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本を読みながら自分の苦手を振り返る

大学時代4年間とりひめという居酒屋でバイトをしていた。
鶏が好きだという理由だけで選んだ。
高校時代はバレーボール部に入っていたこともあり、
長期でのアルバイトは初経験。
店長がいたら「おはようございます」とあいさつするんやで!と教えられた私は、夜なのにおはようございます?という軽い疑問を覚えつつ、店長が通るたびに「おはようございます!」とバレーボール部あがりの元気な挨拶をする。
「りささん、何回も挨拶いらないよ(笑)」
と失笑された初日。
土曜日初出勤で大阪の都会ど真ん中。売り上げ100万を超える日で、もうなにがなんだか分からないまま、終える。

それから3年後。
ホールの仕事にも慣れ、ドリンクを作ったりフロントも任されたり、教育係も担うようになる。そんななか「とりひめ接客コンテスト」なるものが開催。各店舗から代表選出し優勝を争うというものだ。
代表選出される。お客様アンケートや自身の仕事への取組み、客観的にみても、ああ選ばれるんだろうなと自惚れてはいた。
当日。本部の社員が席に座り間近で私の接客を採点している。ド緊張の中、いつも通り丁寧と素早さと笑顔を意識して接客。
よし、頑張った。

結果2位。
優勝はめちゃくちゃ明るい奇抜な女性アルバイター。トロフィーもらうときも逆立ちしながらもらいにいくような子。
正直悔しかった。
私は大きく目立つようなことはできないし、お客様と友達みたいに仲良く話すこともできないし、声をかけてくれる人には快く接する、、、程度しかできない。

社会人15年目の現在の私。
同じようなことでウジウジしている自分に気づいた。
やはり私は大きく目立つことはできない、自分からガンガン話しかけにいくようなことはできない。この指とーまれ!と率先して言うことはできない。いつだって誰かのあとについていくことしかできない。
私にとってそれは性質的に苦手なことだからだ。憧れはあってもやろうと思うと人一倍エネルギーがいる。
何度かチャレンジをしようと試みてはどこかで怖気づいてしまう。
他の人にとってはなんてことないことが私にとってはものすごくなんてことあることなんだ。
そんなときに読んでいた本に救われた言葉。

「積極的受け身」
自ら新しいことを見つけてどんどん動ける人もいると思うし、そんな人を僕はリスペクトする。でも、人から与えられたことに懸命に取り組みながら、積極的にリアクションの機会をうかがう、こういうスタイルも大いにアリだ。
それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

それで思い出した私の行動特性がある。


DiSC®モデルは、人を否定的に判断しない4つの行動特性(D,i,S,C)を共通言語としているらしい。会社で受けた私の診断は

【DiSC1:i DiSC2:SC 典型的プロフィール:実践者】

そうか、私はiが一番強いのか。そしてDがない。
そうだとしたら無理にこの指とまれの最初の人にならなくていいや。無理に話しかけなきゃ!なんて思わなくていいや。
色んなところにアンテナを貼り「積極的な受け身」で自分が感化される部分を見逃さない。求められること、私ができることを全力で取り組む。そこで人に喜んでもらえることができたならば、これは私のやりがいなんだよな。

時に無理をする場面も必要。だけど、自分の心を置いてけぼりにはしない。自分の性質を理解した上で、いちいちできない自分に凹まない。
他の人にとってはなんてことないことが私にとってはものすごくなんてことあることの代わりに、私にとってはなんてことないことが、他の人にとってはなんてことあることもあるはずなんだから。

自分の苦手を知って受け止めることは、
自分の得意を知るきっかけにもなる。
変えたいコト、変えられないコト、変えなくていいコト。
ここをもっと自分の中で線引きしていくと、人生楽になるかもしれない。

そう思えた本日。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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