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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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ただただメモリーズオフ2ndを語る

※このnoteにはメモリーズオフ2nd及びその他メモリーズオフ作品のネタバレを多く含んでいます。メモリーズオフ2ndをプレイ後読むことを推奨します。

また、後日メモオフ2ndをプレイした事がない方に向けてネタバレなしで紹介する記事も作成予定です。やった事がない方はそちらを読んでプレイ後是非見に来てくださいね。

「かけがえのない想いと引き換えに....」
はおっ!ワンオタです。上記はMemories off 2nd(以下メモオフ2nd)のキャッチコピーです。
今回もキャッチコピーを基準としてプレイ感想と考察をただただ語っていきたいと思います。プレイ環境はメモリーズオフヒストリアでPS5に4のディスクを読み込ませプレイしています。


・共通√

主人公の伊波健(以下イナケン)は高校3年生、大好きだったサッカーも引退し受験を控えていますがいまいちやる気がでません。彼の恋人である白河ほたるはピアノの天才で徐々に彼女との間に溝が出来てきます。

共通√はほたるのためにあると思っています。付き合っているので夜の海を歩きお泊りをしてプールに遊びに行ったりしてイナケンとほたるの関係性をこちらに認識させるのはもちろんのこと、他ヒロインの紹介にも希と一部巴以外は基本的にほたるが一緒なのでほたるのための共通√と言っても過言はないのかなと思います。ぶっちゃけあまり共通は語ることないので個別√にいきましょう。

飛世巴√

「10分だけの恋人だね....」

・出会い

巴との出会いはルサックでバイトをしている時にお客さんとして来た所から始まります。店で数回会い、一緒に帰り何をトチ狂ったのか巴の告白を受け、付き合う寸前まで行ってから話が進みます。

まだ会って3回目かつ1時間程度しか話をしていないのに告白をする(させた)巴もだけど受けるイナケンも頭おかしい。一目惚れは怖いですね、「多分同じ気持ちだと思う」じゃないんだよイナケン。一目惚れを否定するつもりはありませんが他のヒロインでは浮気であっても徐々に心が惹かれていく事を考えると巴はとことんドロドロの恋愛を描いてやろうという気持ちを感じますね、そもそも設定がほたるの親友だし。ドロドロ設定で言えば実姉の静流はどうなんだとなりますが、あれは巴√とは全く異なる意図があると考えてます。詳しくは静流√で話しますね。
余談ですが実は巴が2ndで、というかメモオフシリーズで初めて攻略したキャラでして少し思い入れがあります。

・地獄の始まり

告白から次の日、イナケンとほたるがデート中巴にばったり会います。巴のサポートのおかげでイナケンと巴が顔見知り程度で知り合いということはほたるにバレませんでしたがその後巴と連絡が取れません。ふらふらと歩き公園に行くと巴と出会います。巴はめちゃくちゃキレててほたるという元の鞘に収まれと言いますがイナケンは拒否し、ほたると別れると言い出します。自分のせいで親友が別れたら困るがイナケンの事が好きという事実は変えられず、巴はこの件は一旦保留で後日返事をするという形でその日は終了。後日巴から連絡があり返事を受けますが結果は恋人にはなれないけれど友達としてこれから付き合っていこうとなります。

ただただイナケンがクソ。巴の告白を受けた時にまだほたると付き合っているというのはいいとしてもその夜に別れを告げずにデート行くのは良くないですね。

タイトルを地獄の始まりと書きましたが、巴最大のミスはイナケンを友達として迎えてしまった事です。親友であるほたるを犠牲にしてまでも自分の気持ちを優先するか、自分の気持ちを犠牲にしてまでも親友のほたるを選ぶかの2択しか巴にはなかったと思います。どちらかが恋愛感情を持っている以上は友達という選択肢は存在してはいけなかったでしょう。ここで友達としてキープしてしまったのでズルズルと未練が残ってあのような修羅場が生まれたのだと思います。ほたるもそう言ってるし。

ただ、巴√での一番のテーマは「葛藤」であると私は考えます。先程巴には2択しかなく、友達という選択肢は存在してはいけないと書きましたが、逆に友達という選択肢を選んだからこそ葛藤が生まれ心情描写が多く表現されシナリオとして面白さが増すのだと思いました。

・誕生日会

友達として付き合っていくと決めた2人ですが、名前の呼び方を変更したり一緒に運動したり巴の演劇の練習に付き合ったりして仲を深めていきます。そのせいかコンクール2次予選やルサックでイナケンとほたるが仲良くしているところを見ると辛いのでもう会わないようにしようとイナケンに提案します。当然イナケンは拒否、友達としても会えなくなるのは辛いと伝えます。押し問答はありましたが改めて友達として関係は進んでいきます。数日後、巴の誕生日会をしようとほたるが提案して巴の家に向かうほたるとイナケン。ほたるがプレゼントを買いに行っている間二人きりなのでイチャイチャする巴とイナケン。ほたるが到着したことでイチャつくのは終了、巴の誕生日会を開始するのでした。

言葉だけの友達という関係はここまで残酷にさせるのかと思いますね、イナケンが巴の事しか頭になくてほたるの事を全然考えてないのが本当に可哀想。巴√って両者匂わせ会話が多いんですよね。イナケンが意味深な事を言う→巴えっ...の流れがめちゃくちゃ多いです、お前ら友達じゃないんか。

また、1stのかおるの名前呼びイベントと違って全然嬉しくないんですよね、あっちは段階を踏んでのイベントなので情緒があるけど巴とイナケンの関係はもうすでに出来上がっていて落とし所をどうするかという話になるのでワクワク感が皆無。

誕生日会はひたすら嫌な気持ちになりました。ほたるが純粋に巴の誕生日を祝おうと計画し実行しているのにイナケンと巴は会える事実が増えただけでほたるにメリットが全然ないんですよね。このシーンはほたるの株が上がるだけでひたすら気分が悪くなる。後述しますが2ndは他√を含めて初めてほたるの√が完成すると考えているのでほたるをいじめ続ける必要があるためこのシーンがあったと考えたい、頼むから。

どういう気持ちでピアノ聴いとんの?

・修羅場

散々な結果になってしまったコンクール決勝の後、ほたるを探しに行くイナケンと巴。ほたるは無事見つかりますが、なぜイナケンと巴が一緒にいるのか誰のせいでピアノがこんな結果になったのかとめちゃくちゃキレて3人の修羅場が始まります。

巴√を語る以上ここは避けて通れないでしょう。メモオフ2ndで一番衝撃を受け、心が痛くなった場所です。ほたると巴、1人の男をめぐり2人の気持ちが大爆発する場面には圧巻されますしほたるがここまでキレるのはこのシーンのみです。ほたるも理不尽に感情的のみでキレている訳でもなく、理由をしっかり述べた後にキレて最後に感情的になるのがポイント高いですね、ほたるを応援したくなります。

ほたるがキレてる理由は一貫しています「何故自分に真実を伝えなかったのか」ということです。ほたるはイナケンと巴が両想いであることは気づいていますが、あの2人だったら自分にしっかりと互いの想いを伝えてくれるだろうと信じていた。もちろん恋人であるイナケンを取られてしまうという悲しみと怒りもありますがそれ以上に自分がいない所でだんだんと仲良くなり隠し通そうとし、ほたるの気持ちを無視する行動にムカついた訳ですね。ほたるは何一つ間違ったことは言っていません、むしろ巴だったら許せると言える器のデカさが凄いです。

巴も自分の感情を爆発させ直接ほたるにイナケンが好きだけど諦めようとしたと伝えますが論破されます。当たり前ですね、だって巴がイナケンを友達として迎えた訳ですから、これはお前が始めた物語だろ。巴は耐えきれずその場から離れますが2人きりになるとほたるはかなり感情的になります。「サッカーも分かるようになるから。巴に振られたらもう一度付き合ってほしい。ほたる、まだ健ちゃんのことが好きだよ。」など本当に心が痛くなりました。この痛みを言語化したいんですがボキャ貧なんで言葉が出てきません、ただ修羅場が終わった後すぐに進める気力はなかったですね、本当に。

