「成長する」=人生の豊かさ
ZUUUMGOLFを運営する株式会社ONESTORYの代表 山崎博之 です。
僕たちのスタジオやお仕事に興味を持っていただきありがとうございます。
今日は、山崎のゴルフの想いをご笑読ください。
出会ったのは、幼稚園生だった。
おじいちゃんが大好きで、きっと孫がまねごとで始めたら喜んでくれるだろうと、おやじが庭で僕に教えてくれた。逆におじいちゃんは怒鳴った。「小さい子供がやるんじゃない!」と。
おやじはきっと辛かったんだろう。僕もおじいちゃんの怒鳴り声は恐ろしかった。でも、おじいちゃんがパターの練習をしているボールを追いかけるのが大好きだった。リズムよく何球もカップにボールが吸い込まれていくあの感じ。
結局おじいちゃんとゴルフをすることはなかった。
高校に入って帰宅部だった僕に、おやじは「一緒にゴルフやろう」と誘ってくれた。思春期の真っ最中で、おやじも仕事が忙しくて、週末の夕方に練習場に一緒に行く時間が嬉しかった。
全てが楽しい
あの頃、練習場は1時間以上も待つ賑わい。ジャンボ尾崎が活躍する試合を見て待つあの時間。ボールを打つあの時間。おやじが真剣に教えてくれる目つきのあの時間。すべてが楽しかった。
初めてのラウンドは121だった。おやじとお袋の3人でラウンド。コースの中で走り回って、バンカーの砂がめちゃくちゃ柔らかかったり、芝生がふわふわなのが気持ち良くて、カートに乗って風を感じることも。
スコアというゲームなんかより、ゴルフ場にいることが大好きになった。
高校にゴルフ部があったので入部した。うちの高校のゴルフ部のメンバーは日本でも有名なスクールを小さいころからいたメンバー。だから、実力差は圧倒的。練習もゴルフに対する気持ちも全然違った。
でも、そんなことは全く関係なかった。ゴルフが出来ることが楽しくて、彼らがすごい上手いということは、実は高校2年になってから理解したくらい、自分のゴルフしか意識がなかった。
ゴルフスクールに入ったり、神社の芝生でアプローチ練習したり、家でパッティングしたり、ジョギングしたり、ゴルフ番組をなめるように見て、すべてがゴルフの毎日になった。
1ヶ月で40打縮める!?
高校1年の夏休み。親戚のおじさんが山口のゴルフ場に1か月間、研修生と共にした。親戚のおじちゃんが支配人やっていて、ゴルフ好きならゴルフ漬けにしてあげると言ってくれて、キャディバックを背負って新幹線に。
研修生っていうのは、ツアープロを目指す若者のことで、ゴルフ場で働きながら練習して、試合のために師匠から学び、生活費なんてこれっぽちもないようなゴルフ漬けの人たち。
そんな彼らと毎日を共にした。スコアはあっという間に82までいった。たった1ヶ月で40打も変わってしまった。
研修生と毎日ラウンドして、師匠から訳の分からない練習をひたすらやり、夜になってもパターしてたら40打縮んだ。
朝も早く夜も遅く、食べるものはどんぶりご飯とみそ汁だけ。それでも全く苦ではなかった。
高校のゴルフ部では、エリート集団の中4番目で代表に選ばれて全国大会に出た。その時に、上手い奴は沢山いることに気付いた。ようやく周りが見えてきた時だった。
苦しみ始めた瞬間
スコアという大きな指標のもと、もがき苦しむ入り口でもあった。
大学時代は体育会ゴルフ部。平日は朝練と夜練と授業、週末はキャディバイトとラウンド。一番苦しかった時代。今振り返れば、パーシモンのちょっと古いスイングを身につけてたから、メタルになってボールのコントロールが出来なくなっていた。
ドライバーを打てばスライス。スコアが出るわけがない。自分一人でもがき苦しんでいた。もっと、心を開いて色んな人に相談すればよかったと。今思えば信頼できるコーチ・仲間を作るべきだったと反省する。
大学3年になってから、プロゴルファーになりたいという想いは薄れ、ビジネスマンになる想いの方が強くなっていた。でも、心の底には煮え切らない想いが芽生えていたことも事実。
今、こうやってゴルフを仕事にしていることは、心の底に煮え切らない想い、~ゴルフを最後までやり切っていない~という心の声がある。
もし、最後まで諦めずにやっていたら。
もし、信頼できるコーチ・仲間を作っていたら。
もし、古いスイングから新しいスイングに変えていたら。
もし、周りがもっと見えていたら。
そんな心の声が、今の僕を動かしている。
俯瞰して考えればゴルフは最後まで諦めずにやっても、まだ先がある終わりのない世界。スコアはもっと縮められることが出来る、飛距離はもっと伸ばすことはできる、ゴルフ場も回り切れないほどたくさんある。ゴルフ仲間も作ろうと思えばもっともっとできる。
終わりのない世界
終わりのない世界にいるからこそ、ゴルフが心から好き。
ゴルフがあったから、今の僕がいて成長が出来ている。ゴルフは何?と聞かれたら、成長と答えるだろう。成長も終わりのない世界。
なぜこの仕事をしているのか?ゴルフというスポーツを通じて一人の人間として成長が沢山出来る。日常では出会えない人・自然の美しさ・自分の弱さの発見・心から楽しめる笑顔。そんな明るい成長を沢山の人にしてほしい。
苦しさにも必ず出会う。出来ないという歯痒さ。その壁を乗り越えることで出会える達成感と次の世界のまぶしさ。
だから、諦めないで欲しい。ゴルフが下手だから、当たらないから、お金もかかるし、そこでゴルフを辞める人をたくさん知っている。
もっと僕が背中を支えてあげたら辞めずに、成長を経験できたかもしれない。だから、僕はこのビジネスをやり続ける。新しい自分に出会える喜びほど人生に刺激があるものはない。
僕は、ゴルフが大好きだ。