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新潟県知事選挙の敗戦の検証(2) - 野党が経済を語るために、中村喜四郎さんの動きから学ぶべきポイント -

今回は、中村喜四郎さんの姿勢から野党が学ぶべきポイントと気づきましたことを申します。

中村喜四郎さんというお名前を今回の新潟県知事選で初めて見聞きされた方も多いかもしれません。最強の国会議員の一人と私は思います。ご興味がある方は、例えば下記記事のご確認をぜひお願いします。

下記の連載も大変興味深いです。ご案内の通り、中村喜四郎さんは地元選挙区の茨城7区でマスコミシャットアウトで有名な方であり、報道機関泣かせの国会議員です。

下記はまさかの貴重な記事と、5回とも一気に私は拝読しました。

さらに、今回の新潟県知事選が初めてと思われます、貴重な中村喜四郎さんの演説動画がアップされています。

地元で演説動画は決して撮影OKは今まで出なかったと拝察します。

情熱あふれ、論理も鋭く、数字をスラスラと列挙され、圧巻です。

そして、中村喜四郎さんから野党が何を学ぶべきポイントかと申しますと、もちろん一つに限らない中で、実は演説スタイルや選挙スタイルは重要ながら、表面的ではと今回私は実感したのです。

下記は「四半世紀も眠っていた「田中角栄の愛弟子」が安倍一強打倒に動き出した」からの引用です。

 選挙戦終盤の6月4日、「日本一選挙に強い男」と呼ばれる無所属(衆院当選14回)の中村喜四郎は、その紙にびっしりと書かれた応援スケジュールをこなすため、朝早くから新潟の地に向かった。
 元田中角栄秘書である中村にとって、「浦佐」は駅前にオヤジの銅像が立つ因縁浅からぬ土地だ。応援集会に駆けつける前、旧知の元自民党国会議員を支えていた有力支援者の元を訪問した。午後、新幹線と特急を乗り継ぎ、夕方に街頭演説がある新発田に早めに到着。真っ先に角栄の盟友だった大臣経験者の墓前で手を合わせ、田中系列の政治家一族として知られた地元の名士らと接触した。

田中角栄の越山会は今は当時の権勢は見る影もないとしても、当時のストーリーを共有している人や、そのDNAを受け継いでいる人は、県内各地にいらっしゃいます。

その人々は、県内企業や農業団体の経営者をしていて、地元の有力者たちである。もちろん、郷土を愛し「我こそ保守」との強い自負心で、長年自民を応援してきた方々です。

そこに、往年の豪腕事業者たちとストーリーを共有する中村喜四郎さんが現れて、花角陣営支持の企業を一社一社地上戦でひっくり返して回ろうと動いておられたと私は思うのです。

これは二階さんは「選挙で当然」の想定内と見られたと思いますが、花角陣営やそのサポーターから見たら、震え上がる動きです。

ですが「選挙で当然」が野党ではどうなのか。

「野党は経済を語れ」と多くの方々が指摘する段階に入りました。

そして、中村喜四郎さんの動きは、日常活動で事業者たちと会合などをマメにして、現場回りをしていないと、経済の実情はわからず、結果的に経済を語れないと示唆すると今回私は痛感しました。

高度成長期ではあり、ことに田中派はやりすぎだったかもしれませんが、事業者たちと綿密なコミュニケーションを取り続け、確かに汚職も発生しました。

しかし田中派始め自民各派は経済を語れて、経済政策を得意とし続けたのです。

立憲民主党が昨秋立ち上がり、私は #立憲ボイス という立憲民主党に対する国民からの投稿ハッシュタグにて「私たちもスタートアップです」と、ベンチャー経営者たちと立憲議員の方々がもっと会って、起業立国や成長戦略などの経済政策の構想が急務と申してきました。

「日常活動で事業者たちと長年の付き合いをしないと経済は語れない」と中村喜四郎さんはその後ろ姿から私たちに教えてくださったように思うのです。

そして、池田ちかこさん陣営が選挙戦の序盤で「女性」と「原発」を押しすぎて、単調になっていきます。私からは陣営へ脱原発後の未来の経済を語ってはとメールにて提案をしたり、下記のまとめサイトを作ったりしました。

