魔女日記*day5
母が作ってくれたあったかい具だくさんスープを飲んで。
ピカピカに磨いてもらったお気に入りの靴を履いて。
幸せな気持ちと、ありがとうの気持ちと、ちょっと寂しいって気持ちを抱きしめて。
大きな汽車に乗って、オールドネームストアールに向かう。
こんな日にどこかに行こうとする者などいないのだろう。
大きな汽車なのに、乗っているのは自分だけだ。
やっと辿り着いた。
そこで初めて会ったのは、占い師のハーティーさん。
キレイな金色の髪に、優しい眼鏡がよく似合っていた。
どうやらハーティーさんには、未来が視えるらしい。
「大切にしていたご縁が変化していくとき。切れてしまうかもしれない。だけれど、悲しまなくてもいいの。新たな素敵なご縁に恵まれるから。」
そういって、微笑んだハーティーさんは去って行った。
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