【マニアック回】郷土資料館を訪れたら、収穫がありました!
お住まいの地域に、郷土資料館はありますか?
先週の休日、たまたま車を一時的に止めたくて、近くにあった郷土資料館の駐車場に入らせていただきました。職場と連絡をとった後、最終入館時間ギリギリでしたが飛び込みました。
常設展示は「カリンバ遺跡」の出土資料…。
「え!?カリンバ遺跡って家の近くのカリンバ遺跡!?」
今住んでいるアパート(転勤住まいです)の近くに遺跡がある事は知っていましたが、「ただの原っぱ」ぐらいの認識でした。(ごめんなさい…。)案内板をちゃんと読んだこともありません。
しかし、近所のカリンバ遺跡、実はすごいところだったのです。
お伝えしたい獲得した発見3つ!
1・カリンバ遺跡からは、大型合葬墓(がっそうぼ)が4個見つかっていた!!
資料館に入館するとすぐ、大きな丸い穴があります。これは、合葬墓を再現したもの。1つの穴に2人以上を埋葬したお墓のことで、時代は縄文時代後期の末。(約3000年前!)合葬墓の大きさは直径2m位でしょうか。深さは1mほどあります。
4個のうち1つは7人!が埋葬された墓と推定できるのだそうです。
複数人が埋葬されるお墓の存在に驚きましたが、同時に亡くなっているのだろうか?という疑問を持ちましたが、謎のままだそうで諸説あるようです。
2・合葬墓4個のうち3個は、毎日通る道路の下から見つかっていた!
私の住む地区は、畑を開発した新興住宅地で、近くのショッピングセンターに行くには遺跡の真ん中を通る道路を通らなくてはなりません。
あらためてすごい所に住んでいるな、と思いますがその道路からは、4個の合葬墓のうち3個が発見されていました。道路建設に反対の声もあったようです。道路の東西の原っぱには、今も同様の土坑墓群が残っているとされ、史跡に指定されたようです。
3・発掘調査されるべき土地があることを初めて知った!
私の住む地区は、畑を開発した新興住宅地なわけですが、
「家を建てようと土地を掘っていたら、「遺跡があった!」ということですか!?ショベルカーで掘って壊れてたらどうするんですか!?」という疑問を学芸員さんにぶつけました。
開発する時に発掘調査をするべき土地があるとのこと。埋蔵文化財包蔵地といって、日本で46万箇所あるのだそうです! これは初めて知りました。私の住むマチには「なにもない原っぱ」が何か所かありますが、学芸員さんの話によると思い当たるところはだいたい、この埋蔵文化財包蔵地だったのです。
発掘調査は、ベテランのアルバイトさんたちによって行われるようで、発掘調査アルバイトをすることが、私のやりたいことリストに加わりました笑。
知ることで見える景色が変わる!!
今回の郷土資料館を訪れたことで、まず自分の住むマチが、北海道のなかでも遺跡が多い土地であることを知りました。いずれも縄文時代のもの。
休日のランニングやウオーキングコースに遺跡を入れようと計画中。
いま、いただいた資料を眺めながら、どの遺跡から行ってみようかワクワクしています。
きっと、行ったとて近所の「何もない(と思っていた)原っぱ」と変わらないのでしょうが、「ここに縄文時代の人たちが確かに生活していたんだ」ということを認識するだけで、原っぱの見え方が変わるのでしょう。
北海道から本州に旅行に行くと、歴史の違いをまざまざと感じることがあります。「嘉永6年創業の老舗」「鎌倉時代の仏像」、、北海道にはありません。しかし、知識不足なだけだったな、私のマチにはもっと古い時代の遺跡があったぞ!と嬉しくなりました。
遺跡に興味が無かった私ですが、郷土資料館に訪れたことで、以上の収穫があった、という投稿でした。
マニアックな内容の記事をお読みいただき、ありがとうございます!
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