要です。
採用すれば実質グラスパーの採用枚数が増えているようなものなので4枚採用です。
▪️フィニッシャー
ゾルゲ、ジョギラスタ、悠久です。計5枚。
ジョギラスタゾルゲのフィニッシュを使うならこの枚数で確定だと思っています。
手札落ち・盾落ちをケアできるカードがあればゾルゲジョギラスタは1でも可。
《偽りの名 ゾルゲ》×2
![](https://assets.st-note.com/img/1641970971655-gbfCDmzpch.jpg?width=1200)
ジョギラスタを色んな味方クリーチャーとバトルさせるカードです。
ジョギラスタに味方を無限に○させる。ジョギラスタ泣いてそう。
色に関しては言わずもがな。水含む8コストの自然の多色っていうのが本当に強くて、このデッキの水文明のうちの4枚はジョギラスタとゾルゲに頼ってるんですよね。
フィニッシュ以外ではあまり使いませんが、盾落ち・ボトム落ち・手札落ちを考慮して2枚採用にしています。
《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》
![](https://assets.st-note.com/img/1641971078446-zac9qgXVG9.jpg)
シクしか勝たんと思ってるのであえてシク版を載せます。枠が虹色なのとイラストが正面なのが最強すぎるんだよな〜
ゾルゲの被害者です。延々と味方のGRクリーチャーを破壊し続けなきゃいけないのカワイソス。
こっちは手出しとかでもよく使います。余計なシステムクリーチャーをマッハファイターで咎めながらドローできるのが強い。
色に関してはゾルゲと同様。貴重な青マナです。
基本はフィニッシュで使うのでゾルゲと同じ枚数の2枚採用です。
《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》×1
![](https://assets.st-note.com/img/1641971158925-rr5yZy5DfM.jpg?width=1200)
ゾルゲとジョギラスタのお供。山回復です。
山回復にばかり目がいって忘れがちですが、悠久本体にもSAやメタ効果が付いているのでたまに手出しする場面があります。
どのゾーンに落ちてもGRクリーチャーで回収できるので1枚のみの採用です。
▪️基盤
デドダム、獅子王、バラモルドです。
《天災 デドダム》×4
![](https://assets.st-note.com/img/1641971403877-wfXfaPHNJ8.jpg?width=1200)
自然のクリーチャーなので何故かグラスパーの進化元になります。
このデッキを5cに変えた元凶です。
最強なので4枚採用確定です。
《獅子王の遺跡》×4
![](https://assets.st-note.com/img/1641971509317-1RcufsQJGK.jpg?width=1200)
一瞬で8マナまでジャンプできます。
多色武装に関してもバラモルドで安定して4ターン目3ブーストができるので信用できます。
このデッキはかなりこのカードに依存していて、前述のデドダムもマナ加速というよりは山札3枚掘って進化元を確保する役割が強めに出ています。(ならデドダム→魔陣でよくねとなりますが魔陣は進化元にできないので)
絶対引きたいので4枚採用確定です。
《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》/《Volzeos-Baramold》2枚ずつ計6
![](https://assets.st-note.com/img/1641972089035-mFKDBTg9yq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1641972044833-kTsEnVvBme.jpg)
基本的には色基盤で、ハンデスされてループ始動できなさそうならマナからバラモルド、という感じです。
デドダム獅子王基盤を安定させる功労者です。3色のアンタップマナっていうのがマジで強い。
枚数ですが、個人的に色補助メインなら2セット、
サブフィニッシャーとして使いたいなら3セット、
メインに据えるなら4セットだと思っています。
1は論外。
今回はチェイングラスパーのギミックがメインですし、あくまで色補助の側面が強いので2セットにしています。
▪️受け札
天門、ヒャクメ、ベン。計11枚。
ベンに関しては墓地に触ったりマナから召喚したりと様々な役割があり、受けとして計算するのは違和感がありますが、ここでは「天門ヒャクメベン」という受けのパッケージとしての紹介となるので受け札のカテゴリに入れておきます。
《ヘブンズ・ゲート》×3
![](https://assets.st-note.com/img/1641972907627-cBYe3tlid3.jpg?width=1200)
