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【ワンピース考察】黒ひげの正体/四皇マーシャル・D・ティーチの謎に迫る/2025年版

ワンピースを語る人、今回のテーマは「徹底考察!黒ひげマーシャル・D・ティーチの正体【2025年版】」と題しまして、巷で囁かれている黒ひげの説について、当チャンネルの考えをご紹介します。 

皆さん!

ワンピースの黒ひげって、謎の多いキャラクターだと思いませんか?

大手の考察系YouTuberさんを中心に、黒ひげの正体に関する考察は、たびたび話題に挙がっていますよね?

以前は「黒ひげのタコ説」が盛り上がったこともありました。

他にも、さまざまな生物や、伝説の世界の生き物の名前をあげて「コレじゃないかな?」という説は、本当に尽きませんよね?

実は、今回の動画。

読者の方々の間で話題となった「黒ひげ=タコ説」を、まずは恐れ多くも完全否定させていただきます。

「こいつ、ただ注目を引きたいだけで言ってるんじゃないのか?」

と言われないよう、主張にはできる限りの根拠をご用意しました。


しかも。

神話や言い伝え、そして可能性や確率論ではなく「ワンピースのストーリーの過去の描写」から、可能な限りの根拠を挙げてみました。

また、動画の冒頭から「タコ説」と言っていますが、ワンピースの考察系のYouTubeチャンネルやブログ、SNSなどでは、

「タコの半魚人説」
「タコと別の種族のハーフ説」
「タコタコの実の能力者説」

など様々あります。

それらを全部ひっくるめて、ここでは「タコ説」と呼ばせていただきます。


【1】根拠1:〇〇を感じない

■タコは足が8本があるのは有名。(ちなみに厳密には「腕」とも考えられているようである)

■でも、心臓が3つあることや、種族によって殆ど眠らないという性質は、あまり知られていない。

■ここまで挙げれば、一見すると黒ひげ海賊団の海賊旗のうち、3つの髑髏は「タコの心臓」を表していて、交差したことにより8箇所が飛び出している骨は「タコの足の本数」を表しているように見える。

■でも、正直に言ってしまうと……「タコに怖さを感じない!」

■ワンピースではこれまで、さまざまな動物をイメージしたキャラクターや、動物に変身できる悪魔の実の能力者が登場した。

■だから、最終章で何やら動きを見せるであろう黒ひげマーシャル・D・ティーチに「何らかの動物の性質」が備わっているというなら、特に驚きはない。

■今回の動画でお話しする予定の、私が抱いている「黒ひげの正体」に関する考察も、確かに動物に関するものなので。

■でも!ヒョウやオオカミに変身できる能力者が登場して、フェニックスもペガサスも、青龍の能力者も「グリフォン」という名前の剣も登場して、ついには「国の守り神」クラスの獣まで登場した中で……、

■「ラスボスがタコでした!」

■正直に言って、腑に落ちない。

■メタ的視点というか「読者的な観点」という言い方になってしまうが、あれもこれも様々な動物が登場している中での…、

■「ラスボスがタコでした!」

■もしも、黒ひげにタコの要素を持たせるとしても、あくまで「サブ的な要素」に過ぎないのでは?

■「ヤミヤミとグラグラが使えて、プラスアルファでこういう事もできるのに加えて…、タコの性質もある!」とか。

■仮にタコの要素が登場するとしても、せめて、これくらいに留まるのでは?

→[まとめ]根拠1:タコに脅威を感じない

【2】根拠2:〇〇と比較した場合の矛盾

■悪魔の実の能力は「心臓」に宿るのではという説がある。

■そして、タコには心臓が3つあるため「1個1個の心臓に悪魔の実の能力が宿っているんじゃないの?」というのが、黒ひげ=タコ説の軸になっている部分と言える。

■でも。ブルックは心臓がないのにヨミヨミの実を宿していて、実際に水に落ちて溺れている描写もあった。

■麦わらの一味の音楽家ブルックが、現在持ち合わせているものは「骨」「アフロ」「魂」くらい?

■肉体は存在しないので、心臓も無い。

■それでも悪魔の実の能力者でいられるというブルックの事例を見る限りでは、悪魔の実の能力が宿る場所は「少なくとも心臓ではない」と言えるのでは?

■それよりは、あくまでブルックの事例をベースに考えるなら「悪魔の実の能力は魂に宿る」と考えるのがシンプルにまとまると考える。

■このことから少なくとも「黒ひげが複数の悪魔の実の能力を得られたのは、心臓が複数あることとは関係ない」といえるのでは?

