カーボン·オフセット? クライメート·ポジティブ??
いきなりカタカナだらけのタイトルで失礼します。
最近メディアでも見かけることが多くなった、カーボン·オフセット。
直訳すると「炭素相殺」。
これは、ある事業や活動で排出される二酸化炭素(CO2)の量を、CO2を減らす事業や活動を通じて相殺、すなわち差し引きゼロにすること。
ここで言うCO2を減らす事業や活動には、植林活動や、風力発電やソーラー発電への投資などがあります。
もっと詳しく知りたい方へ:環境省「カーボン·オフセットとは?」
気候変動対策として、ますます関心が高まっているカーボン·オフセットですが、環境先進国スウェーデンなどで近年広がっているのが「クライメート·ポジティブ」です。
こちらは、気候変動対策として国際的に合意されたパリ協定に基づき、CO2削減努力をしっかり行なった上で、カーボン·オフセットの手法を使い、CO2を排出するよりも多く吸収·固定化する、という取り組みです。
例えば、スウェーデンで人気のハンバーガー·チェーンMAXでは、クライメート·ポジティブとして、次の取り組みを行なっており、「食べれば食べるほどにCO2が減る」バーガーとして注目されています。
1. グリーンメニューの開発
気候変動への負担が大きい肉の原料を減らし、代替肉を使用したグリーンメニューの開発と販売に力を入れています。
味のバラエティや食べ応えもしっかりしていて、若い世代を中心に多くの支持を集めています。
2.アフリカの植林を通じたカーボン·オフセット
上記のグリーンメニュー開発以外にも、店舗の電力に100%風力を導入するなど、CO2削減に努めていますが、どうしても排出されるCO2については、排出よりも多い量をアフリカでの植林活動を通じてCO2の吸収·固定化を進めています。
参考:MAXバーガーのクライメート·ポジティブについて(英語)
そして弊社のバナナペーパー「ワンプラネット·ペーパー®︎」(バナナ繊維20%以上配合分)も、2021年7月に日本初のクライメート·ポジティブの紙になりました!
私たちは、BCP(バイオ・カーボン・パートナーズ)が展開する、アフリカの現地の人たちと共に森を守りながらCO2を吸収する、とても素敵なプロジェクトに参画し、このクライメート·ポジティブの紙を実現しています。
BCPについてはこちら(公式HP)
スウェーデンではその他にも、家具大手のIKEAやアパレル大手のH&Mなどが、事業全体でのクライメート·ポジティブの実現を目指すことを表明しています。
また国際的にもこの動きが広がっており、国際オリンピック委員会は2024年までにクライメート·ポジティブを実現すると発表しました。
パリで開催されるオリンピック·パラリンピックは、世界初のクライメート·ポジティブの大会になる予定です。
クライメート·ポジティブという言葉は、これから耳にする機会が増えそうです。ぜひ覚えておいてくださいね。
Satoko
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