修羅場の感想の最後にここで一番記憶に残ってるセリフを発表します。
「黙ってれば分からないと思った?ほたる、そんなにバカじゃないよ」です。皆さん、浮気は絶対しないようにしましょうね。

ここだけセーブデータ残してる

・修羅場を超えて

修羅場を超えると巴の演劇に話になりますが、私は巴√の本質は演劇にはないと考えているので軽く流します。弟の件もあり、父親の見舞いに行くか演劇を優先させるか悩みますが演劇を選びます。その結果父親の死に目に立ち会うことはできませんでした。その後ほたるから巴が引っ越すと教えてもらったイナケンは巴の家に行き、10分間の恋人を経てやっと自分に正直になれた巴は卒業後イナケンと再会をし物語は終わります。

正直に話をするとちょっと感動したんですよね。イナケンが最低かつ巴も酷いですがやはり禁じられた恋というのは盛り上がりますね、ロミオとジュリエット効果は凄い。特に10分だけの恋人は本当に好きだし、巴のセリフである「もっと、もっと強く」は更に好き。
あとほたるがいい子すぎる、ここでイナケンに引っ越しを教えるのはいい子すぎる気がしますが修羅場の「他の人が相手だったら我慢しなかった」という言葉からほたるは最後までイナケンと巴の両方が大切だったと言うことが分かりますね。ほたるは本当に幸せになってくれ。

・NORMAL END

ピアノコンクールで成功するか失敗するかでEDが分かれます。ノーマルだとピアノの演奏を通じてほたるの気持ちが分かり、イナケンから巴への気持ちが少し離れます。しかしほたるは別れてほしいとイナケンに言います。理由としては留学してイナケンの側を離れることになるからとイナケンと巴の関係を知っていたからとのこと、もう2人はほたるの事を気にせず自分の気持ちに正直になってほしいと伝えますが巴はブチギレ。なんとか仲直りしてもらい最終的には誰かを選び付き合うのではなく恋のライバルとしてイナケンを落とすことを巴とほたるは選びましたとさ

実はこのノーマルENDで巴のことがめちゃくちゃ好きになったんですよね。ぶっちゃけほたるの提案はバカにしてると思いますよ、切実に2人の幸せのみを願うのであれば理由など適当に言ってイナケンと別れたらいいだけですから、わざわざ挑発してますよねこれ。それに対する巴の返答はいい性格が出てると思います。あと終わり方も嫌いじゃないです、気持ちが分からなくなったのならここから競えばいいなんて分かりやすいですから。イナケンが羨ましい、なんかToHeart2のこのみ&環√を思い出してムカついてきましたね。まとめにいきましょう

・巴√まとめ

巴√を一言で言うなら「葛藤」イナケンも巴も悪い、2ndは本当に重い題材を持ってきますね。親友に恋人を取られ、被害者はほたるだけかと思われますが巴も被害者になると思います。最後に仲直りしたと言ってますがやっぱり親友から恋人を取られたらどちらかは必ず心に闇を抱えるでしょうし、何よりほたる自身も「イナケンと巴の方がお似合いだと思うし性格も合いそうだと思ったから紹介しなかった」と発言していることから少なからずともイナケンに関しては巴に劣等感を感じていたのではないでしょうか?元の友人関係には戻れないと思います。ですのでイナケンはもちろん加害者ですし、巴は親友をほたるは恋人と親友を失った被害者であると考えられます。ぶっちゃけ巴が他校の生徒でよかったかもしれない、鷹乃みたいにクラスメイトでかつ親友だった場合どんな話になってたんでしょうね、巴√のほたるは留学しないですから。

散々文句を言いましたが心情表現はとても素晴らしいと考えています。巴√は葛藤がテーマと書きましたが、巴の心情の動き、葛藤描写はとても素晴らしくここまで心を揺さぶられたのは2ndだと巴だけです。巴には2ndヒロインで唯一親友のポジションだから出来る恋愛のみの葛藤という特性を持っています。他ヒロイン(一部静流を除く)は基本的に自分の悩み等をイナケンと乗り越えていく話が多い中、恋愛にかなりフォーカスを当ててるのは巴だけです。弟も父も亡くなっている中酷いかも知れないですが演劇の話はそこまで重要じゃない。親友の彼氏を奪うという許されない行為と自分の気持ちの両面が現れており、頭でダメだと理解をしていても心がそれを押しのけてくる。基本的には理性が勝ってますがたまに心が負けてしまう。巴自身最初から答えは決まっているのに...その葛藤に私は美しさを見出せると考えています。浮気の話なので嫌いな人も多いと思いますが心情の動きで言えばかなりいいシナリオでした、プレイヤーが嫌な気分になるのもそれだけキャラに感情移入出来てる証拠だと考えているので。ただ一つだけ残念なところはイナケンの葛藤が皆無な事ですね。浮気シナリオらしくイナケンがもっと葛藤してほたると巴で悩んでくれれば間違いなくベストシナリオだったと思います

葛藤しないので嫌ですが無理矢理イナケンを援護するのであれば、人間好きになれないものは好きになれないと思うので巴と出会えてよかったかもしれない。恋愛対象として好きな人に出会えたわけですから。実際鷹乃√では恋愛対象として好きになったことはないと言っていますし、ほたる自身もそれを承知の上で付き合ってますし。ただそれでも二股は良くない、巴の事を好きになってしまったのなら告白された時に保留にし、ほたると別れるべきです。何故何も整理出来ていないのに匂わせて告白させてるのか理解不能でしたね。

寿々奈鷹乃√

「もうどこにも行かない、ここが私の場所だから」

・出会い

鷹乃との出会いは不良に絡まれている舞方香菜(水泳部の後輩)を助けるところから始まります。同じクラスということを知り話しかけますが無視されます。どうやら鷹乃は男が嫌いみたいで話をしたくないとのこと、後日ほたると歩いていると水泳部の練習をしている所に出会い、再度話しかけても冷たい態度を取られますがほたるには普通に話しかけます。話を聞くと水泳で推薦があったが辞退するとのことです。

自分で書いてて思うのですがまとめるの下手くそですね。というか鷹乃が全然話さないから情報がないんですよね・・・そういえばみなさん後輩の香菜の名前って覚えてました?実は私やったの最近なのに覚えてなかったんですよね結構物語に関わる行動する割にはあまり会話がないので頭から消え去ってましたね。

・鷹乃の過去

カスのイナケンは2回目の遅刻をしてほたるに帰られてしまい、がっくりきていると学校で鷹乃が話しかけてきます。色々あり一緒に夜ご飯を食べることに。ファミレスに行きめちゃくちゃ食べる鷹乃、可愛いというイナケン、イナケンにキレる私。鷹乃がイナケンに話しかけた理由としてはほたると翔太が一緒にいるところを見たということを教えてくれるためだったようです。後日鷹乃から食事の誘いを受けます、ファミレスで食事をし海岸で2人話すことに。イナケンはほたるについての相談、鷹乃は過去についてを話します。イナケンはほたるの事を好きになったことがないということ、鷹乃は父親が蒸発し母親は鷹乃が2年入院しているときに蒸発して現在は叔父叔母の家で生活をしていると打ち明けます。

めちゃくちゃ重くない?イナケンの遅刻とかどうでもよくなりました、あいつはカスなんでね。叔父叔母がいい人達でよかった、鷹乃の男嫌いは父親から来ていたということですね。父親さえしっかりとしていれば鷹乃はここまで拗らせることはなかったでしょう。鷹乃が望むかどうかは別として美人だし勉強もスポーツも出来るしモテるでしょうから恋人もすぐ出来そうですからね。言葉と行動には気をつけたいですね、誰かの呪いになるかもしれませんし。