→[まとめ]根拠2:ブルックとの比較で矛盾が生じる

【3】根拠3:タコのキャラクターは〇〇

■こちらも「読者的な視点」からの根拠。

■ワンピースのストーリーで「タコ」というと、すでに何度も登場してきている。

■特に印象深いのが、アーロンパーク編でのタコの魚人はっちゃん。

■そして、魚人島編で登場した毒種ヒョウモンダコの人魚ヒョウゾウ。

■これ以外にも、空島のタコバルーンや、はっちゃんの幼馴染のオクトパ子など、タコのイメージは何度も登場してきている。

■「何度も登場しているからこそ、それが伏線でもあるのでは?」というご意見もあるかもしれない。

■ただし、その考え方で行くなら

「少なくとも2回以上、ボスではないキャラクターとしてタコのキャラクターが描かれている場合、ラスボス候補の黒ひげはタコのイメージではないのでは?」

とも、言えるのではと考えてしまう。

■実際に、はっちゃんはアーロンから「同胞」と呼ばれていて、上下関係と言われれば微妙ながらも、彼らは「アーロン一味」と呼ばれていた。

■はっちゃんは、そこでの戦闘員の一人と考えることもできて、いずれにしても「はっちゃんがボスではない」と考えられる。

■ヒョウゾウに関しては、魚人島編でホーディ・ジョーンズの用心棒のような位置付けで描かれており、やはり「少なくともボスではない」といえる。

→[まとめ]根拠3:タコのキャラクターはすでに「ボスではない形」で複数登場している

【4】根拠4:「〇〇」が描かれていない

■先ほど挙げた、はっちゃん、ヒョウゾウ以外にも、タコのイメージのキャラクターは複数登場していた。

■空島のタコバルーンは「風船みたいな性質」以外は、そのまんまタコ!

■オクトパコは、人間っぽい体格をしつつも、タコのような口をしていた。

■はっちゃんは自身の技にもあるように「吸盤」を使っており、ヒョウゾウはヒョウモンダコの模様が現れていた。

■一方の黒ひげ!

■タコをイメージする口でもなければ、吸盤も見当たらず、腕や足が8本あるわけでもない。

■黒ひげ海賊団の海賊旗も「大腿骨の交差の仕方が、8本足のように見える」という考え方もできるが、あの海賊旗で使われている骨は実際「4本」なので、タコではない何かのイメージという可能性もゼロではない。

■よって、この根拠から少なくとも、

「黒ひげは、半魚人かハーフかなどは別として、種族としてはタコの要素を持っていない」

と考えられる。

→[まとめ]根拠4:黒ひげに「タコっぽさ」が描かれていない

■重ねるように上げていくのが、次の根拠!

【5】根拠5:黒ひげの「異形」が〇〇である

■黒ひげの特殊性を考える上で、大きな鍵になりそうなのが、やはりマリンフォード頂上戦争でマルコが言っていた「体の構造が異形」という趣旨のセリフ。

■しかも、その「異形発言」をしていたのが、悪魔の実の能力者ではない海兵や海賊ではなく、フェニックスという幻獣に変身できるマルコが言っていること!

■私たちが一般的にイメージできる「タコ」の姿。

■仮にそのタコに黒ひげが変身できるのが「異形」だというならば、フェニックスに変身できるマルコだって「じゅうぶん異形」な存在だといえないか?

■また、光月おでんの過去の回想シーンで描かれた、ロジャー海賊団と白ひげ海賊団の戦闘。

■そこで、少年時代のバギーは、黒ひげことティーチ少年のについて「生まれてこの方、寝た事がない」という趣旨のセリフを発していた。

■つまり黒ひげの「何やら特殊な性質」は、生まれたその日には、すでに備わっていたと考えられる。

■言い換えるならば、黒ひげに「何か異形な要素」があるとしても、それはバギーの発言から考えれば「生まれつき」のものだと考えられる。

■悪魔の実の能力が遺伝によって受け継がれるという確定的な描写はコミックス第110巻まででは確認できず、この説は黒ひげが「生まれたその日にタコタコの実を食べた」という場合を除いては成立しないと考える。

■従って、黒ひげはタコではない、と考えられる。

→[まとめ]根拠5:黒ひげの「異形」が生まれつきである

【6】タコじゃないなら何なんだ!?

さて。

ここまで「黒ひげ=タコ説」を否定する理由や根拠を挙げてきました。

ここまでご覧くださった皆さん、まずは、ありがとうございます!

皆さんの中で、

「黒ひげ=タコ説を否定するのは自由だけれど、じゃあタコじゃなくて何だと思っているんだ?」

というご感想をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。 


そこで!

この後からは「黒ひげは何者なのか?」という問いに対する、当チャンネルとしての考えを順に述べさせていただきます。

ぜひお付き合いいただければ嬉しいです。


さて、黒ひげに関してです。

実は私は、全部を否定する訳ではないんです。

言い換えるならば、

「ここまで合っているかもね!でも、コレは違うのかも?」

ということです。

さらに、

「これって意図的なのかな?」

と思ってしまう描写が、黒ひげにはあるんです。

後半で主に取り上げるのは「黒ひげのケルベロス説」についてです。

でも!

ちょっとお待ちください。

以前から読者の方々の間では「黒ひげってケルベロスの能力者なんじゃないの!?」と言われてきました。

実は、当チャンネルでこれからお話しするものは「黒ひげは、ケルベロスの要素は持っていると考えるけれど、それは悪魔の実によるものではない!」という趣旨のお話です。

ぜひ最後まで聞いていただければ嬉しいです。


ということで後半は「黒ひげの正体2025年版!考察界で話題の説『黒ひげ=ケルベロスの悪魔の実の能力者』に対する意見」というテーマで、黒ひげの謎に迫っていきます。

このテーマに関して、ワンピース読者の方々の間では「黒ひげはケルベロスの悪魔の実の能力者なのではないか?」という説は、黒ひげこと、マーシャル・D・ティーチの初登場から数年ほど経って、ささやかれ始めた説でした。

仮にケルベロスの悪魔の実の能力だとしたら「イヌイヌの実”幻獣種”モデル・ケルベロス」といったところでしょうか?

