【DIY記事】直すコンプレッサー №2
ひょんなことでコンプレッサーが我が家にやってきた。
しかしこのコンプレッサー、状態がちょっと悪い。
この記事は、そんな少し古いコンプレッサーを使えるようにしようとした奮闘記(第2回)のようなものになります。
まずはオイル交換
このコンプレッサー、駆動にオイルを必要としています。状態からして察するに、交換したことないんじゃない?ということです。
オイルを抜く
入っているオイルを抜きます。オイルはオイルドレンのボルトを抜くと垂れてくるはず。場所的にどぱっと垂れてしまいそうなので、準備をします。
垂れない工夫
オイルは300ml入っているようなので、500mlのペットボトルを用意して、中に廃棄します。
オイルドレンはただの穴、横向きなので垂れると思います。ドレンにペットボトルの口を当てるには難しいので、なにか適当なもので道を作ります。そこで落ちていた竹を割って道にし、垂れてきたオイルをペットボトルへ誘導しました。
しばらくして出なくなりましたが、傾けると50~100mlくらい出てきました。
オイルを補充
オイルを補充します。コンプレッサー用のオイルが売られているのですが、1リットルで1000円しないぐらいのものを購入。A-Zの製品です。約300mlを入れてオイルゲージで確認すると、ちょっとオーバーしていました。ドレンだと大変なので、上からストローやシリンジを使って抜きました。
しかしまあ、オイルに色がないので、ゲージでの確認がとても難しい。ちなみにオイルゲージのOリングもバッキバキになっていたので、似たサイズのものに交換しました。
エアフィルターを交換する
安全弁と同時にエアフィルターを購入しました。もともと洗えば使えるようなものだったみたいですが、経年を鑑みて交換することに。
案の定カッチカチのフィルターが出てきました。洗う気も起きずそのままぽいして交換に。
思ってもみないこと
実はえーってなる事態がありました。エアフィルターのハウジングの蝶ナットが折れていて交換することにしたのですが、サイズ的にM4です。M4の蝶ナットは家にあったので、はめてみましたが最初だけで回らない。
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もしかして旧JIS?そんな馬鹿なと思いながら折れたナットを持ってホームセンターへ。ちゃんと旧JISのM4ネジでした。
旧JISのナットなんかなかなかないし、蝶ナットなんてなおさら。売っているのもセット品しかありませんでした。仕方ないのでそれを購入した次第です。
安全弁を交換して始動してみる
とりあえずの動作確認でコンプレッサー自体は稼働し、空気圧縮もできましたが、すぐさまエアー漏れがするようになりました。何をするにしても0.3MPa程度では必要な圧力にはならないので、エアー漏れをしている安全弁を新しいものに変えることに。
交換される安全弁
安全弁は圧力スイッチに付いています。圧力スイッチの停止が動作しない場合に圧力を逃がし続けるのが安全弁です。圧力スイッチもいろいろあるみたいですが、うちのは3又で筐体脇に銅管が繋がったものになります。3又は安全弁、圧力計、吐出口ですね。
この安全弁を交換します。交換には14mmのレンチで回せば簡単に取れます。取付にはシールテープを撒いてねじ込みます。
始動して安全弁の動作をみる
コンプレッサーを始動すると圧縮が始まります。圧が少し溜まったところで安全弁を手動作動させてみると、ぷしゅーと内圧が解放されました。
このまま動作させて挙動を見てみたいと思います。
ぷしゅー再び
しばらく動作させているとプシューとあの音がします。しかし今回は安全弁からではありません。音は圧力スイッチのあたりから聞こえます。エアーホースを繋いでレギュレータを調整してエアーを流してみます。
エアー漏れ箇所を突き止める
エアー漏れは間違いありません。だって音がしますもの。
錆びたアヤシイ圧力計をみると、0.6MPaぐらいで漏れています。そうすると圧力スイッチが作動せず、延々とエアーを貯め続ける形になります。モーターも連続稼働を前提に作られているとは思えません。数分の作業ならまだいいかもしれませんが、今後やりたい、できることを考えると今直してしまうほうがいいにきまっています。
エアー漏れには石鹸水
石鹸水をスプレーボトルに用意します。これはガス会社で働いていた友人が以前話していた方法で、気体が漏れているのが分かるよってね。
エアー漏れをしている箇所に石鹸水を当てると泡ができます。気体だけでは目に見えませんが、白い泡が生まれることで判別がつくということです。
不要な虫よけスプレーに洗剤と水を入れて振り、石鹼水作ります。この石鹸水を圧力スイッチのアヤシイところに吹きかけてみます。
すると、
発生する白い泡
泡ができますできます。エアー漏れをしている箇所から白い泡がでてきます。
場所は圧力スイッチの下部、ちょっとよく見えなくて分かりにくいですが、3又に分かれている金属部と黒い筐体部の間から漏れているみたいでした。見えにくいですが、ガスケットみたいなのも見えます。車のエンジンでイメージするならば、エンジン本体とロッカーカバーみたいな感じなのかな。
交換する?直す?
まず分解修理を考えました。圧力スイッチって高いイメージですし、似たようなものを探し出すのも大変かと。後継機のものと思われるスイッチは、大体8000円前後でモノタロウにありました。
うーん高い。
現行が7万円くらいなので、妥当ではあると思いますが、これに付けるのはもったいない気がします。
同じような修理をしている方がいて、ブログに圧力スイッチのアマゾンページがありました。レビューになかなか辛辣なものもありましたが、1500円程度なら試してみようと思い購入。
圧力スイッチは交換し、交換品が届き次第コンプレッサーを分解することにしました。
突然の分解
そう、分解します。理由は茶色い水です。
前回の記事で触れましたが、ドレンから錆水がたくさんでました。ということはこのタンクは鉄製です。鉄は錆びます。これはどうしようもないことです。
錆の進行を止めるのにコーティングを考えました。これまで色々探していく中、錆取とコーティングが同時にできる錆転換材があったのでそれを使いたいと思います。
そのためにはタンクだけにしなければならないのです。ちょうど清掃もしたいしやってみることにしました。
そんなわけで次回は分解編になります。