・トラウマと父親

イナケンもたまにはいいこと言うようで、叔父叔母に水泳を続けたいと言ってみたらどうだと鷹乃に言います。その結果お金の心配をすることなく水泳を続けられるようになりましたが子どもを助けるために夜の海に入るとトラウマが発動してしまい水泳が出来なくなってしまいました。一方イナケンの方でも問題があり、ほたると翔太が一緒にいる所を見て鷹乃への意識を再確認し、鷹乃へ告白しますがボコボコに怒られ振られます。その後ほたるとの別れを終えたあとトラウマに悩んでいる鷹乃の前に蒸発したはずの父親が現れます

情けないの一言です。自分はふらふらしている癖に彼女が別の男といると病んでしまうイナケン君。挙げ句の果てにカスみたいな状況で鷹乃に告白しますしいい所本当にないですね。ただほたるとの別れ方はかなりリアルですね、ほたるがいい子すぎるだけだけど。メモオフ2ndのテーマが「別れ」なこともありどの√でも別れシーンをしっかり作り込まれていますね、めちゃくちゃ素晴らしい。父親に関してはあまりにも突発的すぎる、もうちょっと叔父叔母にも相談をしてくれ。

・母親に会いに行こう

トラウマは続くよどこまでも。ということで本格的に泳げなくなり部活も休みだす鷹乃ですがイナケンの助言もあり母親と会うことが決まります。叔父叔母に話を聞いたところ溺れていたあの時鷹乃を助けたのは母親で、母親は自責の念に駆られ精神がおかしくなってしまったとのこと。公園で小さい女の子と遊んでいる母親に会い実際に話をしましたが母親は目の前にいる女性が自分の娘だとは分かりませんでした。どうやら記憶がなくなっているみたいで鷹乃はショックを受け帰ろうとしますが帰り際に「たかの」と呼ばれます。自分かと思ったら母親は小さい女の子(娘)に鷹乃と名前を付けており記憶はなくとも感覚的に鷹乃というのは覚えていたという事実に嬉しくなり
水のトラウマから解放され泳げるようになりました。鷹乃は水泳で推薦を目指し、イナケンという自分の場所を見つけ2人は結ばれました。

母親に会うシーンはとてもいいですね、直接自分があなたの娘で鷹乃だと伝えることもないというのもポイントが高いです。記憶を失くしても鷹乃という名前を娘につけている、それだけで鷹乃は救われましたから。このシーンは2ndでもかなり好きなシーンです、CGもかなりよくいい意味で裏切られましたね。普通に話をして終わりかと思ったんですが、これ以上ない綺麗なオチだと思います。ただ、問題点としては叔父叔母はしっかりと鷹乃に真実を早く教えてあげて欲しいと強く思いました、父親の件もそうですが伝えなかったことで鷹乃がどれだけ苦しかったか。父親のせいで男嫌いになり、母親には捨てられたと勘違いをしてしまってるし挙句の果てに夜の海で眠っていたトラウマが出てくるしで散々だと感じました。エンディングはまあ普通ですね、気を許した鷹乃の声結構好き。

かなり好きなシーン、家じゃなく公園という場所もいい。

・BADEND

BADENDでは鷹乃がトラウマを克服できず、水泳をやめてしまいます。また叔父叔母の元を離れて父親と暮らすことを選び、イナケンはほたるという恋人を失い、鷹乃という恋も失いましたとさ。

めちゃくちゃ短い。実は鷹乃だけショートカットでBADENDを見ることができないんですよね。内容としては鷹乃の拠り場所になれなかったのが原因ですね、選択肢全外しレベルなので当たり前ですけど。他ヒロインのNORMALやBADENDに比べると雑ですね、だからショートカットがないのかもしれない。まとめにいきます、BADENDには触れません。

・鷹乃√まとめ

鷹乃√を一言で言うと「克服」ですね。過去はかなり重く、家族という深い内容ですがしっかりと解決出来てよかったですね。ここまで重かったらグレてヤンキーになってもおかしくなかったと思いますが叔父叔母がめちゃくちゃ頑張ったのだと思いますし鷹乃自身も凄く頑張ったと思います。でもグレてヤンキーになった鷹乃もいいかもしれない、口が悪いしクールですし。そういや鷹乃の虫シリーズってどういう意味だったんですかね、トンボとか蛾の卵とか色々言ってた気がしますがただの悪口?そんなクーデレの鷹乃が特攻服着てバイクで校庭を走り回る姿を想像してみてください、案外似合ってるかも。

シナリオに関してですが、鷹乃√は惜しいシナリオだと感じました。題材が家族の話なところもあり、深い内容になっているのですが後半のバタバタしてササっと終わってしまう感じが否めません。いいところも勿論あります。トラウマはこれからどうなるかドキドキしてよかったですし、母親のシーンは特に最高で直接母親に自分は鷹乃だと伝えないのもかなりポイントが高く好きな演出です。一方で、父親の方は重要な役割にも関わらずあまり記憶に残る会話が多くないのが難点ですね。父親にトラウマに母親とかなり乗り越える障害が多かったですからその分話が広がってしまったのではないのかなと考えており、いっそのこと父親を出さずに海でのトラウマを起点とし叔父叔母と母親の問題だけにフォーカスを当てれば急足にならず話が作れたのではないかなと考えます。

鷹乃に限らずですがほたる以外のヒロインって付き合うまでが壮絶すぎてデートなんて楽しいイベントがないんですよね。巴は浮気の密会ですし、静流は逃げられ続けますし、つばめは浴衣で花火という最高のイベントがあるのにその後の話が激重ですし。唯一、希だけデートらしいデートがありますけどあの時イナケンは疑心暗鬼で楽しさなんて皆無ですし希は倒れるしでデートどころじゃないです。ぶっちゃけシナリオ上仕方ないですが1人ぐらい楽しいデートするヒロインいてもよくないですか?私は鷹乃がそれにぴったりだと思いました。ほたるとさっさと別れてトラウマなんて一時忘れて遊園地ぐらい行ってくれたらいいのになと思いました。楽しそうにはしゃいでる鷹乃見たくない?

白河静流√

「わたし、あの曲は大好きで・・・大嫌いなのよ」

・出会い

静流との出会いはルサックですがあの時はほたると一緒だったので、正確には公園のベンチでお菓子を食べるところから始まります。その後海に行ったりして少しずつ静流に惹かれていきます。静流√は恋人の姉という特性からか出会いからテンポよく進んでいき、つばめの髪の毛がイナケンに引っ掛かり取ろうとしているところをほたるに見られ誤解されるところから物語は進みます。

恋人の姉という凄い設定のシナリオです。最初から恋人がいるギャルゲーは珍しいですがその上で姉妹を出してくるのが鬼畜ですね。最初から誰とも付き合っていない普通のギャルゲーでも姉妹それぞれのルートがあると心が痛くなるのに恋人がいる状態で姉を攻略するってなかなか酷い話です。つばめの誤解をしっかりとすぐに解けば静流√は存在しなかったと思いますがイナケンの気持ちを考えると仕方ないと思いますよ、だって健ちゃんもうほたるのこと好きじゃないもんね。そりゃ仕方ない、仕方ないと思わせてくれ。

・ほたるへのプレゼント

つばめの誤解を解けなかったイナケンはほたるに避けられ会話が出来ません。たまたま公園で出会った静流に相談をし、仲直りのしるしとしてプレゼントを渡そうと決まりました。プレゼントは手作りのオルゴールでほたるの好きな悲愴です。後日静流と会話をする中でほたるへの気持ちが薄れているという気持ちを静流に打ち明けられずオルゴールを聞かせることになりましたが悲愴を聞いた静流の表情は暗くなります。また後日静流に会うとほたるのオーストリア留学の話を初めて聞き、自分はほたるが本当に好きなのか分からなくなってきたというイナケンを励まし頭を撫でます。その現場をほたるに直接見られ状況は更に悪化します。