前半では、いくつか根拠を挙げて「黒ひげ=タコ説」を否定しました。

ここまでご覧くださった方は、それを受けて「じゃあ何だと思うの?」というお考えの方々もいらっしゃると思います。

私の結論は、黒ひげの正体に迫るキーワードは、確かにコレにあると思います。

「ケルベロス!」

でも!

動画の後半は、タコ説と同じく読者の方々の間で考えられている「黒ひげ=ケルベロスの悪魔の実の能力者」という説を否定する趣旨のものです。

ごめんなさい。

「なぜ、ケルベロスの悪魔の実ではないと思うのか。」
「なぜ、読者の方々の間で、ケルベロス説が挙がっているのか。」
「そして、そもそもケルベロスとはどんな動物なのか。」

そのような点も踏まえて、考察していきます。

【1】「黒ひげ」マーシャル・D・ティーチとは?

黒ひげの本名はマーシャル・D・ティーチ。

初登場時は「黒ひげ海賊団」の船長で、そこから2年後には「提督」と呼ばれているようです。

そんな黒ひげは、ルフィたちと同じく「最悪の世代」と呼ばれる海賊の一人に数えられています。

また、黒ひげ海賊団の仲間たちに目を向けてみると、こちらも、くせ者ぞろい!

■一番船船長:「チャンピオン」ジーザス・バージェス

■二番船船長:雨のシリュウ

■三番船船長:「音越(おとごえ)」ヴァン・オーガー

■四番船船長:「悪政王」アバロ・ピサロ

■五番船船長:「鬼保安官」ラフィット

■六番船船長:「若月狩り(みかづきがり)」カタリーナ・デボン

■七番船船長:「巨大戦艦」サンファン・ウルフ

■八番船船長:「大酒」バスコ・ショット

■九番船船長:「死神」ドクQ

■十番船船長:元・海軍大将「青キジ」クザン

当チャンネルでは、黒ひげ海賊団に関する動画も多数アップしています。

そちらはこの動画の概要欄に、再生リストへのリンクを貼っておきますので、よろしければご覧ください。

ここまでで、黒ひげを含め11名。

海賊島ハチノスに拠点を構えて、部下も多く従えている描写があります。

麦わらの一味と対峙するような局面があれば、その戦力がどれほどまで強大なものになっているのか、楽しみでもあります。

【2】黒ひげの謎&秘密

黒ひげことティーチの初登場シーン。

それはコミックスでいうと、第25巻のことでした。

彼の登場シーンを読み返してみると、確かに、謎めいた言動や隠された秘密がいくつかあります。

主なものを挙げてみましょう。

■登場シーンによって「歯の抜け方」や「利き手」が違っているように見える、これは意図的なもの!?

■どうやってシャンクスの左目に傷を負わせたの!?

■エースが言っていた「人の倍の人生」ってどういう意味!?

■マルコが言っていた「異形」な体の構造ってどういう意味!?

■どうやって白ひげからグラグラの実の能力を奪ったの!?

■黒ひげ海賊団の海賊気に、ドクロマークが3つある理由は何!?

次のパートからは、黒ひげの謎について、1つずつ考察や検証、予想などを述べていきます。

【3】黒ひげはケルベロスの悪魔の実の能力者ではない!?

黒ひげに関して、数年前からこんな予想があるんですよね。

それが、こちら!

「黒ひげ」ことマーシャル・D・ティーチは、ケルベロスに変身する悪魔の実を食べたのでは!?

その節の由来は、大体この流れのようです。

まず、悪魔の実の能力は「1人につき1個だけ食べられる」というのが、ワンピースの世界の定説です。

悪魔の実を2つ食べたら、どうなってしまうのか??

エニエス・ロビー編に登場した当時のCP9のブルーノが、こんな風に言っています。

実を二つ口にした者の事例だ
体が跡形もなく飛び散って死ぬというな
(第385話「道はある」より)

何と、悪魔の実を2個食べようとすると、とんでもないことになってしまう。

でも!!

その例外を破ったというのが、黒ひげなんですよね。

「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」

この2つの悪魔の実を食べたのに、ピンピンしています。

その状態に関して、

「もしも黒ひげがケルベロスみたいに3つの頭を持っていたら、3つの能力を持つこともできるんじゃない!?」

「だから、イヌイヌの実モデル・ケルベロスと、ヤミヤミの実、グラグラの実で、3つの悪魔の実の能力を持てるんじゃない!?」

そういう予想から、黒ひげの「ケルベロスの悪魔の実の能力者説」が誕生しました。

ちなみに。

この動画では仮に、その悪魔の実を「イヌイヌの実”幻獣種”モデル・ケルベロス」と呼ぶことにします。

さて。

ここからは、私の予想を述べさせていただきます。

「黒ひげは、ケルベロスの悪魔の実の能力を得たのではない!!」

そう考えるにも、根拠が4つあります。

(根拠1)マルコの「異形」発言

まずは、マリンフォード頂上戦争終盤、黒ひげが悪魔の実をふたつ食べたことに対する、マルコの発言です。

彼は、普通の人間なら悪魔の実を2つ食べることは絶対に無理だと言いました。

その上で、マルコは「黒ひげの体の構造が異形だよい」というキーワードを出して、だから悪魔の実を2つ食べることができたのだと予想をしていました。

仮に、マルコの予想通り、黒ひげが「異形」だと仮定しましょう。

黒ひげが「異形」だから、悪魔のを2つ食べられたのだという仮定です。

そうだとしても、その異形というのが、黒ひげがもともとケルベロスの悪魔の実を食べていたという意味ではないと考えています。

なぜならば、マルコの能力はトリトリの実”幻獣種”モデル不死鳥(フェニックス)!