アルモモの影響を受けず、JO退化や赤単を止める可能性があり、なおかつ手打ちしても弱くない受け札です。
ベンとヒャクメを出します。それ以外の使い道ないです。
本当は4積みたくはあるんですが単色:多色比を14:26にしたかったのであえなく3枚。
もともと枠も割きづらい札ですし3がちょうどいいのかもしれない。
あ、ちなみに獅子王の遺跡を採用した基盤だと単色:多色比は14:26が最適なバランスです。
回しまくって色バランスを調整していくと14:26に自然と落ち着きます。
《霊宝 ヒャクメ-4》×4
![](https://assets.st-note.com/img/1641973314196-KrMw1OjXl6.jpg?width=1200)
あまりにも最強な札。
登場時にブーストできるトリガーブロッカーで、オマケにハンデスとササゲール4が付いています。
ターンが帰ってきたらササゲールからのベン着地できますし、ヒャクメベンのパッケージがあるからこそ、「獅子王を撃つ前や撃ったターンの隙」が埋められると言っても過言ではないでしょう。
コスト・文明に関しても自然含む多色の6コストと、なぜかチェインから出せます。
とにかくハイスペです。
上記の理由で最強なので4枚採用しています。
《砕慄接続 グレイトフル・ベン》×3
![](https://assets.st-note.com/img/1641973722350-uZeamtejyI.jpg?width=1200)
ブロッカーだから天門で出せる!
出た時に墓地のカードを全部マナに置けるからハンデス食らって主要パーツ叩き落とされても安心!
マナからクリーチャー召喚できるからハンドにループパーツ無くてもカバーできる!
8コスト!闇自然含む多色!ディスペクター!
はい強い。
というわけで採用しています。
一応EXライフで盾落ちの確率が上がってしまったりとデメリットもあるものの、それを上回るメリットがあります。
特に墓地に触れるのが大きく、このカードの登場によって、昔は絶望的だったハンデス系デッキに対しても強気に立ち回れるようになりました。
一応墓地に触るという目的だけならゲーム中1枚程度しか使わないのでやや削り気味にはなりますが、天門から出す場合など、別の役割もあるので調整の結果3枚採用になっています。
▪️GR
次元・GRは役割が単純なのと使う場面が少ないので、複数枚まとめて解説します。
《バクシュ 丙-三式》《オレちんレンジ》《続召の意思 マーチス》《アカカゲ・レッドシャドウ》《ツタンメカーネン》各1
フィニッシュのループパーツです。
詳しくは手順にて。
基本はフィニッシュでしか使わないので1枚採用です。
《防羅の意思 ベンリーニ》×2
《カット 丙-二式》×2
《クリスマⅢ》×2
ジョギラスタを手出しした際に捲ると嬉しい系のGRです。
全能はトリガーを過信しすぎない用に、天啓、クリスマはループパーツ集めに、カットは捲ると相手が嫌な顔するので採用しています。
ぶっちゃけ自由枠なので、ここはお好みでチューンしましょう。
▪️次元
オール・オーバー・ザ・ワールドセット×1
ファンパイ×1
ジュダイナ×1
ジュダイオウ×1
ブラフなのでぶっちゃけ無くていいです。
大抵のブラフは見破られるので、今回は一番見破られにくそうなサソリスレイジ構築ブラフにしました。
普通のチェイングラスパーだと思わせてキューブを警戒させましょう。ミクセルとか置いてくれたらラッキー。
というわけで適当に8枚。
カード解説は以上です。
青緑との相違点
青緑チェグラと比較しての「ここが違う!」という点を挙げていきます。
・5cはビートに強い、青緑はビートに弱い
一番わかりやすいのはこれだと思います。
5cは天門、バラモルド、ヒャクメなどで13枚の受け札を用意し、赤単などに貫通されづらいです。
対して青緑は受け札がG・ストライク数枚で、マナ加速が間に合わなければさっさと貫通されて終わり、となりやすいため、赤単などのビート対面には無力です。
・能動的に動くなら5cは5キル、青緑は4キル
5cが遅れを取っているのがここです。
青緑はライフ→ソング→イザナミで最速4キルが可能ですが、5cはデドダム→獅子王→イザナミからのスタートなので5キルが基本となります。
一応受けトリガーでマナ加速ができれば5cも4キルができますが、ループなどの盾を割りに来ないコンボデッキ対面だと青緑に軍配が上がります。
・動きが柔軟なのは5c、一貫してるのは青緑
5cはベン、バラモルドなどを使ったコントロールなど、柔軟に動くプランが取れます。
対して青緑は「マナをためてイザナミからグラスパーを出す」ことにひたすら一貫しています。
どちらが良い、悪いというわけではなく、どちらを重視するのは握る人の好みだと思います。
僕はプランが一貫してるとゲームが単調になるので飽きやすいのではと思いますが
・「チェグラらしい」のは5c、「どちらかというとキリコ」なのが青緑
これは譲れません!