静流さん、頭を撫でる癖をやめましょう。多分男は全員勘違いしますよ。逆に言えば気になる人にしかやらないということであればそれはそれで問題な気がしますし。巴√でもそうですがほたるは修羅場だと正論吐きマシーンになりますね、そりゃ2人で電話で待ち合わせしてほたるの相談事をし頭を撫でてたら全員誤解するでしょう。どう見ても恋人関係が悪くなっているイナケンを姉が奪おうとしている所にしか見えませんから。おそらくですがイナケンはまだこの公園の時点ではほたるに気持ちを戻すことができると思います、イナケン自身にその気持ちがないので無理だと思いますが。アイス持ち込みイベントの後は無理ですね、もうイナケンの心は静流に行ってしまっているので。思うんですがこの時点で静流はイナケンに気はあったのでしょうか?公園であんなことがあったのに部屋にアイスを持ってくる時点でだいぶ意識していると思いますよ、小夜美の料理イベントと同じです。普通は電話で大丈夫?ぐらい聞いて終わりやろ。

・静流の過去

悲愴を聞いた時に静流の顔が曇り、どうしても気になったイナケンは静流に過去話を聞きます。ほたるより先にピアノを始めていた静流ですがほたるの才能が目立ち始めあっという間に追い抜かれてしまいます。ある時ほたるが弾いた悲愴に感動して泣いてしまい、自分のピアノとは違う人を感動させるピアノを弾くほたるに才能の違いを叩き付けられピアノをやめてしまったとのこと。静流はほたるのピアノを悲しいものにしないためにもほたるを不幸にしないであげてほしいと伝えます。しかしイナケンは怒ります、僕の気持ちはどうなるんだと。そして静流に好きだと伝え静流の気持ちを教えてほしいと問い詰めます。

静流の過去はそこまで重くはないですが過去の経験から大事なものを諦めるのは慣れているという人格形成になっていますね。また静流からはほたるのことが大事だという気持ちがとても伝わってきます。ただイナケンのことも好きだというのは事実であり、それを仕方なく諦めているという状態です。ここでは静流のテーマではなく悲愴がBGMとして流れているのがいいですね、過去の出来事そして今もトラウマになっている悲愴が流れているのでこちらの感情はグチャグチャです。ほたるを想う気持ちとイナケンへの気持ちが合わさって葛藤しているところは文章、音声、CG、BGMを含めて物凄くクオリティが高いですね、こっちまで心が痛くなりますしどれだけ残酷な選択肢を選ばせるつもりなんだと心配になります。

ほたるを想う気持ちは美しい

・ほたるとの別れ

オルゴールを完成させたイナケンはほたるにもう一度会ってしっかりと別れを告げようとし、ほたるに会います。

最初に言いますが私はサブタイトルで「ほたるとの別れ」を使うのはここだけです。何故ならここが最もほたるが感情的になり気持ちを爆発させるからです。正論を吐くか好きだけど諦めるかが多かったほたるとの別れですが静流√ではかなり感情的になっていると感じました。また何故自分と別れて姉を選ぶのかという疑問を解決させるために質問攻めしている所は見てられません。ほたるは自分が何故別れなければならないのかという理由が欲しかったのだと考えられます、質問を繰り返すたびに惨めになっていきますしイナケンを引き止めるために好みの女の子になろうとしたりしようとして見ていて辛いですね。またセリフも強烈で
「健ちゃん、ほたるのこと触った手でお姉ちゃんのことも抱きしめるの?」
「ほたるにしたみたいにお姉ちゃんにもキスするの?」
かなり破壊力が高いです、本当に心が痛い。最終的には二人を応援するというほたるの神対応で終わりますがほたるいい子過ぎるやろ・・・

・ほたるのコンクール、そして

静流の携帯は繋がらなくなり逃げられ続け打つ手なしの状況でほたるのコンクールを見に行くイナケンですが終盤に差し掛かるころ静流が会場に現れます。それを追いかけるイナケンですがこの日は捕まりませんでした。後日ほたると電話で話をしていて飛行機の話を聞き静流を探し公園で発見し、再度想いを伝えますが保留にしてほしいと言われます。しかしイナケンはそれを拒否し今すぐ答えが欲しいと伝え、静流もやっと自分の気持ちに正直になれて物語は終わります。

最高。ほたるもしっかりしていますね、普通あんなことあったら寝込むような気がしますがしっかりと演奏をして金賞を取るあたりプロですね。公園のクライマックスは静流の今後の人生観が変わる大きな場面だと思います、他の人に気を使いすぎるが故に自分が好きなものを諦めてしまうという性格が変わってしまったわけですからね。その性格を治した代償がかなり大きい気がしますけど、これから先のライフイベントどうなるんだろ。巴は正直縁を切れば会わなくなるんでいいと思うのですが、静流も作中で言っている「家族は死ぬまで家族なのよ」がやっぱり引っ掛かりますね。結婚して子どもが生まれたりしたらほたるどんな気持ちになるんでしょうね、まさしく一緒に地獄を歩いてほしいという表現が正しいと思いました。

・BADEND

BADENDでは静流がイナケンを諦め、イナケンを好きだった人として過去形にするという内容の手紙が来ます。諦めた理由としては、ほたるに遠慮をしているのが半分とほたるを恋敵として見た場合、いつかほたるに負けてしまうのではないかという不安で逃げてしまったからとのこと。自分はピアノでも恋愛でも本物になれなかった、だからイナケンを好きだった人と思いきることにしたという内容です。

凄くいいです、しっかりと静流の本質が書いてありそこにはほたるとイナケンを想う気持ちと自分を変えることができなかったという哀愁漂う手紙がとてもいいです。ピアノでも恋愛でも本物になれなかった静流は「白河静流」ではなく「ほたるの姉」という道を選んだということになりますね。手紙なのもかなりポイントが高いです、手紙だからこそ哀愁が漂うし直接イナケンに言ったらイナケンの意見が入り純度が下がりますから。また、違う本物になるために白河静流として一歩を踏み出したという希望も見えてるのがいい。割と短い手紙でしたが要点をしっかり抑えてかつ白河静流として気持ちを出しているのでとても好きなEDです。

CGもめちゃくちゃ好き

・静流√まとめ

静流√を一言で言うなら「劣等感」だと考えます。静流の過去でも話をしていますが、静流自身もピアノが下手だった訳でもなくほたるが天才すぎただけなんですよね。姉としてのプライドもあり負ける訳にはいかないから頑張っていたけど才能の違いを見せつけられピアノをやめてしまった。よくある話だと思いますし感情移入もしやすいのでいいと思います。そしてその経験からイナケンも諦めてしまおうと思ったが自分の殻を破って本当に欲しいイナケンという恋人を手に入れることが出来てよかったという話でした。

2ndは修羅場が有名。これは私がメモリーズオフシリーズを始める前に調べていた時の印象です。各ヒロインを見ると親友にクラスメイト、そして姉で一番修羅場なのは姉なんだろうなと考えていました。確かに静流は設定だけ見ると一番ドロドロしてそうですし修羅場が起こるのは目に見えて分かることでした。しかし蓋を開けてみると静流自身も悩みを抱えており、ただ単に妹の彼氏を好きになってしまった女性の話ではなかったのが好印象でした。静流自身もほたるのことが好き故に自分の気持ちを抑えてしまう、それは過去のピアノとピンクのドレスの経験からで妹のために好きなものを諦めるのは慣れている。だけどイナケンの事だけはどうしても諦めたくないから恋人としてイナケンを手に入れるという決断と行動は賞賛すべきだと思います。

巴√との違いはここにあると思います。先程私は巴√を一言で表すのなら「葛藤」と書きました。静流にも当然葛藤はあり、ほたるの事を想うのか自分の気持ちに正直になるのかというものです。ただ巴とは違い静流は過去の経験による人格形成が関わっているため静流のシナリオを葛藤だけで終わらせるのは変だなと考えました。巴と静流はどちらも倫理観があり、共通しているのはほたるを悲しませたくないということです。その倫理観がある中で静流は過去のトラウマを乗り越えて自分の気持ちに正直になるという成長がサブテーマになっていると考えます。巴は最初から答えが決まってますからね、言い方は悪いですが恋愛の障害物としてほたるがいただけですから。修羅場っぽい設定ですが実は静流の成長ストーリーだった、そう考えるととてもいいシナリオだったと思います。