言い伝えの中で存在している、伝説の鳥な訳です。

ケルベロスという名の、神話に登場する犬の能力のことを指して「異形」だと言うならば、伝説の鳥フェニックスになれるマルコの能力だって、じゅうぶん「異形」です。

ましてマルコの場合は、哺乳類である人間が、鳥類であるフェニックスになるわけですから、考え方によっては尚更かもしれません。

(根拠2)前例を知らない五老星

黒ひげが悪魔の実の能力を2つもったことに対して、マリンフォード頂上戦争後の五老星の対談の描写がありました。

そこで五老星の面々は、悪魔の実を2つ食べた人間について「前例」が無いと言っています。

つまり、

「五老星の5人の知る限りは、悪魔の実を2つ食べた人物は黒ひげが初めて」

と置き換えて、問題ないと考えられます。

それ以前には、誰も2つ食べなかったと。

この点、少しおかしいかなって思うんです。

だって黒ひげは、白ひげ海賊団に籍を置きながら、ヤミヤミの実を狙っていましたよね?

ヤミヤミの実が転がり込む確率が最も高いだろうと、白ひげ海賊団に身を置いていたという趣旨の話を、バナロ島でエースとの戦闘シーンで話していました。

この、ヤミヤミの実。

黒ひげは、どうやって実の形を把握していたんでしたっけ?

「悪魔の実図鑑」

ですよね?

つまり、こんな風にも解釈できます。

ヤミヤミの実の形は、図鑑として「記録」に残っている!!

いや、悪魔の実図鑑は、闇の世界で出回っているものかもしれませんよ?

でも、裏社会でのものだからって、政府が手を出さない可能性、あるんでしょうか?

海軍にも悪魔の実の能力者はいます。

海兵の中で、将来を期待する人材には、それだけ強い能力の実を「図鑑から選んで」食べさせる。

そういった展開も、あり得るのではないでしょうか?

それに、闇の世界や海賊達の間で、どんな能力を得ている人間がいるか分からないと、正義をうたう海軍が太刀打ちませんよね?

言い方を変えるなら、

「ルール違反の事例を海軍が把握していなければ、ルール違反を取り締まれない」

とでも言いますか。

だから!

「海軍も悪魔の実図鑑を手に入れている可能性は、あり得る!」

ということだと思うんです。

そして、悪魔の実図鑑以外にも、悪魔の実に関わる情報も、五老星はじめ政府側の人々が把握している可能性は、十分あり得ると思うのです。

つまり!

ここでは、ケルベロスの「性質」と仮に呼ぶものが、悪魔の実の能力によるものだと仮定します。

そうすると、五老星が、ケルベロスのような異質な、使い方しだいでは大きな味方にも敵にもなりそうな実を「知らない」って不思議だと思いませんか?

仮にケルベロスの悪魔の実があるのだとして。

「悪魔の実図鑑」に載っているかどうかにかかわらず、

「悪魔の実を複数食べられる理由になるかも知れない、そんなヤバい能力を五老星が把握していないのは、おかしくありませんか?」

という意味です。

(根拠3)シリュウの「解散」発言

マリンフォード頂上戦争の終盤。

黒ひげ海賊団が現れて、白ひげは亡くなりました。

その白ひげに、黒いマントのようなものを被せて、黒ひげが何かをして、白ひげのグラグラの実の能力を奪ったのでしたね。

ポイントになるのが、その時のシリュウが、黒ひげのこの「謎の行動」に対して、

「失敗したらおれ達は解散か?」

という趣旨の発言をしていたのです!

この発言。

読者さんの間では「グラグラの実の能力を得て、仮に黒ひげが死んでしまったら黒ひげ海賊団は解散か?」という解釈が多くありました。

黒ひげが、白ひげのグラグラの実の能力を奪う前。

仮に黒ひげが、ケルベロスの悪魔の実の能力を得ていたとすれば、その時点でヤミヤミの身と合わせて「2つの悪魔の実」を食べている事になります。

つまり、仮に黒ひげが元からケルベロスの悪魔の実の能力者だったら、黒ひげはこの時点で2つ目の悪魔の実の能力を得て、「悪魔の実を2つ食べたら死ぬ」という世間の定説を、すでに乗り越えていた事になります。

よって、マリンフォード頂上戦争でのこのシーンで「失敗したら…」という趣旨の発言が出てくるのは不自然だと考えられます。

しがたって、ここで「悪魔の実を2つ食べたら死ぬ」という前提に基づくならば、シリュウが危惧していたのは「グラグラの実が2つ目だったから」だと言えないでしょうか?

(根拠4)バギーとシャンクスの会話

コミックス第96巻の、光月おでんの回想シーン。

ここでバギーは黒ひげに関して、シャンクスに耳打ちで「生まれてこの方、眠ったことがない」という趣旨の発言をしていました。

仮に黒ひげがケルベロスの悪魔の実の能力者だと仮定して。

なおかつ、バギーのこのセリフが事実を語っていると仮定します。

だとすると、黒ひげは「生まれた日から眠っていない」ということになり、つまり「生まれたその日にケルベロスの悪魔の実を食べた」という事になるのではないでしょうか?