ことに、脱原発後の未来の論戦がもっと新潟県知事選挙であればと下記のまとめも作りました。

そして、選挙ウォッチャーちだいさんの中間レポートも貴重な示唆に富んでいます。

池田千賀子さんは「野党共闘」の候補です。共産党にも推されていますが、立憲民主党にも推されています。共産党の方々には申し訳ないですが、世の中の「共産党アレルギー」は深刻で、花角英世さんのフォロワーを見ても、そのほとんどがネトウヨになっています。つまり、共産党というだけでブツブツができてしまうのではないかというくらいの極度の共産党アレルギーの方々が花角英世さんを応援しているのです。

上記の言及を拝見して、なるほどと思いました。

例えば都市部では共産党が天皇制を含めて日本国憲法全文を尊重する綱領改定をし穏健化したと知る人も増えていて、共産党へ投票するためらいも以前ほどは減っていると思います。

今、野党で6党派で密な連携をしているのも、昭和だったらありえなかった光景です。

しかし、ちだいさんの上記のご指摘も、日本各地の選挙の現実として受け止めなければと私自身感じました。

共産党の方々が縁の下の力持ちを担われて、無党派に強い立憲民主党が前に出て、そして立憲民主的な選挙をすれば、かなり訴求力を高められ、伸びしろはまだまだ大きいと考えます。

ただ、共産党の方々としては、表に出ないとしても、首長選で応援した候補者が知事に当選すれば県議会与党になれるので、その効用は計り知れないと思います。

とはいえ、前回の記事にて申しましたように、コントロールタワーの実質的な不在と見え、そして選挙戦略の荒さから、池田陣営は苦戦を続けます。

例えば、投票直前の新潟日報への両陣営の全面広告は象徴的な対比を見せていて、興味深いです。

写真右の花角陣営は、一目で見やすく、明るい太陽(または陣営シンボルの花)にて「雇用と所得アップ」を伝えます。

写真左の池田陣営は、力作なのですが、ちょっとごちゃごちゃした印象も読み手に与えてしまったかもしれません。そして、経済や雇用という再稼働の問題の先にある県民の不安に、一目で見て答えていないデザインとなっているかと思います。

有権者のみんなのものとなるような、陣営のシンボルに何を据えるか。花角陣営は「花」と定めて、街宣現場で掲げ続け、徹底していました。

ことに、原発や人口流出や経済の停滞という冬景色を、単に再稼働やジェンダーという正義を説くのみならず、どうを示せるか。

正義だけでは、残念ながら冬景色だと見えてしまい、少数派の賛同は得られても、一般の多くの方々は応援してくれないのです。

例えば、若者に訴える下記のツイートですが、力作であり、正義ながら、暗めの画像であり、冬景色と私には見えました。

今年4月の京都府知事選では、たとえテレビなどに出るような著名人でなくても、地元の若い有権者の方々がどんな京都がいいかのトークイベントを街頭でやり、好評だったと拝見しています。

この趣向は立憲民主的です。つらい冬景色でなく、春を見せています。

一方、「しなくていいこと」で申しますと、確かに来ていただいてありがたいというばかりだったと現地では思うのですが、テレビの著名人たちが来ているだけで新潟県民の方々が喜んでくださるかという冷静な事前の検討も必要だったのではと思います。

中継映像を拝見し「いかん。無党派が離れる」と私も恐怖心を感じました。マーケティング視点が選挙戦略には不可欠なのです。

むしろ、新潟でも例えば若者トークイベント(もちろん開催が皆無ではなかったと思いますが)を押していったり、例えば「いけちかフェス」を企画してみるのもよかったかもしれないと、今にしてではありますが、思います。

いかに無党派に訴求していくか?

ファーストフォロワーをみて、他の人々はフォローするかを決めるのです。

次回では、「新潟県知事選挙ホワイトハッカー」という概念の提案を通じて、インターネット選挙対策についてご一緒に考えたく思います。

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一民衆🍎
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