相摩希√

「あなたの知っている希です」

・出会い

希との出会いは信に誘われて始めたバイトで同時期に働くことになったところから始まります。一緒に働き一緒に帰りバイト仲間で海に行き親睦を深めます。その後バイトを重ね希に彼氏がいることを知ったり一緒に帰っていると倒れてしまったりします。

希は基本的にテンポよく、二重人格などが物語の核になるのでさっさと海に行きますしバイト中の会話も結構少なく控室や帰り道で伏線をとにかく撒いているイメージがあります。何気に2作品連続付き合っている彼氏がいるヒロインですね、まあ主人公に彼女がいる時点でなんとも言えませんけどね。そう思うとイナケンには彼女がいるのにヒロインに彼氏がいるW浮気シナリオってありませんね、流石にそこまでするとエグすぎるか。

・二重人格

バイト中に信から希は二重人格の可能性があるという話を聞き、信じられないイナケンは本屋で二重人格の本を読み漁ったりして調べていきます。
二重人格を疑っている所に病院へ行く希を見つけ後をつけると希が2人いるという事態に遭遇し、ここから物語が大きく変わっていきます。ついでにほたるとも別れますが、ここでもイナケンは情けないです。自分はバイト先の女の子と一緒に帰っているくせにほたるも公園で知らない男と一緒にいただろと責めます。ゴミ。その後電話をしほたるがコンクールで優勝したら別れるという話になり優勝して別れます。

二重人格のところはめちゃくちゃ性格の違いを強調してきますね、おまけに犬と猫のCGも入ってきますし。物語の核心に進んでいく感じがとてもいいなと思いました、純粋に続きが気になりますしプレイヤー側も何か憶測を立てながら進めることができるので。ほたるの別れに関しては相変わらずイナケンがカス。特にお前も男といただろとかいうクソみたいな問い詰めは見てられません。ほたるを見てみろ、しっかりゆっくりと警告を伝えつつ相摩さんに肩入れしすぎじゃない?と自分の気持ちを伝えているのにお前は言い訳ばかりして最後には揚げ足取りってあまりにもダサすぎるだろ。

・実は双子でした

病室で双子だと分かった後に希とデートをすることになりますがこの子は一体どっちなんだと分からなくなり、直接聞きますが希の体調が悪くなってしまい病院に行くことに。母親に邪魔をされ一時帰宅するイナケン。次の日電話が来て病院に向かいます。話の内容としては最初希が病気にかかり望を使って病気を治した、しかし希の体調はよくなったが望が別の病気になってしまった。両親は望のほうに愛情を注いでおり、それを羨ましく思った希は外の世界を見せてあげるという口実を元に、両親の愛情を受けるため望と入れ替わりをしていたとのことです。

なかなか悲しいですね、特に希の独白がよくて最初は望が可哀想と思い変わってあげていたが望に代わることで両親からの愛情を受けてそれがやめられなくなり、最終的に自分の欲求のためだけに利用していたというところがいいですね。相摩√の見どころは姉妹がお互いのことを大事に思っているからこそ二人がそれぞれ罪悪感を感じている所です。希が最初に病気にかかったのが悪いわけありませんし、病気を治すことができない望が両親からの愛情を受けるのも悪くありません。どちらかが悪いなんてことはないのですがこの二人はお互いを想うが故に罪悪感に囚われているのだと思います。「望の好きになった人が違う人だったらよかったのに」この言葉いいですね、静流の時もそうですが親しい人と同じ人を好きになってしまうというのは悲しいものがあります。メモオフ2ndは割と姉がかわいそうな目にあうことが多いですね

・希END

踏切で叫んだ名前が希の場合希√に行きます。希は望を殺してしまったのは自分のせいであり、望を追い詰めてしまったことが原因であると語ります。また、精神的な辛さから身体はどこも悪くないのに身体を痛みが駆け巡ります。イナケンももうこんなことはやめようと語り、望が希に最後に話した「私のために苦しまないで」という言葉を胸に、一つずつ自分のことを認めていき希が自分を許せる日まで待つという結末で終わります。

希には病気を治してもらったという事があってか精神的なもので身体が痛いと言っているのではないのかなと思いました。自責をして望を求めているので無意識に入院している望の真似事をしているのだと考えます、痛いのは本当だと思いますけどね。犬は嫌いという話をする希ですが、それはやはり望を優先としてしまった過去の経験からでこの手の話はこれだけではなく無限大に出てくるでしょう。私は実際この親の対応というのは難しいと考えており、この状況なら私も望が好きな犬を飼おうと言ってしまうと思います。毒親とかそういうものでなく判断ミスに近いと思いますけどね私は。皆さんはこの状況でしっかりとした判断を下す自信ありますか?希はキスシーンがあるのでこれが一般的なルートなんですかね?

伝説と言われている踏切のシーン

・望END

踏切で叫んだ名前が望の場合望√に行きます。望はどれだけ頑張っても希にはかなわないと考えており、希のようになることはできないのでイナケンに自分を好きになってもらう資格はないと考えています。踏切にいた理由もここで明かされており、希と比べると自分はなぜこんなにも情けないのか、どれだけ頑張っても希にはかなわないと考えているうちにどうでもよくなり気づいたら踏切にいたとのことです。その後は希のことを忘れることはできないけれど絵をかいて前向きに生きていくと決め終わります。

なんだその訳の分からん理由は。前半の希に対して自分のせいで申し訳なくなり情けなくなる気持ちというのは分かりますけどそのあとの気づいたら踏切にいたはちょっとおかしいでしょ、姉亡くなってんねん。怒りはしましたがしっかりと自責はしているのでまだマシですね。望も希と同じような感じですね、姉の幻影を追い求めて絵を描き始めることで前に進んでいく。こう書いていると思いますがやっぱり希がメイン√ですね。

・希望END

希と望のどちらでも名前を叫んだ場合は希望√に行きます。これに関してはすみません、ちょっとまとめることができません。とりあえずルサックでのバイト初日に時が戻り謎の相摩希望さんと出会います。また気づくと病院にいて記憶喪失になっており、病院で入院している希望さんと出会い自画像を描いたという希望さんの絵を見て君は僕の希望だと言い終わります。

本当にすみません、私には理解ができませんでした。希望という文字から希と望の姉妹ではなく希望という一人の人間になったことしか分かりません。あくまで推測ですが踏切のところで希でも望でもなくイナケンが轢かれたのではないでしょうか?それで夢を見ているとか・・・それぐらいしか思いつきませんし違う世界線に飛んだとかならメモオフにそういうのは求めてないのでスルーで、なんにせよよく分からないという感想しか出てきませんでした。

・相摩√まとめ

相摩√のテーマは「赦免」ですね、お互いが罪を感じていますし前に進むところを考えるとそう思えます。二重人格なのではないのかという所から実は双子でしたよってオチはいいと思います。私も病院のシーンまでは普通に二重人格と思ってましたし、性格も違うと顔つきも違いましたから。個人的にはもう少し早くネタをバラしてもいいかなと思いました。あとどちらにも言えることですがこの姉妹の悩み事は分かりやすいのがいいですね、片方は病気を治せたのに片方が病気になったときは治せない事が発端ですから。相摩√(名前を書くとややこしいので苗字で)ではネタバラシ直前までは共通で、選択肢にて今の電話は希か望か選ぶことで√が確定します。望の場合はそこから希望√へ派生がありますがもうちょっと会話や物語の発展が見たかったというのが正直な感想です。

希と望、合わせて希望。先ほど私はネタバラシを早くしてもいいと言いましたが、私は希と望の修羅場が見たかったです。やはり妹と姉の修羅場というのは白河姉妹と被ってしまうから無くなってしまったのですかね。ネタバラシを早くしてしっかりと三角関係を描いて欲しかったですね、イナケン自身もどっちが好きか分からないと言ってますし結構作りやすいのではないでしょうか?