5cの方をどちらかというとバラモルドとか言わないでください!
ループ手順集
5cチェイングラスパーにおけるループ手順のまとめです。
あくまで僕が発見している手順ですので、「これが足りないよ!とかがあったら教えていただけるとありがたいです。
▪️チェインイザナミ無限ブーストループ
初期盤面
バトルゾーン:チェイン、イザナミ
マナ:グラスパー、その他6枚以上
イザナミ効果待機中
1、イザナミ効果でブースト、グラスパーに進化
2、グラスパーcipで自身と進化元のイザナミをマナへ
3、8コスが出たのでチェイン効果で6コスのイザナミをバトルゾーンに出す
→1に戻る。
繰り返して任意の回数山札の上から1枚目を見て手札かマナに送る操作が可能。
入り方
グラスパーorイザナミスタート
グラスパーを2枚使います。
必要パーツ:グラスパー×2、チェイン、イザナミ
1、グラスパーAを進化で出す
2、グラスパー攻撃、攻撃時にチェインを出す
3、10コストが出たのでチェイン効果でマナから8コストのグラスパーBをAの上に進化して出す
4、グラスパーBのcipで自身と進化元のイザナミをマナへ
5、8コスが出たのでチェイン効果で6コスのイザナミをバトルゾーンに出す
→盤面にチェインと効果待機中のイザナミ、マナにグラスパーが揃ったのでループ開始
チェインスタート
チェインスタートの場合はチェイン、グラスパー、イザナミは各1枚で足ります。
1、チェインを出す
2、10コストが出たのでチェイン効果でマナから8コストのグラスパーを出す
3、グラスパーcipで自身をマナヘ
4、8コスが出たのでチェイン効果で6コスのイザナミをバトルゾーンに出す
→盤面にチェインと効果待機中のイザナミ、マナにグラスパーが揃ったのでループ開始
▪️チェイン不要無限ブーストループ
イザナミ、グラスパーをそれぞれ2枚ずつ使った無限ブーストループです。
初期盤面
バトルゾーン:グラスパー(進化元イザナミ)
マナ:イザナミ、グラスパー、他6枚以上
1、グラスパーで攻撃、効果でマナのイザナミを場へ
2、イザナミ効果でブースト、グラスパーに進化
3、グラスパーcipで攻撃中のもう1体のグラスパーをマナへ
→初期盤面に戻る。
繰り返して任意の回数山札の上から1枚目を見て手札かマナに送る操作が可能。
入り方に関してはイザナミcipでグラスパーを出すだけなので割愛します。
▪️ゾルゲジョギラスタ無限GRループ
初期盤面
バトルゾーン:ジョギラスタ、ゾルゲ
ジョギラスタのGR待機中
1、ジョギラスタ効果でGR召喚する
2、ゾルゲ効果でジョギラスタとGRクリーチャーをバトルさせ、GRを破壊
1に戻る。
繰り返してGRクリーチャーすべての能力を無限ストックすることが可能。
入り方
グラスパー1枚、チェイン2枚スタート
先に盤面に1枚チェインがある状態からスタートします。
チェインイザナミループでパーツを集めてから繋げるのがベストです。
盤面:チェイン、グラスパー(進化状態)
マナ:チェイン、ジョギラスタ、ゾルゲ
1、グラスパー攻撃時2体目のチェインを出す
2、10コスが出たのでチェイン1体目の効果でゾルゲ、2体目の効果でジョギラスタを出す(順番厳守)
3、ゾルゲ効果でジョギラスタと攻撃中のグラスパーをバトル
→ジョギラスタ効果でGRしてループ開始
チェイン1枚、グラスパー2枚スタート
先に盤面に2枚グラスパーがある状況からスタートします。
盤面:グラスパーA(進化状態)、グラスパーB
マナ:チェイン、ジョギラスタ、ゾルゲ
1、グラスパーA攻撃時にA、B効果でゾルゲ、チェインを出す
2、10コスが出たのでチェイン効果でジョギラスタを出す
3、ゾルゲ効果でジョギラスタと攻撃中のグラスパーAとバトル
→ジョギラスタ効果でGRしてループ開始
ループ解説は以上です。
どういう点で「新型」なのか
さて、ここまで解説してきましたが、読者の方はもうお気づきではないでしょうか?