前半のタコタコの実の事例でも挙げましたが、さすがに「生まれたその日に」というのは無理がありそうです。

さて。

このように根拠を挙げていくと、このような可能性も浮上するのではないでしょうか??

『黒ひげが、仮にケルベロスの性質を持っているとしても、それは「悪魔の実」によるものではない!!』

そのような可能性です。

【4】ところで、ケルベロスについて

続いては、私たちが住む現実世界の「ケルベロス」の特徴・概要について、確認してみましょう。

ついさっき、

「黒ひげはケルベロスの悪魔の実の能力者ではない」

って言ったばかりなんですけどね。

ちょっと違うんですよ。

実は私は、黒ひげが「ケルベロスの性質」を持っていることまでを、否定する訳ではないんです。

言い換えるならば、

「ケルベロスかも?でも悪魔の実じゃなさそう」

ということです。

よろしいでしょうか?

ギリシャ神話に登場する「ケルベロス」は、犬の怪物です。

一般的には「3つの頭を持つ犬」として知られています。

また、ケルベロスは太陽の光が嫌いだとか、あるいは、甘いものが大好きだという説もあるようですね。

「太陽が嫌い…?」

ワノ国編ではルフィの能力が覚醒して「太陽の神ニカ」というキーワードも出てきましたが、黒ひげのケルベロスの性質が仮に存在するならば、この「ニカ」は、何か関係があるのでしょうか?

そして、3つの頭を持つとされるケルベロスは、普段は交代で眠ります。

でも、音楽を聴くと3つの頭が一度に眠ってしまうのだそうです。


さて。

皆さん、どうでしょう?

ワンピースのストーリーに登場する「黒ひげ」と、神話の中の「ケルベロス」って、けっこう似ていませんか??

例えば、このような点です。

(共通点1)甘いものが好き

先ほどのとおり、ケルベロスは甘いものが好きだという説があります。

一方の黒ひげは、ジャヤ島でチェリーパイをいっぱい食べていました。

おみやげにチェリーパイ50個入りの荷物をもらっていましたよね?

(共通点2)眠らない

3つの頭のいずれかが眠らないケルベロスに対して、黒ひげも「眠らない」というキーワードで共通していますよね?

おでんの回想シーンで、バギーやシャンクスが黒ひげのことを「眠ったことがない」と噂していました。

ちなみに。

黒ひげのビブルカードの懸賞金22億バージョンでは、眠ったことがないというエピソードの件が「体質」だと表記されていました!

このあたり、詳細が明かされるのが楽しみです。

でも仮に「眠ったことがない」の理由がケルベロスの悪魔の実だとするならば、これまでのストーリーのセリフから読み解く限りでは「体質」ではなく「能力」と呼ぶのではないでしょうか?

【5】サッチがヤミヤミの実を奪った状況を考える

さて。

ここで、黒ひげがヤミヤミの実を奪った相手、白ひげ海賊団の四番隊隊長だったサッチについて考えてみます。

そのために、ある2つの場面のセリフを、それぞれ引用します。

【A】白ひげのセリフ

「船員(むすこ)の魂はどこへ行くんだ……!!!」
(第434話「白ひげと赤髪」より)

【B】エースのセリフ

「これを放っといて殺されたサッチの魂はどこへ行くんだ!!!」
(第552話「エースと白ひげ」より)

【A】は、黒ひげを追いかけたエースの立場を守るために、白ひげがシャンクスに言ったセリフです。

【B】は、サッチを殺されて黒ひげを追いかけようとするエースが、白ひげをはじめとする仲間たちに言ったセリフです。

コミックスを順に読み進めるならば、【A】→【B】の順で、このセリフが登場します。

でも、時系列で考えるならば【B】→【A】の順なんですよね。

エースが先にサッチの「魂」と言って、それを受けての白ひげのセリフです。

さて、サッチの魂はどこへ行ったんでしょうか??

そもそもサッチは、なぜ黒ひげの手にかけられたのでしょうか?

結論から行きます!

『サッチはヤミヤミの実を発見して、黒ひげに奪われることを危惧して…、自らヤミヤミの実を食べてしまった!』

この可能性があると、私は予想しています。

なぜならば。

黒ひげがサッチを手にかけて、サッチが死んだとされている点が挙げられます。

仮にサッチがヤミヤミの実を食べていなければ、黒ひげはその「実」を、ただサッチから奪い取れば良いだけの話です。

サッチから強引に奪って「じゃあな!ゼハハハハ!」とでも言って、逃げればよかっただけのコトですから。

白ひげの元を黒ひげが離れるつもりだったら、多少気まずい場面を見られたとしてももう関係ありませんよね。

「旅の恥は掻き捨て」じゃありませんけど。

なのに、黒ひげはサッチに対して「それ以上のこと」を、してしまっていた。

その理由は、1つだと思うんです。

「サッチがヤミヤミの実を食べてしまったから!!」

だから黒ひげもヤミヤミの実を奪うために、親友と呼んでいたサッチを…、という意味だったのではないでしょうか。

その場合。

サッチにとっては、

「これでおれも自然(ロギア)系の能力者だぜ!」

で食べたのでしょうか。

それとも、例えば黒ひげがヤミヤミの実を奪った後の「黒ひげ海賊団」としての計画を知ってしまって、

「ティーチに食べられて、計画を実行されてしまうくらいなら…」

と、ある種の「覚悟」のようなものを持ってサッチが食べたのか。

どちらでしょうね?

