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【アーカイブ】特集・セイバーメトリクスの視点から考えるドラフト戦略
本記事は有料メルマガ「1.02 Weekly Report」の2019年9月16日配信Vol.381で掲載した記事のアーカイブです。メルマガへのご登録はこちらから
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投手に集中する上位指名。だが毎年野手に当たりはいる
10月17日に行われるドラフト会議までおよそ1ヶ月となった。各球団誰を1位指名にするか、どこが補強ポイントかなど、ドラフトに関する報道も少しずつ増えてきている。今回はセイバーメトリクスの視点でドラフトを見た場合、どのように指名戦略を考えるべきかをまとめておきたい。
まず今年のドラフトの前提となる情報を抑えておこう。今年は佐々木朗希(大船渡高)、奥川恭伸(星陵高)、森下暢仁(明治大)、西純矢(創志学園)、河野竜生(JFE西日本)ら、高校・大学・社会人問わず投手がドラフト1位候補として挙がることが多い。特に佐々木と奥川の2人は過去数年の中で見ても、投手としては最高級の素材だろう。これだけのレベルの高校生投手が揃うのは、大谷翔平と藤浪晋太郎がいた2012年のドラフト以来になる。ちなみにこの年は全球団が1位で投手(大谷、藤浪、菅野智之、東浜巨、森雄大ら)に入札した。
ただこれほど投手に人材が集まったとされていたドラフトでも実は野手に素晴らしい選手がいたことを忘れてはならない。例えば2012年、広島は2位で鈴木誠也が指名している。2016年以降の彼の貢献度は、12球団全選手でも最高レベルだ。投手に注目が集まる年でも野手に逸材は隠れているのだ。
2012年以外の年でも、目玉ではない外れ1巡目以降でリーグを代表する野手が毎年輩出されている。2010年以降での代表的な例は以下のとおりだ。
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