企業理念について考える 中編
今日のマエオキ
こんにちは。OneSelFの佐藤です。
前回からの続きを書きます!
と、だいぶ間が空いてしまいました。
この間にも色々と変化がありました。
特にこの情勢の中、変化は多いですよね。
そしてこの変化がもたらすヒトへの影響を強く感じる期間でもありました。特に9-10月は施設にいらっしゃるユーザーも少し不調を訴えられる方が多かったように思います。
何だろうなと思い返してみると、2つの大きな変化がありました。
ひとつは緊急事態宣言が開けて生活のリズムが変わったこと、そしてもう一つは気温の変化が激しくなったこと。
ヒトにはホメオスタシス(生体恒常性)という外部・内部の変化に対して、カラダの状況を一定保とうとする性質があります。つまりは『変化』そのものを嫌う性質、言うなればヒトは誰でも保守的な側面を持ち合わせているということですね。
そんなヒトの中では「変化」そのものがストレスになり得ます。
季節の変わり目には体調を崩しやすくなったりするものです。
OneSelFでも前回から大きな変化が2つありました。
ひとつは施設のリニューアル。
トレーニングスペースの拡張やボルダリング、雲底などを装備したよりアクションを促す空間を目指しました^^
そしてもうひとつはスタッフの公募。
ありがたいことに予想を上回る応募をいただきました。
佐藤ひとりでは大したことを成せないので、こうして仲間が増えていくことは嬉しい限りです。現在、鋭意面談中で、ご応募いただいた方お一人おひとり丁寧に選考させていただきますね^^
この2つの変化は私にとっても今までになかった経験で、初めてなわけです。それはスタッフも含めて。
やはり今までと使い勝手が違う設備で戸惑いもあれば、選考するなんてやったことのないスタッフがほとんどなわけです。
そして、これらは少なからずストレス(負荷)なんですよね。
こうした新たなチャレンジには変化がつきものです。
自覚している・いないに関わらず、チャレンジからストレスを受けている、ということですね。
これがチャレンジを踏みとどまるひとつの理由ではないかと思います。
一方でチャレンジってワクワクしますよね。
既存のものを打ち破って、新たな一歩を踏み出す。うまくいくかもしれないし、いかないかもしれないというスリル。それでも何とかしてやろうとすることで得られる成長・進化。
そう、変化のもう一つの側面はワクワク感です。
何が言いたいかというと、ヒトは変化に対して元に戻そうとする作用が働きそれをストレスと感じる。ただ同時にそのストレスは成長・進化しようとしている証拠であり、より良い状態へ向かうためのチャレンジの証である、だから、今感じているそのストレスを少し違う側面から捉えられるようになると、少しワクワクしませんか?という話でした。
筋トレも一緒ですよね。適度なストレス(負荷)をかければ、筋肉は成長して大きく強くなります。
無論、「適度」が大事なわけで、自身の適度を探して、どんどんチャレンジしていきましょう^^
ということで、相も変わらず長いマエオキを経て本題に突入です。
起業当初の理念に足らなかったもの ー『他者視点』
前回の最後の方でOneSelFの由来と起業に至った理由を綴りました。
こういう組織があってもいいよね、っていうことで起業したOneSelFですが、そこは起業初心者の駆け出し社長。
ここには自身の”想い”しか入ってなかったんですね。
それで、日々ユーザーとカラダづくりに取り組んでいて、あるとき、ふと想ったことがあります。
これには自分なりに、はっとさせられたことを覚えています。
あなたのカラダを最高にするのはあなたしかいない、そして、このトレーニングをやればきっとあなたは最高になりますよ。是非やってくださいね。
このスタンスは一見正しそうに見えて、欠けている視点があります。
それは、最高のカラダを作っていく「本人」の視点。
これが起業時に足りていなかったひとつ、他者視点です。
これやったら方が良いんだから、自分でやりなよ。という独りよがりなスタンスですね。
起業当初の理念に足らなかったもの ー『空間の重要性』
もはや押し付けられた主体性は主体性でも何でもないですよね。
(主体性とは何なのか?という考えに関しては、また別の機会でも綴っていこうと思います。)
そのことに気づいてからは、「本人」が最高を目指したくなるような空間・関わり方を意識するようになりました。
押し付けではなく、「本人」の奥底に眠る自己実現欲求を引き出す空間づくり。
これがもうひとつの視点、空間の重要性です。
今回の施設のリニューアルもそのひとつです。
そして、これは施設などのハード面だけでなく、接し方・寄り添い方・投げかける言葉などのソフト面も含めて、磨いていく必要があると考えています。
起業当初の理念に足らなかったもの ー『カラダのその先』
私が起業当初の理念に足りなかったもの、最後のひとつはカラダのその先でした。
前回のnoteでも書きましたが、私はこれまでに、病院で理学療法士として、スポーツ現場でアスレティックトレーナーとして、大学院でカラダの研究者として働いてきました。
つまりはカラダの専門家だと自負していました。
この専門家というものが意外と厄介で、カラダにしか目がいかなくなるんですよね。
カラダを持っているのは人であり、その人を取り巻く学校・家庭・会社などの環境的側面があって、その人がいる。
カラダを極めれば極めるほど、よりミクロな視点になっていきます。
例えば膝が痛い、と言っている人に対して、アライメントが崩れている、関節運動の異常が認められる、と言った問題点を上げていく。
これはもちろん重要な視点です。
ここが欠如すれば、専門家ではなく素人でも誰でも良いわけです。
専門家にとって絶対必要条件とも言えます。
しかしながら、この視点に縛られると、人ではなくて、膝を見るようになります。
おかしなことを言ってるように思われるかもしれませんが、往往にして生じる視野狭窄です。
もっと重要なことは、その人を取り巻いている環境、ひいては社会的情勢、季節などへと視野を広げ、その人の膝が、今、痛みを出している理由について、その人ともに探っていく視点です。
加えて、さらに視野を広げると、時間の流れという4次元的な視点も得ることができます。
その人の過去・現在から不調・パフォーマンス低下の理由を導き、それを解決することによって将来得られるより良い人生までを描くことではじめて、カラダの専門家としての真価を発揮できる、と。
一時点じゃない、一生モノのカラダづくり。
これが僕らOneSelFが提供できる一つの形だということに気づいたのでした。
これからのOneSelF
こうした視野の広がりから、僕らがやっていこうとしているのは、単なるカラダづくりではなく、その人の「ライフづくり」をサポートすることだと強く思うようになりました。
つまりはカラダを基盤に、働き方や余暇の過ごし方、良質な睡眠や食事の提供、そうしたその人その人の人生に深く携わる組織として、色々な可能性の広がりを考えています。
そんなOneSelFのチャレンジに今後もご期待ください^^
「メインはそこだろ」というお声が聞こえてきそうですが、次はいよいよ企業理念を…しばしお待ちくださいませ。