ちなみにサッチは、ヤミヤミの実をどうやって手に入れたのでしょう?

やっぱり、黒ひげが白ひげの船に乗ることを決めたときに察していたとおり「高確率」の結果によって、白ひげ海賊団の元に回ってきたのでしょうか??

コミックス第45巻の黒ひげいわく、ヤミヤミの実も悪魔の実図鑑に載っているそうです。

ということは!

「この形の悪魔の実がヤミヤミの実です!」

という説明があったということですよね?

悪魔の実図鑑に。

さらに、可能性としては、これまでに黒ひげが説明したような効果も、図鑑に書かれていたかもしれません。

つまり!

ヤミヤミの実は、図鑑に掲載される情報として整理されていた。

それはつまり!!

過去の時代にも、ヤミヤミの実を食べて大暴れした人物がいたと考えられそうです。

【6】黒ひげ海賊団の海賊旗

ここで、黒ひげ海賊団の「旗」についても触れておきましょう(^^)

「海賊旗」ですね。

黒ひげ海賊団の海賊旗で特徴的なのは、3つのドクロがあることです!

大たい骨のホネは、麦わらの一味の旗では2本が交差しているのに対して、黒ひげ海賊団の旗は4本のホネが交差しているのが特徴的。

大たい骨のホネはともかく、ドクロが3つというのはなぜでしょう??

基本的に、ワンピースの世界に登場する海賊の旗は、その船長の特徴や、海賊団にとっての象徴的なものであるはずです。

麦わらの一味の旗なら、ドクロが麦わら帽子をかぶって「ルフィの特徴」を表していますよね?

じゃあ、黒ひげ海賊団の海賊旗が表す3つのドクロは、黒ひげの特徴を示しているということでしょうか…?

私はこの答えは「YES」だと思います。

それは、今回の動画で話す通り、頭が3つのケルベロスと関係していると考えています。

単にケルベロスの性質は「悪魔の実によるものではない」と予想しているだけ。

次でいよいよ、ようやく、黒ひげとケルベロスの関係の予想をご紹介します。

【7】黒ひげの正体とケルベロスとの関係

ここでは、異形だと言われる、黒ひげの体の構造について、私の予想・考えを述べます。

結論はこちら!

『黒ひげの体には……、ケルベロスの「血統因子」が組み込まれている!!』

『ある先祖の代から、血統因子にケルベロスの記憶を宿してきたのでは!?』

これが私の予想です。

つまり、マーシャル家とでも言いますか、黒ひげの家系ですね。

何らかの理由で過去に、黒ひげ本人、または彼の先祖の血統因子に「ケルベロス」の記憶が宿されたと予想します。

その「ケルベロスの血統因子」が、黒ひげことティーチに現れた!

こういうカラクリなのだと予想しています。

そして。

「血統因子」が理由なのだと考えれば、フェニックスに変身できるマルコが、黒ひげの体の構造を指して「異形」と言ったり。

黒ひげが眠ったことがない点をビブルカードで「体質」と表記していた点も、スジが通るのではないでしょうか?

悪魔の実の能力を考えるならマルコのフェニックスに変身できるのも「異形」といえます。

そのマルコをして「異形」だと言っているならば、黒ひげは悪魔の実の能力ではなく「そもそもケルベロスの性質を有していた」という事なのではないでしょうか?

ここから先は、黒ひげがケルベロスの血統因子を宿しているのではないかと考える根拠を、できる限りお話ししていきます。

引き続きお付き合いください。

【8】過去のエピソードに見る!悪魔の実の能力が宿る場所

ここでは「黒ひげはケルベロスの性質を血統因子に宿している」という仮定のもとで話を進めますね。

黒ひげがケルベロスの性質を持っていると仮定して、じゃあ、どうやって複数の悪魔の実の能力を得ることができたのでしょう??

そのヒントを、麦わらの一味の、このキャラクターに求めてみようと思うんです。

前半の「タコ説」の件でも挙げた、ブルックです!

ケルベロスには頭が3つあると。

じゃあ、それは「脳」に宿るのかと。

私は違うと思っています。

私が考える、悪魔の実の能力が宿る場所、そしてその条件。

それは「魂」そして「生命力」です!

そのうえで、ブルックについて考えてみるんです。

”魂”!!!(テャマスィー)
(第643話「ファントム」より)

この動画の撮影時点の最新刊、コミックス第110巻までに登場した悪魔の実の能力者のキャラクターの中で、ブルックこそが最も簡略化された存在だと思うのです。

本人は「骨だけ」なんておどけて言っていますけどね。

要素はもっとある。

骨と、アフロと、そして「魂(たましい)」です。

ブルックは一度、38歳当時に一度、死んでいます。

それで、ブルックの魂はいったん離れて、黄泉の世界へ行ってしまった。

でも、ヨミヨミの実の能力で復活して、骨となった体に戻って第2の人生が始まったのです。

この流れに、確かにブルックの「魂(たましい)」は存在していました。

そして。

ここにはブルックの「生命力(せいめいりょく)」も存在していたと考えます。

生命「力」と表現するのが最適でしょうか、ひとまず「命として生きているという事実」のようなものととらえてください。

「魂」と「生命力」

ケルベロスの頭は3つあるという言い伝えでしたよね。

それにのっとるなら、黒ひげの頭も3つなのでしょうか?

