【ワンパブ・オープン社内報 vol.4】 オンライン中心の時代だからこそ、読者と双方向のコミュニケーションを。
第1メディアプロデュース部 FYTTE編集長 保母 千佳恵
【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社が、雑誌が、いまどのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしていくメディアです。今回は、FYTTE編集長としてさまざまな企画やイベントを立ち上げている保母千佳恵さんに話を聞いてきました。(所属や肩書は取材当時のものです)
初のFYTTEオンラインイベントはエンターテインメント性に富んだ楽しい内容に!
―入社直後から、ダイエットや美容、健康ジャンルの雑誌にずっと携わってきているのですね。さまざまな記事やイベントなどにも出演されていて、いまでは『FYTTE』といえば保母さん、というアイコン的存在になっていると感じます。
いえいえ、私自身はキャラも立っていないし、専門家ではないからアイコンというと少しおこがましいのですが……。雑誌創刊時から今日まで、読者に支持され続けてこられたのは、FYTTEに携わってくださっている先生方のおかげです。
FYTTEは30~40代を中心としたダイエットやヘルスケアの情報をお届けするメディアで、雑誌時代から数えるともう31年になります。その間に本当にたくさんの先生方にお世話になり、支えられてきたと実感しています。体にまつわることなので、監修の先生方にしっかりと取材をして、間違いのない正しい知識を発信することを大切にしてきました。おかげで、読者の方に信頼して読んでいただけている媒体になったのだと思います。
―先日開催されたFYTTEイベント「The Fit&Wellness Live2020 at home」も大盛況でしたね。コロナの影響で、初のオンラインでのイベントとなったわけですが、運営に際してどんな点を意識されましたか?
オンラインということで、おうちで気軽に参加してもらえるメリットがある反面、臨場感とかプログラムの伝わりやすさなどの点で心配はありました。また、今年は他にもオンラインイベントを開催しているメディアがいくつもあり、どう差別化していくかをよく話し合いましたね。
編集部員とそのコンセプトを突き詰めた結果、ワン・パブリッシング、そしてFYTTEの特性から考えて、エンターテインメント性を重視しようということになりました。ボディコンシャスがテーマではあるけれど、親しみやすくてそこまでストイックではなくて、誰もが楽しく参加できる、そんなイベントがいいなと。
その結果、タレントでピラティストレーナーでもある優木まおみさんのピラティスレッスン、モデルの有村実樹さんによる時短ビューティトーク、そして俳優・ミュージシャンでNHKの筋肉体操でも大人気の武田真治さんによるマッスルトレーニングという多彩なプログラムになりました。
―すごく楽しい、笑いのたえないイベントだったと思います! 当日のコメント欄やTwitter、Instagramなどでも、参加者の方の投稿をたくさん目にしました。
いろいろと不安もありましたが、読者の方からたくさんコメントいただけてうれしかったです! (リアルイベントだと)遠方なので参加できない、子育て中でイベントに行けない、という方たちが「今回はオンラインなので参加できてうれしい!」とコメントしてくださっていたのも印象深かったですね。
今回はコロナ禍だったのでオンラインという形をとりましたが、今後コロナが収束したとしても、リアルのよさ、オンラインのよさというのは両方存在するのかなと思います。ですので、今後もオンラインで気軽に参加できるイベントは定期的に開催したいと考えています。次は、2021年に3月に開催します!!
―次は3月ですか! どんなプログラムがおこなわれるのか、いまから楽しみです!
大切にしているのは「読者と双方向のコミュニケーション」
―オンラインイベントも初の試みでしたが、30年強という長い歴史を経て、これからのFYTTEはどんな点に力を入れていこうと考えていますか?
読者とのコミュニケーションをより一層強化していきたいと思っています。FYTTEは雑誌時代から、読者のダイエットお試し企画やファンミーティングを頻繁に行っていて、読者と一緒に作り上げてきた媒体だと思っています。それがコロナなどの外部要因が重なり、少し手つかずになっていたという反省がありまして……。
FYTTEのInstagramは12万人以上のフォロワーがいますし、webメディアでもおためし部、ランニング部、腸活部など、さまざまな部活動があるんですよ。今後はそれらに注力して、FYTTEならではのフレンドリーなコミュニティを作っていきたいなと思っています。オンライン座談会なんかも開きたいですね。
―先日からはじまった、FYTTE編集部員によるインスタライブもその一環ですか?
そうです! これまでは、おうちでできる簡単エクササイズ動画を一方的に発信していたのですが、今後はインスタライブを通して、双方向のコミュニケーションをはかりたいなと。これも、先日のオンラインイベントがきっかけで決まった企画なんですよ。基本的には、編集部員と専門家の方で、トークをしたりエクササイズをしたりという感じで、毎週ダイエット情報を配信していく予定です。
メディアでも話題の「ミオドレ式UFOブラシ」重版出来!