EDに関しては本当にすみません、援護ができません。双子だと判明した時はめちゃくちゃ興奮したんですよね、どんな展開になるのだろう、イナケンはどちらを選びどのような結末を迎えるのだろうと。あと希と望のどちらの悩みも分かりやすかったですし。踏切はどうしても急展開すぎませんか?片方が亡くなるにしても唐突すぎてびっくりしたんですよね。個人的に希望ENDは巴のNORMALを持ってきた方がいいと思いました。イナケンがどっちを好きになるか分からない、希と望どちらにも希望はあるよねという終わり方にしたら誰も亡くならず済みますし未来が見える終わり方だと思います。本当に惜しいシナリオでしたが、双子だったと分かった瞬間は本当に2ndで一番興奮したので最大瞬間風速はNo.1です。

南つばめ√

「でもね?風は必ず吹くのよ」

・出会い

つばめとの出会いはほたるが家に泊まりに来ているときに隣の部屋に来るところから始まります。風について語っていたり、レモンをあげると言ったり変な人だなと思っていると夏期講習の講師としてやってきました。その後イナケンの自室で翔太と喧嘩をしたり、翔太の過去の話を聞いたり宇和島真紅のことを聞いたりして進んでいきます。

出会って会話を重ねていきますが所々翔太の伏線を撒いています。つばめはほたると共通√が重なっている部分が多く、ほたる関連のイベントも多く存在します。ここで大事なのはイナケンと翔太が喧嘩をすることと翔太の過去と宇和島真紅ですね。そうです、イナケンより翔太のが大事ですね。イナケンと翔太が喧嘩をする理由としてはほたるが関係してきますが、ほたるの気持ちをしっかりと考えてやれよってのが翔太の意見ですね。凄い、全部伏線に見えてくるし過去に関してはダイレクトに伝えてくるから面白い。宇和島のカスは前半のキーパーソンですね。

・宇和島真紅がやってきた

宇和島真紅がやってきます。実際には2回目ですが1回目はつばめに会うことができなかったので帰りました。俺にはつばめを連れて帰る権利があるとか無関係な君は引っ込んでいろと言われムカついたイナケンは宇和島をボコボコにします。

イナケンよくやった。まずはイナケンを褒めましょうか、あまり彼を褒めることなんてありませんからね。その後の受け答えも完璧で、自分はつばめの無関係な人間ではないと伝えつつも想いは伝えないというのがいいですね。ここで伝えてしまったら巴や鷹乃と同じになってしまいますから、いい判断だったと思います。それにしても宇和島はカスですね、普通に捕まりそうなレベルの事やってますから。イナケンとつばめを急接近させる人物としては適任ですが不快度の方が勝ってしまう。
そのあとの自室に戻った後の表現がとても好きなんですよね、左手にはほたるからもらったスピードモンスターが着けられており、右手にはつばめに巻いてもらったハンカチが巻かれているという表現ですね。ここでつばめのことが好きなのかもしれないと思うのもとてもいいです。直接的な言葉ではなく物を使ってどちらを選ぶのかという比喩になっているのがすごく好きです。

・浴衣とつばめの過去

翔太とほたるが仲良さそうにピアノで遊んでいる所見てうなだれるイナケン。その後学校でつばめに秘密の火遊びをしようと提案され、部屋に迎えに行くと浴衣姿のつばめが出てきます。海で線香花火をして遊ぶ2人ですが、雨が降ってきたので小屋に避難をして過去話を聞くことになります。宇和島真紅は許婚ではなく父親ということ、子供の頃から自由な時間などなく鍵で施錠された部屋で勉強などをしていたこと、15歳の頃から亡き妻の面影を求められた事などを話します。そして17歳の頃、レモンの香りがする少年に色々な場所に連れていってもらい自由を知り、少ない情報を元に朝凪荘に来たと話します。

過去が重すぎるだろ。2ndで一番過去が重い女、つばめ。ギャルゲーでは表現出来ないけど亡き妻の面影求められたということはそういう事でしょ鷹乃もだけど2ndは親関係の重い話が多いですね、希も親関わってるし。浴衣姿のつばめはめちゃくちゃ可愛いですね、いつもは冷静で淡々とした口調で話をしているのでテンションが高い時の口調や声が良すぎる。あたりきりかもしれませんがやる花火が線香花火なのもいいですね、これがロケット花火とかねずみ花火だったら過去の話頭に入ってこやんやろ。でもテンション上がってるつばめなら選びそうな気がしてきた、初対面でレモン渡そうとしてくるし。

可愛い

・翔太とつばめと朝凪荘と

つばめの風に俺はなる!と宣言をしたイナケンはほたるにスピードモンスターを返して別れます。翔太から電話がありほたると別れつばめと付き合おうと思うと話そうとすると電話が切れ、その後翔太が行方不明になり、数日後また翔太から電話が来ます。内容としては翔太もつばめのことが好きだということ、土になってイナケンたちを見守るということを伝えます。後日つばめに呼び出されたイナケンと信ですが嫌な予感がして朝凪荘に戻ると朝凪荘が燃えていました。その中に翔太がいてイナケンと脱出し、1年後再開をしたつばめとイナケンは結ばれるのでした。

イナケンにしては珍しくさっぱりと別れます。ほたるは駆け落ち覚悟で来ていたみたいです。この別れ方結構好きなんですよね、ソオチンニャン人形を回収して部屋の合鍵を置いて特に会話をせずにいなくなるのがとてもいいです。本題の翔太とつばめですがイナケンになかなか厳しい試練を与えるなと最初に思いましたね。つばめ√のBADは本当にBADなのでイナケンは頑張ったと思います。まあでもぶっちゃけ翔太とつばめの物語に無理矢理入ったような感じなので頑張ってもらわないと翔太が可哀想ですからね、ウダウダしてたら翔太より先に私がキレます。

帽子が風で飛んでるのがいい

・BADEND

BADENDは朝凪荘が燃えてつばめからの手紙を受けて終わります。内容としてはイナケンが少年ではないということを知ったうえでイナケンを好きになってしまったこと。すべてのはじまりの場所へ還るから探さないでほしい、私は火と水が還る場所に向かうからと書いてあります。

めちゃくちゃBADENDです。それ以外の感想が出てきませんし結局朝凪荘はなぜ燃えたんでしょうね。最初つばめが燃やしたのか思ったのですがそれだったらイナケンに砂のお城がこわれてくなんて電話をしてくる訳ありませんし本当に謎ですね。つばめの手紙の内容から確実に海へ入水をしてるのですが、最後の火と水が還る場所と言うくらいなので翔太もGOODEND同様に朝凪荘にいるのではないでしょうか。そうなると翔太は...だから火と水が還る場所でつばめは会おうと思い入水したのではないのかなと考えます。

・つばめ√まとめ

かなり完成されているシナリオです。つばめは国語の先生らしく詩的な表現多くプレイ時は結構ログを見返しながらプレイしていたのが記憶に残っていますね。また翔太が大活躍するシナリオでしたね、なんなら主人公は翔太でもよかったくらいです。ギャルゲーなんで当たり前ですが主人公とくっつくのは重々承知ですけどこのシナリオを見てイナケンとくっついてよかった〜〜〜と思う人はどれくらいいるでしょうか。

つばめの幸せとは何かと考えた時に真っ先に出てくるのは自由を教えてくれた少年と結ばれることだと思います。ですが実際にはあの時の少年である翔太ではなくイナケンを好きになってしまったというのがつばめ√で最も大事な部分であると考えます。物語が進むと翔太もつばめと過ごしたあの1日は自分の生きる指標になるぐらいの出来事だと分かります。そこで翔太は自分の想いよりもつばめが幸せでいる事を選んだというのがシナリオとしての質を上げていると思いますし翔太とイナケンが争いをせずに本当によかったと思います。もしこれで修羅場っぽくイナケンと翔太でつばめを取り合っていたら目も当てられませんからね。