詳細は後で触れますが、私は「YES」だと思います。

黒ひげがコミックス第110巻までのストーリーの中で、彼の両肩あたりを決して見せていない点も、何だか気になりませんか?

ブルックの例を考えてみても、悪魔の実を宿す条件として「魂」が必須条件だという可能性は考えられるのではないでしょうか?

私はそこに重ねるようにして、悪魔の実の能力が宿るのは「魂と生命力」が重なり合った時だという予想をしています。

【9】オペオペの実の能力に見る!悪魔の実の能力が宿る場所

次は、トラファルガー・D・ワーテル・ローの「オペオペの実」の能力から、悪魔の実の能力が宿る場所について確認してみたいと思います。

ちなみに、ここでは一旦「生命力」に関しては考えないことにします。

「命として生きているという事実」を「生命力」と定義するなら、ローの入れ替わりにかかわった人物はみんな「生命力」を持っていますからね。

なので、ここでは「魂」についてのみ注目して、話をたどっていきます。

まず、入れ替わった組み合わせはこちらの2グループです。

【A】サンジ、ナミ、チョッパー、フランキー
【B】スモーカー、たしぎ

ローの技「シャンブルズ」で入れ替わったシーンについて、コミックス第68巻では、こういう説明があるんですね。

精神と肉体が入れ替わってしまった
(コミックス第68巻7ページ~8ページより)

つまり!

肉体を離れたのは「魂」じゃなくて「精神」なんです。

さて。

その時に悪魔の実の能力はどうなっていたでしょうか??

【A】のグループで注目するのはチョッパーの肉体です。

そこにはフランキーの精神が入りましたが、フランキーが入った状態で、ランブルボールの巨大化をしているんです。

フランキーはランブルボールのことを「マメ」とか言って、食べて巨大化して、暴走していましたよね?

…ヒトヒトの実だと、人で考える場合に分かりづらいでしょうか。

【B】のグループで考えてみますね。

スモーカーのモクモクの実を操っていたのは、たしぎの精神でした。

ぎこちなく、突然煙になって飛び出す姿は印象的でしたね。

まとめます!

「精神」が抜けても、悪魔の実の能力は「肉体」の側にある!

別の言い方をしてみましょうか。

悪魔の実の能力は「精神ではない方」に宿る!!

でも!

だからと言って、

「そうか、じゃあ魂なんだね」

には、なりません。

ここで確認していただきたいのは「精神というものの概念」です。

そして「悪魔の実の能力が宿るのは、少なくとも精神ではない」という情報です。

さらに、次のパートで重ねていきましょう!

【10】第563話のタイトル「心臓一つ 人間一人」の意味は!?

マリンフォード頂上戦争編で、こんなタイトルがありましたね。

第563話「心臓一つ 人間一人」です。

ザックリ言うと、かつて海で恐れられていた白ひげも、年老いて全盛期ほどの力は出せない。

本人曰く、おれだって人間なんだから…(老いたりもするだろう?)という解釈ができそうです。

あれれ?

『このタイトル、もしかして悪魔の実の能力って「心臓」に宿るの?』

『タコが心臓3個あるって動画の前半で行っていたし、その節復活なんじゃないの!?』

いやいやいや。

くどいですが、私は、悪魔の実の能力が宿る場所は「魂&生命力」でブレていません。

ここでの「心臓」というキーワードは、どちらかというと「生命力」に近いものの意味で言ったのではないかと解釈しています。

「この心臓が止まっちゃったら、もう終わりなんだよ、自分の生命力はそれで効果を発揮しなくなっちゃうんだよ」

つまり、

「心臓が止まれば、生きているという事実がなくなる」

という意味なんだと、私は解釈しています。

なので私は、第563話のタイトルを、悪魔の実が宿る条件に「生命力」が含まれていることの「裏付け」のように考えています。

【11】ルフィ&ゾロも見抜いていた!?ティーチに潜む「多面性」

黒ひげが持つ謎めいた部分。

ここでは、ジャヤ編での出来事を思い返してみましょう。

ルフィとゾロが、ベラミー海賊団にフルボッコにされましたよね?

そして、ナミが2人を引きずるようにして店を出て、出たところにいたのが黒ひげでした。

でも、ナミたちはこの時点で、彼が黒ひげだと理解していなかったようです。

ルフィは、あの男を「黒ひげ」だと知ったのが、インペルダウンでのことでしたよね?

そんな黒ひげを「あいつ」と呼ぶナミに対して、ルフィとゾロは「あいつ」じゃなくて「あいつら」だと言うんです。

これも黒ひげに関する大きな謎のひとつ、「あいつら発言」ですよね?

文字通り解釈するなら、「あいつら」の直後のナミの受け止め方のとおり、のちに黒ひげとわかる彼に「仲間がいた」という解釈でしょうか。

確かに、過去にはそういった考察動画もアップしたことがありました。

あるいは。

別の解釈ってできないでしょうか??

世間でよく言われる説と、私の考える説。

ちょっと違うんですが、黒ひげとケルベロスのつながり自体は、あまり変わらないと思います。

ケルベロスは3つの頭を持つと言われているんですよね?