実はこのデッキ、
・デドダム獅子王基盤
・ヒャクメベン天門
・イザナミチェイングラスパー
・ジョギラスタゾルゲ
この4つの既存の機構をデッキの中に搭載しているだけで、いわゆる「新しさ」が感じにくいのです。
なのでもしかすると、「新型と言うのは若干違くないか?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、このデッキにその理屈は当てはまりません。
5cチェイングラスパーでは、
「これらの4つの機構を1つのデッキの中に落とし込む」
これを実現させること自体が革新的なのです。
そしてこれを可能にしているのが「Volzeos-Balamord」。
パッと見では目立たず、わかりにくいと思うので例を挙げてみます。
ではまず、バラモルドを抜きにした状態で、チェイングラスパーにデドダムを採用してみましょう。
デドダムを採用する上で必須とも言えるのが「水、闇、自然それぞれの単色マナ」なのですが、チェイングラスパーはその性質上、色が緑に偏ってしまいます。
そのため、水、闇の単色マナが確保しにくく、無理に色になるカードを採用しても噛み合わずに空中分解してしまうのです。
ジョギラスタゾルゲに関しても同様で、無理に多色のフィニッシャーを搭載すると事故に繋がり、なおかつ赤マナの確保が難しく構築が分離してしまいます。
このようにして、Volzeos-Balamoldは各セルがそれぞれの単色マナの欠乏をカバーし、構築の分解を防ぐ接着剤になっています。
バラモルドを抜きにして、この4つの機構を両立させることは不可能なのです。
そして、この「バラモルドを利用してチェイングラスパーに複数の機構を搭載する」というアプローチを試した前例は、今のところ確認できていません。
ですので、このデッキは「新型」と呼称できるのです。
5cバラモルドとの相違点
デドダム獅子王基盤、ヒャクメベン天門機構、さらにバラモルドを搭載した類似のデッキとして「5cバラモルド」が挙げられます。
そのため、このデッキの5cバラモルドとの相違点を挙げていきます。
チェイングラスパー側の最大の利点として、「相手との対話を拒否して一方的にゲームを終わらせられる」、「7マナ貯めれば勝てるので速度で優っている」という点があります。
対してバラモルド側には、「確定枠が少なく制限もないので構築が読まれにくい」、「よりコントロールに特化しているので対応力がある」という点があります。
一概にどちらが強いとは言えませんが、パーツ自体は似通っているものの中身は全く違う、ということを明記しておきます。
おわりに
いかがだったでしょうか。僕のチェグラに関する構築論に関して話せる限りのことは話せたと思うので、少しでも皆さんの参考になればうれしいです。
5cチェイングラスパーは全体的なカードのパワーもとても高いですし、さまざまな状況に柔軟に対応できる力も持っています。なので、
このデッキは「一発屋」で終わるデッキではないと思っています。
というわけで、従来の理念を踏襲しつつも圧倒的なパワーと対応力を手に入れた「5cチェイングラスパー」、ぜひ握ってみてはいかがでしょうか?
皆さんが大会で結果を残すのを楽しみに待っています。
質問、感想等ありましたらTwitterのダイレクトメールにて@18_MarketplacEまでお願いします。
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なお、この記事は投げ銭方式となっていますので、投げ銭してくれる聖人の方はお願いします。新しいデッキを調整するために活用します。
かなりの長文となってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、最高のデュエマライフを!
writer:いちば
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