つばめの日常会話って深い意味を探る会話が多いので割とここでは書かずにスルーしていることが多いんですよね。しっかり読み抜くと更に楽しめるのではないのかなと思いました、このnoteを書くにあたって飛ばし飛ばしで再プレイをしていてそう思ったので2周目するのもありかも知れない。後は正直なところを言うとイナケンなしでつばめと翔太だけの物語も見てみたいですね、つばめと翔太のペアが強過ぎてイナケンが少し役不足感があるんですよね。もちろん翔太には出来なかった宇和島真紅の撃退などをやっていますがあの時は翔太が子供なだけで別に高校生になった同じ状況なら撃退してるだろ思うし...双想では期待しております。

白河ほたる√

「じゃあ健ちゃんは、儚くない愛もあると思う?」

・ほたる達の雨

イナケンに家に来たほたるですが雨が降っており儚くない愛について語ります。ほたると二度と会えなくなっても好きでいてくれる?と話をします。また、つばめ√でもあったのですがほたるの指が動かなくなってしまったという話を聞いて悩んでいたほたるですがピアノを弾いているほたると翔太を見てしまいます。その事実を黙ったまま夜の動物園に向かう2人。ほたるはイナケンがつばめの事が好きだと勘違いしており、イナケンはほたると翔太がいい感じだと勘違いしています。そして逆切れするイナケン、おめえのことなんか最初から好きでも嫌いでもなかったんだよ!といいその場から離れます。

指が動かなくなる話はつばめでもありましたね、結構便利な出来事だと思います。イナケンの家で話をしていた儚くない愛についてはほたる√全体のテーマになっているので伏線になると思いますが何より一番の出来事は夜の動物園に行くときのイナケンの言動です。やっとほたるに言えましたね、散々他の√でほたるのことを恋愛対象として見たことがないだったり、好きになったことがないと言っていましたが直接本人に言ったのは初めてですね。それにしてもかなり酷い言葉ですね、半年以上付き合ってきた彼女に惰性で付き合っていたとか言うなよ。もしそれが本心なら他ヒロイン√の修羅場にて絶対嘘で言っている好きだよって言葉に心底イラつきますしこの逆切れに意味なんてないです。

・ほたるの嘘

ほたるに気持ちを伝えたイナケンは次の日ふらふらと登波離橋に来ます。そこでほたるに会いほたるの独白がはじまります。ほたるはここで留学の話をし、指が動かなくなったのも嘘だといい、全てはイナケンと一緒にいたいからだと伝えました。また、ほたるはイナケンが自分のことを本気で好きになったことがないと気づいていたとも語ります。コンクールに出たのもイナケンが自分に振り向いてくれるからではないのかと考えていたからだと伝えます。

登波離橋での別れ、結構いい感じなんですが他の√をやるとほたるが留学することは知っているのでプレイヤー側は驚きません。最初にほたる√をプレイすれば驚くでしょうね。ただちょっと気になったのが留学が確定している件です。他√だと金賞を取れば留学のはずで、巴√だと音大に行くと発言してるので正史だと留学は確定してるのかな。それよりもイナケンよりほたるのが下という表現をほたるはしていましたがそんなことはないでしょ。ほたるは天才ピアニストでイナケンはせいぜい県ベスト4のサッカー選手ですよね、全国ベスト4とかなら分からなくないけど県レベルならほたるが圧勝でしょ。というかイナケン自身もそこは自分のが下だと思っている筈です。その後信から悩んでいるイナケンに唯笑√で渡した「雨はいつあがる?」という激熱の紙を渡されるのがいいですね。ほんとに1stからやればよかったな後悔した場面でもあります。

・最後のデート

徹夜でオルゴールを完成させたイナケンはほたるの家に行きますが父親に遮られます。しかしイナケンはコンクールなんて関係ねえ!うるせえ行こう!と言い一緒に夜動物園へ最後のデートをしに行きます

最後のデート、最高でした。ほたるワールド全開で10回クイズの問題を間違えて出してしまうほたるや、もう1回違う内容の10回クイズに本気で引っかかるイナケン。動物を見て愛は儚いのかと語り合う。
「ほたるは健ちゃんのことこれぐらーーい好き!健ちゃんは?」
「僕はその100万倍」
こんなバカップル感がとてもよかった、普通の恋人同士がこのようなことをしていても心に響かないですが2人(主にほたる)の事情を知りつつ、最後のデートというと事を考えると感慨深い。暗くならずしっかりと今を楽しんでいるのが伝わってきてとてもいいと思いました。こういうのでいいんだよ、こういうので。その後の登波離橋もめちゃくちゃいいです、泣きながらイナケンと離れたくないと話すほたるに、僕の愛は夢じゃないというイナケン。ほたるの真っ直ぐな気持ちにイナケンも合わさってとてもいいです。最後の最後にバレンタインデーの大きいセーターのCGが一瞬入るのが最高、ああいうのに本当に弱い。

元気いっぱいで好き

・校庭での告白

最後のデートの後、ほたるは金賞を取りオーストリアへ旅立ちました。前日の夜に連れ出したため旅立ちに立ち会うことは出来ませんでした。夏の終わり、別れとはこういうものかと考えてほたるから連絡が来ないまま1ヶ月過ぎました。秋も深まりかけてきている頃、帰国し校庭で大きな文字を書いて告白をしているほたるを発見し、2人は愛を再確認して最後は願いを叶えてくれたソオチンニャン人形を川に流して物語は終わります。

ソオチンニャン人形に悲愴などしっかりと伏線を回収していてとてもいいですね、特に悲愴を弾くことが出来たら願い事一つ叶えてあげるという伏線回収はとてもよかったですしほたるも覚えていたんですね。

最後の校庭での告白、私はボロ泣きしました。ほたるとイナケンの思いが一つになったことによる祝福の涙なのか、ほたるへの同情の涙なのか、自分でも感情が分からなかったのですがとにかく泣きました。私はほたる√を最後にしたので5回はほたるを振っています。Rain then clearが流れる中今までほたるを振ってきた場面、振るたびに「ほたるは健ちゃんが一番だから」「ほたるからお願いして始まったのに色々思い出をくれてありがとう」など別れの言葉を思い出してボロ泣きしました。私の涙は祝福の涙だと思います、ほたる本当によかったね。

後に伝説になるシーン、ほたるらしさが出てる

・ほたる√まとめ

条件次第では最高の√になると思わせてくれるシナリオでした。メインヒロインのシナリオのネタとしてはインパクトがかなり弱いです、他のヒロイン√でネタバレを食らってしまうのが厳しいですね。ただ、ほたる√は他のヒロインを振ったプレイヤー側の経験がかなり効いてきます。他ヒロイン√で必ず別れの場面があり、どんな酷い別れをしてもほたるが悪いところは1個も存在しないのがポイントです。そのため、ほたる単体で見ると下の方ですが、他ヒロイン√を経てプレイをするとかなり上の方に行くのではないでしょうか?私達プレイヤーは神視点で見ているので他ヒロインを攻略する度にほたるを振り心を傷つけていますがイナケンはどれだけ多くても1回しか振りませんからね、こっちのが心を痛めている訳です。絶対にほたるが悪い展開を作らずにプレイヤーを味方につけていると感じます、それが感動に繋がるのだと考えます。メモリーズオフ2ndはほたるの物語であり、共通と他ヒロイン全てがほたるへ感情移入させるための伏線だと考えると修羅場でいじめ抜く必要があり、意味があったのだなと考えました。