じゃあ、黒ひげにも、何らかのカラクリで頭が3つある状態なのでは!?という予想を立ててみます。

さらに重ねるならば、その3つの頭を持つ状態(またはそれと同等の状態)こそが、マルコの言う「異形」につながるのでは!?とも予想しています。

黒ひげは、初登場時からずっと、あの顔ですよね?

でも。

「これって意図的なのかな?」

と思ってしまう微妙な違いが、黒ひげの一部に存在しているんです。

それが、黒ひげの「歯並び」です。

黒ひげって、口を開けて歯が欠けた状態を見せるシーンがいくつかありますよね?

その「歯の欠けた位置と本数」が、過去の登場シーンによって、微妙に違っているんです。

私がコミックスを読み返して調査した結果を一部、ご紹介します。

■ジャヤ島のチェリーパイのシーン
→【A】上2本・下1本が欠けている

■バナロ島のエースとの決闘シーン
→【A】上2本・下1本が欠けている

■インペルダウンでのシリュウとの対面シーン
→【B】上2本・下2本が欠けている

■インペルダウン「レベル6」の脱獄囚を決める提案シーン
→【C】抜けている歯は見当たらず

■マリンフォード登場直後のシーン
→【B】上2本・下2本が欠けている

■マリンフォードで白ひげの能力を奪った直後のシーン
→【A】上2本・下1本が欠けている

これらのシーンを、欠けた歯を基準に整理すると、このようになります。

【A】上2本・下1本が欠けている
→ジャヤ島のチェリーパイのシーン
→バナロ島のエースとの決闘シーン
→マリンフォードで白ひげの能力を奪った直後のシーン

【B】上2本・下2本が欠けている
→インペルダウンでのシリュウとの対面シーン
→マリンフォード登場直後のシーン

【C】抜けている歯は見当たらず
→インペルダウン「レベル6」の脱獄囚を決める提案シーン

仮にです。

仮にこの3種類の歯並びの「顔」ごとに、黒ひげの性格や思考が微妙に異なるとしましょうか。

だとすると、ある程度の共通点も見えてくるんです。

【Cの顔】のシーンは、断定的なことは言えませんでした。

でも…、

【Aの顔】は、おもに、野心に満ちて、周到な用意をうかがわせる言動の多いシーン。

【Bの顔】は、共通して、少し考えの浅い言動がみられるシーン。

こういう分類が、できないでしょうか??

だから。

メラメラの実を手に入れるために黒ひげは、ドレスローザにバージェスを送り込みましたよね?

その時の黒ひげは、電伝虫の向こうで【Aの顔】をしていたのかも…、しれません。

そして。

ルフィやゾロのいう「あいつら」とは、個体として「1人」だけであるはずの黒ひげに、複数の姿があることを見抜いていた、という意味だとは考えられないでしょうか?

このチャンネルの別の動画で、この「あいつら発言」の別の解釈も述べています。

よろしければ、そちらも是非ご覧ください。

ちなみに。

ルフィ19歳時点の世界線で、黒ひげは数回、ストーリーに顔を出しました。

例えば。

モリアが海賊島ハチノスにやってきたシーンでの黒ひげ。

あるいは。手配書に載っている黒ひげの写真。

これらでの黒ひげの歯の欠け方は……「ちょっと分からない」!!

上の歯が2本欠けているので、3つで分けるなら【A】【B】どちらか。

でも!

これらのシーンは、コマの割り方、吹き出しの被り方、そして手配書に写っているアングルなどから、下の歯が何本欠けているか分からない状態です。

つまり、用意周到な【A】の顔なのか、軽率な言動の目立つ【B】の顔なのかが分かりません。

でも!

例えば、第956話「ビッグニュース」でのシーン。

こちらでの「海軍に取られるなら発言」での黒ひげは……、【B】の顔!

海軍より先にと「何か」を狙いに行った黒ひげは、もしかしたら軽率な考えのもとに行動を起こしたのでしょうか…?

ちなみに。

黒ひげ海賊団のオーガーとクザンはこの描写の後、ビッグマムのナワバリ「ホールケーキアイランド」に足を運んだことが明かされていました。

次の登場シーンでの黒ひげ。

どんな顔をしているでしょうね…?

【まとめ】

いかがでしょうか?

黒ひげのケルベロス説。

一部ではストンと納得できる部分もあり、別の部分ではなかなか詳細が見えてこない部分もあります。

今回の動画でご紹介した内容が、私が予想している、黒ひげの体の構造に関するお話です。

「黒ひげことマーシャル・D・ティーチは、ケルベロスの血統因子を宿している。」

「だからマルコたち白ひげ海賊団の顔見知りから、体の構造が異形だと言われている。」

「ケルベロスの性質はあるかもしれない、でもそれは、悪魔の実の能力によるものではない!」

このように考えています。

仮に「頭」の数だけ悪魔の実の能力を宿せるなら、ワノ国の黒炭オロチが食べた、ヘビヘビの実モデル”ヤマタノオロチ”の能力を使えば、最大8個の悪魔の実を使いこなせてしまうことになりますからね。


いつか黒ひげの正体が、もう少し詳細に描かれたら、この謎もいずれ判明するのでしょうか??

そのような展開を、楽しみに待っていたいと思います。


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