―保母さんは、FYTTE本体のお仕事から派生して、ムック本なども手掛けられていますね。この夏に発売された『ミオドレ式UFOブラシダイエット』も増刷されました! いろいろなメディアでも取り上げられています。企画のきっかけや発売後の世間の反応など、印象に残っていることを教えてください。
ソリデンテという、本当にものすごい数の著名人が通い詰めるサロンがあるのですが、そちらの代表である小野先生のお力を借りて、サロンの秘密兵器「ブラッシングカッター」の家庭版を発売できました。
テレビ番組などでも取り上げていただいたせいか、反響がものすごく……特に小松菜奈さんのマッサージはインパクトがあったからか、放送後あっという間にネット書店で在庫切れになってしまいました。12月に増刷し、長らく待ってくださっていた皆様のお手元に届けられるようになりました。
このマッサージ、「痛い痛い」といいますが、実際には痛いだけでなく「痛いけれど、効果バツグン」であることをお伝えしておきたいと思います(笑)。
―私自身もUFOブラシを使ってマッサージを続けたところ、下腹がマイナス9cmになりましたから、その効果はお約束します! 特に万年便秘の方におすすめです!
誰かの悩みに寄り添い、解決の手助けになる情報や商品を届けたい
―大忙しの保母さんですが、お仕事をしていて一番楽しい・うれしい瞬間はどんなときですか?
先程からの話にもつながりますが、読者やユーザー、参加者の皆さんからの反応が何よりの喜びです。昔だったら読者ハガキやお電話でしたが、今はSNSを通していろんな意思表示やコメントの寄せ方がありますよね。
軽く「いいね!」してもらえたり、反対にマイナスの反応をいただくこともありますが、瞬発的にうわっと反応があるオンラインは怖くもあり魅力的でもあります。もちろん、昨年のリアルイベントのように声や表情をその場で共有できたのは鳥肌ものでした。
自分が制作して発信・発売したものに対して、何かを感じて感想をいただけると「あ〜、伝わったんだなぁ」と実感しますし、「えっ?こんな感想もあるんだ」と自分の想定していなかった反応に驚くこともあります。どちらもうれしいものです。やはり、誰かに届けたくて作っているので。
―編集者冥利につきますね!
そうですね。あとは……最近は在宅勤務のスタッフも増えたので、みんなで集まる機会が少ないのですが、「昨日○○でやってたダイエット、すごくない?」とか「電車の中で女子高生がこんなこと話してたんだけどさー」とか、スタッフ同士でおしゃべりをしながら情報交換しているときも、すごく楽しいです! わいわい語りながら、そのなかからネタが生まれたりします。
―反対に、お仕事をしていて大変だなと思うときは?
私は器用ではないし瞬発力もないので、同時にいろいろなことができないんです。でもいまは編集長という立場上もあり、一度にいろんなタイプの仕事を短時間でこなさなければいけないので、脳がときどき崩壊しています……。
やりたいことはたくさんあるけど、実行するには時間が足りなかったりするので、もどかしいときがありますね。FYTTEの記事は1日10本程度更新しているし、そこにイベントや大きな特集企画が入ってくると、正直ちょっと大変ですよね。今後はインスタライブもあるし……編集スタッフからは、「保母さん、鬼!」って思われてるかも(苦笑)。
それから、FYTTEは体周りの企画が多いので、本当にこのテーマを取り上げてしまって大丈夫か?という部分には特に神経を使います。新しいダイエット法や健康法は常に出てくるのですが、それを単に面白がって紹介するのは危険なので、その見極めなどは、かなり気をつけています。
―最後に、今後の夢や作りたい本、目標などを教えてください。
今、UFOブラシの小野先生と再びタッグを組んで、まったくオリジナルの、女性に多いお悩み解決のグッズを開発中です。「足」にまつわるものなのですが、じつは足関係ではもう一つ企画が進んでいて、来年は「足の健康」が来るなと密かに思っています。
―2021年は「足」ですか! どんなグッズだろう……楽しみです!
さらには、どうしても挫折しがちなフィットネスを楽しく行うためのサービスも考え中です。今後も誰かの悩みに寄り添って、少しでも解決してあげられるような情報や商品を届けたいですね。
あと、個人的な目標としては、運動の継続と前屈0センチです! じつは生まれてこのかた、一度も床に手がついたことがありません。柔軟性というものを身につけたい! 英会話も課題です。東京オリンピックまでに英会話をマスターすると宣言していたんですが、まったくできていないので……。
―大丈夫です! オリンピックは一年延期になったので!(笑) 仕事にプライベートに、ますますパワーアップしていくこと間違いなしですね! まずは週イチのインスタライブと3月のオンラインイベントを楽しみにしています。保母さん、ありがとうございました!
(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)