若手クリエイターを支援! 渋谷の街全体をギャラリーとするまちなかアートプラットフォームについて探る
100年に一度と言われる大規模再開発が進み、日々成長し続ける都市・渋谷。
私たちは、渋谷エリアの媒体・空間・その他プロモーション実現のためのリソース情報を集約&発信しているWEBサイト「ONE-STOP! SHIBUYA」のCOLUMN編集部です。
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2021年11月6日(土)~14日(日)の9日間で渋谷芸術祭 × 渋谷ストリートギャラリー「深呼吸の在処」が開催。今回は渋谷ストリートギャラリーの発起人である一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントの横山さんにプロジェクトの目的や今後の展望についてお話を伺いました。
横山 大輔
2009年 東急不動産株式会社入社。住宅事業企画、商業施設開発、東京急行電鉄株式会社(現:東急株式会社)に出向を経て、2018年より東急不動産株式会社 都市事業ユニットにて広域渋谷圏戦略を担当。一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント、一般社団法人渋谷未来デザインにも所属し、様々な角度で渋谷のまちづくりに携わる。
―「渋谷ストリートギャラリー」の企画概要を教えてください。
渋谷ストリートギャラリーとは、渋谷の街なかに点在するサイネージ等の情報発信媒体を活用して、街に積極的にクリエイティブ作品を展開する、渋谷の街全体をギャラリーとするプロジェクトです。一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントと、渋谷フクラス1階shibuya-san tourist information & art centerが事務局となり、本プロジェクトの趣旨に賛同してくださった渋谷区、一般社団法人渋谷未来デザインの後援を受け、一般財団法人渋谷区観光協会、渋谷エリアの商業施設、メディアサービス会社、工事関係会社などから各社のサイネージ等情報発信媒体を協力いただくことで、成り立っています。
|渋谷の街一体となり若手クリエイターを支援
―どのようなきっかけでプロジェクトが立ち上がったのでしょうか。
2019年に渋谷スクランブルスクエアと渋谷フクラスの開業に合わせて、まちの魅力向上と新たな渋谷の発信に取り組む『SHIBUYAまちびらき2019』が行われたのですが、半年も経たないうちにコロナ禍となってしまいました。渋谷駅前エリアマネジメントは街に人を集めて賑わいを創出することを目的に様々な活動をしていましたが、人を集めること自体が問われるようになりました。そのような中でも何かできることはないかと考え、人を集められなくても日常の中にアートが増えて来街者の方々の心が少しでも豊かになればという想いと、一過性の取組みではなく渋谷の街として若手クリエイターを応援できるような仕組みにできればという想いから始まりました。アートを街に展開し渋谷の街の魅力を更に向上すること、渋谷の街の中に若手クリエイターの活動の場を提供すること、大規模に変化を遂げる渋谷の街の工事期間中から街の魅力や価値を上げることを目的として、渋谷エリアが連携するまちなかアートプラットフォームを目指しています。
―渋谷ストリートギャラリー第1回目の企画展は「ヨコガオ展」ですよね。私自身も街のあらゆる場所で様々な人のヨコガオのイラストが掲出されているのをお見かけしております。
クリエイターSETA(セタ)さんによる、マスクを付けたヨコガオと笑顔のヨコガオを描いた『ヨコガオ展』は2021年3月~2022年3月まで実施を予定しています。常にマスクをしなければならない世の中になってしまいましたが、マスクをしたままでも、マスクを外したときも笑顔であってほしいという想いが作品に込められています。ヨコガオのモデルは、渋谷にゆかりのある方々やヨコガオ展の趣旨に賛同頂いた小田和正さんやハマ・オカモトさんなど多くの著名人の方々に参加いただいています。
1年間にわたりヨコガオ展の開催を予定しているのには理由があり、渋谷ストリートギャラリーの取り組みは、記事やリリースで取り組みを認知してもらうことはできますが、実際、サイネージの放映タイミングによっては渋谷の街を1日歩いてもヨコガオ展のイラストを見ない日もあると思います。まずは、ヨコガオ展を1年間継続することで、多くの方々に作品を見ていただき、取り組みを知っていただき、まちとして仕組みが定着することを期待しています。
―プロジェクトを継続的な取り組みにするため、まずは仕組みを定着させるという目的があったのですね。
|仕組みの定着からまちごとへの昇華
―先日開催された第2弾の企画展「深呼吸の在処」にはどのような意図があったのでしょうか。
仕組み定着の次のステップとして、本プロジェクトを一企画から街のとりくみ(まちごと)へと昇華させたいという思いで、地域活性化・地域情報の発信・文化芸術の振興を目的としたアートプロジェクト『渋谷芸術祭』と連携し、「多様性の解釈」をテーマにした『深呼吸の在処』を実施し、多くの方々に取り組みを知っていただくきっかけとなりました。参加いただいた写真家・映像作家である増田彩来さんは、自身の作品が渋谷の街中にたくさん掲出されるというスケールの大きな取り組みに対して、とても魅力を感じていただきました。
―国内有数の屋外広告集積地である渋谷のサイネージ連動使いは、非常に大きな訴求インパクトがありますよね。
―作品の発表にあたって、クリエイターを選定する基準はどういったポイントになるのでしょうか。
事務局にてクリエイターの選定を行っており、渋谷で挑戦したいという強い気持ちと、プロジェクトを継続していくうえで、この取り組みに対してクリエイターとして何ができるのかを一緒に考えてもらえるのか、が重要だと思っています。今後も、参加いただくクリエイターの方と一緒に、この仕組みを育てていければと思っています。
―アーティスト側からはどのような反響があったのでしょうか。
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朽木 さや香 / Sayaka Kuchiki
2021年入社。
渋谷のお気に入りグルメは「そなや」の餃子と「Bistro Rojiura」「Tokyo kenkyo」でのモーニング。
SEVENTEENのファンで、渋谷エリアジャックの度に無上の幸せで満たされている。
▼このライターが書いた記事
https://note.com/onestop_shibuya/m/m65b818033080
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