先程ほたる√は単体で見るとシナリオのインパクトが弱いと言いましたが、それは一番最初にほたるをクリアする人に向けて作っているからだと考えます。ほたるを振り続けて感覚が麻痺していましたがほたるの最大の願いは「イナケンとの恋人関係を継続させ、自分を恋人として好きになってほしい」です。これは他ヒロイン√でも話をしていますし、ほたるもイナケンに好きになってもらっていないと自認しています。そうなると留学はあまり大事なことではないのかも知れません。もちろん乗り越える必要がある障害に変わりはありませんが、イナケンとの真実の愛を作ることができるのであれば軽々と私達は留学という壁を乗り越えられるとひしひしと伝わってきます。また、最初にほたるのプレイした後に話の一貫性を持たせるために恋人として好きになってもらう、留学の2つという他ヒロイン√でも解読できる問題しか出さなかったのだと思います。乗り越える壁を増やすとしたら嘘でついた指が動かずピアノが弾けないなどを出してくるのではないのかなと考えます。

2度目ですが、ほたる本当によかったね。

雪蛍

まだこれはイナケンとほたるが付き合っていないころ、サッカーをしているイナケンを見てカッコいいと思い一目惚れをしてしまったほたるは長い年月をかけてイナケンと付き合うために頑張る話。

雪蛍ではイナケンの立ち絵やボイスが収録されています。結論から言うとめちゃくちゃよかった。ほたるというキャラの良さが100%出ていると言っても過言ではないと思います。本編は都合上暗くなる必要がありほたるの明るさというものはあまり発揮できませんでしたが、ここでは十二分に発揮できていますし主人公がほたるなのでほたるの心情をしっかりと知ることができてよかったです。オマケにしてはボリュームが多くCGも多いのでかなりやり応えがあり、起承転結もしっかりしておりやってて楽しかったです。キャラで見るとイナケンの男気が凄かったり、翔太が相変わらずイケメンだったりしましたね。冬服の制服結構よくないですか?男側の制服がよくて翔太がカッコよく見えますね、イナケンは知らん。シーンで見ると告白のところは特によかった、ほたるからの告白とイナケンからの告白の2パターンあるのがいいですね。ほたるからの告白は本編とも繋がってきますし全体的に本編との繋がりが見えてプレイヤーと共有できるのがいいポイントだと思います。また、雪蛍のほたるを見ると嘘をつくのが上手くなったと感じました。ほたるの嘘って結構ほたる√では重要な立ち位置なんですがレベルが上がりすぎじゃない?雪蛍をしてから他ヒロイン√なんかいけない、ここから本編に繋がると思うと辛いものがありますね。

個人的に雪蛍をプレイして思うのが巴の心情です。雪蛍を経てほたるとイナケンが付き合い、巴√に派生することを考えると巴はよくほたるより恋人を選んだなと感じました。1年片想いをしているほたるの悩みを聞き続け、的確なアドバイスをするという過去を持ちながら恋人を選ぶというね。そりゃ巴√であれだけ葛藤するわけですよ。私は静流√まとめでも話をしましたが、巴は最初から答えは決まっており言い方は悪いが恋愛の障害物としてほたるがいただけと書きました。それにしてもよくこの状況でほたるの彼氏に手を出せるなというのが一番の感想です。巴の性格を考えるとかなりさっぱりしている性格なので手を出して引かないというのは分からなくはないですが私が巴の立場だったら流石に手を出しませんね、雪蛍をプレイしてさらに確信しました。

普通のギャルゲーならこれが本編のメインCG

After Story

ほたる√の続きからになります。オーストリアに留学をしたほたるは一時帰国しており、イナケンとほたるはクリスマスイブに予定を立てますがそれを巡っての話になります。ボイスや立ち絵もなく、CGも絵柄が少し違います。

基本的には全てのキャラが出てくるわけですが、一番言いたいのは翔太とつばめの関係性についてです。話の都合上全てのキャラと接点があるイナケンは巴に色気作戦をされたり希と望が入れ替わりでご飯食べたり翔太とつばめの関係が判明していたりなど少しだけ各ヒロインの√に関わっています。もちろん矛盾もおこりえるのでほんの少しですけどね。シカ電に乗っているイナケンはルサックに向かっている途中につばめに出会いますがめちゃくちゃ不愛想です、夏以来引っ越したままだったので情報を探ろうと質問をしますがのらりくらりと避けられます。最終的にはクリスマスパーティーをしているルサックの控室にいて翔太と話すことになりますが私はそれが一番見たかった。1stのAfterでも言いましたが、Afterなんてただイチャイチャしときゃええねんな。その思想を持っている私に冬という物語が進んだ場面にてつばめと翔太が再開するって爆弾が投げられたらそりゃびっくりしますよ。正直そっちをメインにしてほしいぐらいでしたね、爆弾を投げるならそれをしっかり見せてほしいですし、投げないならただイナケンとほたるがいちゃつくのが見たかったです・・・
あと何気にCGに小夜美いるの笑いました、2ndのCGで1stのキャラが出たの小夜美だけでしょ。
長かった感想も終盤です、次はクリアした順にいきます。

クリアした順
巴→鷹乃→静流→希→つばめ→ほたる→雪蛍→After Story
上記の順番でクリアしました。
全ての√をクリアしてオススメの攻略順は
巴→希→鷹乃→静流→つばめ→ほたる→雪蛍→After Storyですね
雪蛍はほたる√やる前にプレイ推奨したいですが少しネタバレがあるので微妙なところですね。最初から静流はちょっと難易度高いと思うので話のボリューム的に巴がいいと思います。最後に個人的メモオフ2ndを発表して終わります。

個人的メモオフ2nd Best

・ベストシナリオ 「静流√」

劣等感による葛藤だけでなく成長もテーマとした部分が素晴らしいと思います。挫折した過去、ほたるの姉としか言われない。そのような中で殻を破って恋愛だけは正直にいようという覚悟が好きです。イナケンの一緒に地獄を歩いてほしいというセリフも覚悟決まっててかなり好きです、他のルートでもそれぐらい男気見せてくれよ。

・ベストキャラ 「ほたる」

特別賞です。容姿や性格だけだと静流が一番好きですが静流にするとメモオフ2ndベストのほとんどが静流になるのでほたるは特別賞です。でも実際のところ初めてプレイしたメモオフシリーズが2ndでよかったと思えるのはほたるのおかげだと思います。ほたるの性格の良さ、ほたるの明るさがあったからこの子の幸せなところが見たいという理由で重いシナリオでも進めることができましたし、唯一泣いてしまったのだと思います。話が重いというメモオフのよさにも気づけましたし、ほたるはベストキャラですね。

・ベストCG 「静流」

すみません、完全に趣味です。つばめも巴もCGの出来はめちゃくちゃよくて、特につばめは完璧だと思います。つばめはほたると同じ枚数CGがあるのにも関わらず出来がいいですしほたると違って共通であまり出さずつばめ√でしか見ることができないCGも多いです、あと浴衣CGが強すぎる。ですがベストは静流です。静流が好きなんで勘弁してください、メモオフ2ndで一枚選ぶなら静流BADENDの1枚ですね。

めちゃくちゃ美人、ルサックのCGは忘れてください

・ベスト立ち絵 「つばめ」

立ち絵はつばめが好きでした、プライベートのワンピースも嫌いじゃないけど教師をしているときの服装のが好きです。つばめはシナリオ上仕方ないですが暗い顔をすることが多く、声も合わさって似合うんですよね。本当は浴衣姿の時の立ち絵も作って欲しかったです、浴衣の立ち絵に線香花火の時のテンションで話しかけてきたら全員落ちる。

小道具一つで印象も変わる

・ベストBGM  「With memories」

文句なし。ぶっちゃけみんな好きでしょこれ、個人的にはPalpitationも好きだけどWith memoriesがあまりにも良すぎる。派生系のRain then clearも大好き。初めて起動したときにNew Gameを押さず聴き入ってしまったのはいい思い出。またエンディングの後タイトルに戻ってWith Memoriesを聞きながら余韻に浸る時間が大好きでした。

メモオフ2ndめちゃくちゃよかったです、夏の終わりにやりたくなりますね。明日天気に...を聴きながらTwitterで感想を書く時間が好きでした。いいねをくれた方、リポストをしてくれた方、リプライをくれた方本当にありがとうございます。

失って気づいた、あなたの声大きくなるよ...
それでは皆さん、次はメモオフ想君で会いましょう。

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