神椿代々木決戦 DAY2!
自分は日本のどこかに住むいたって普通の社会人。
そんな自分が1月14日に体験した決戦について記す。
神椿代々木決戦とは
神椿代々木決戦2024とは、代々木第一体育館にて1月13日に行われたW.V.P 2ndワンマンライブ「現象Ⅱ 魔女拡成」と、1月14日に行われた花譜 4thワンマンライブ「怪歌」を合わせた2日間にわたるライブのことである。KAMITSUBAKI STUDIOの行ってきたライブの中では最大規模となる今回のライブ、実に楽しませてもらった。今回も現地とは別に配信でも視聴することができた。どちらもいいところがあるのでぜひ現地に参加した人もアーカイブを購入することをお勧めする。僕は買った。
当日
朝
前日も参加していた僕はホテルで目を覚ました。冷めぬ熱のせいで眠れるか心配だったが、ぐっすり寝れたらしい。気持ちのいい目覚めかつ晴天の空に笑顔になった。
物販
9時から並ぶ予定だったが、予定よりも早く会場に着いたため8時半頃から並んだ。10時開始だったが僕が着いた頃には既に200人ほど並んでいた。相変わらず早いなぁ。前日は4時あたりからいた人もいたとか。
お目当てのペンラと弁当箱と缶バッジを買って、購入特典のラバーキーホルダーを3つ貰った。欲しかったらぷらすを引き当て天にも登る思い。缶バッジも欲しいものを引き当て今日は豪運。
キッチンカー
物販を終えケーキを買いに列へ。ほんとにすごい人の多さだった。待ち時間にYouTubeで公開されていたドキュメンタリーを見ていたらすぐに僕の番が回ってきた。商品名を言うつもりだったが口から出たのは「ひとつ下さい」。後ろも並んでたからね、しょうがない。生姜。それは、ショウガねェ!。
ケーキはとても美味しかった。多くの人が言っていたが、上に乗っていたマンゴーのクリームとチョコレートケーキの組み合わせが最高だった。あととてもカラフル。ぱんぱかの時にも思ったが、花譜ちゃんの考えるメニューは見た目で頭がバグることが多い。でも美味しいからさらに頭がバグる。
会場までの空き時間
ひとまず友人と合流。最近の話をしつつケーキを食べ終わり、購入したグッズをホテルに置きに行く。再度会場へ戻ってから顔見知りの人達に会いに行く。不可解参狂で隣だった人、ぱんぱかで顔を合わせた人、初対面の人。様々な人と会うことが出来た。名前と顔を覚えてもらっていてとても嬉しかった。さらに写真まで一緒に撮ってくれた。今までそんなことがなかったのでなんだか嬉しかった。これもライブのいい所。
会場の開場
2日目の席は1階の北側。1日目よりもステージに近くさらに少し広い。良席だった。そして今日も隣の人に声をかける。現地初参戦らしく緊張していた。偶然にも僕の地元に住んでいることで話が盛り上がったが、スクリーンに映し出された球体によりそこまでとなった。
開演 怪歌
1月14日17時半。決戦2日目の膜が上がる。
まずオープニングムービー。バーチャルとリアルの融合した映像。いつ見ても自分の歩いたことのある場所を花譜が歩いているのを見ると不思議な感覚になる。そして鼻歌から入り盛り上がる会場。始まった青春の温度。
今回も素敵な歌をありがとう
毎度のことながらすべての曲がアレンジと歌唱によって唯一無二の素晴らしいものとなっていた。その中でも特によかったと感じた曲について感想を。もう一度言うがすべての曲が最高だった。
「青春の温度」
鼻歌から入り、「おーおーおー」で始まった。鼻歌が始まった時から胸の奥からぶわっと感情が高ぶるのを感じた。不可解参狂で初めて披露されたこの曲。狂のテーマでもあった ”Crazy for you 君に夢中”ということを体現したような歌詞が狂うほど好き。いつ聴いても僕は君に夢中であることを自覚させられる。あと「代々木歌って!」で弾けた。
「世惑い子」
僕がいつも聴いているプレイリストに入っていなかった曲。今では入っています。会場で聴いたこの曲はなぜか今までと違ってきこえた。心を温めてくれるような、背中を押してくれているようなそんな感じ。花譜ちゃんの曲には、だんだんときこえ方の変わっていくものが多いと思う。
「邂逅」
とても好きな曲だけど、僕の中ではいつでも聴きたくなる曲ではなく、週に一回聴く特別な曲のような認識。様々な思いが集まって、それを花譜ちゃんが歌うことで何倍にも増幅されて覆いかぶさってくる。会場で聴いた邂逅は感情のキャパを超えてあふれてしまいました。
「ギミギミ逃避行」
KTちゃんとの組曲。突然の組曲2の発表に驚きつつ、その後始まった歌にノリにノった。なんですかこのカッコよさと可愛さを詰め込んだような曲。そしてノルしかない音の流れ。二人がほんとに楽しそうで笑顔が止まりませんでした。あとKTちゃんのアゲアゲ感がすごかった。
「DISCOTHEQEU」
飛び跳ねペンラブンブン。ライブの中のミニライブ的な感じ。相変わらずELEVENPLAYの方々のダンスが最高にキレッキレでカッコいい。未確認少女進行形の時のペンラ横振りが楽しかった。最後に出てきた犀鳥かわいい。しっぽふわふわやん。
「わたしの声」
心臓に響いてくる重低音、透き通った声。途中に挟まるしんとした空気がとても好き。この曲を聴くと寝静まった街を歩いている感覚に陥る。少し寒さを感じるが心地いい感じ。LEDに映し出されたVH花譜は今世紀最大(物理)の大きさだった。
「スイマー」
聴いていて本当に水中を泳いでいるように感じた。個人的お気に入りポイントは「まだ動くまだ進む」あたりの語りかけのようなパート。その後の「泳げ」の部分の歌声の伸びがとてもきれいだった。曲調は水面の波紋をイメージしている部分もあるのかな。演出は会場ではシャボン玉、配信では水の演出とどちらもきれいだった。
「ゲシュタルト」
どっかーん!。花譜ちゃんの曲にしては珍しいアイドルチックな曲。なんといっても「どっかーん」が衝撃的過ぎた。「!」ではなくどちらかといえば「♡」がついていそうな「どっかーん」。撃ち抜かれましたねハートを。今では珍しいと感じるけどこの先はこんな感じの曲も増えてくのかな。楽しみ。
「この世界は美しい」
サプライズguianoさん。少し昭和のような雰囲気を醸し出しつつ、guianoさんの曲の特徴を前面に押し出した曲。『花』を聴いた時にも感じたが、この二人の親和性もなかなかに高い。guianoさんの創る曲が好きなのはもちろん、それを花譜ちゃんが歌うことによる好き×好きの相乗効果がすごかった。
花譜と廻花
多分、今回のライブで一番の衝撃を受けたポイント。代々木の舞台から光となり東京の街をかけていき、様々な人のもとを訪れ、様々な人から光の鳥として飛び立ち、代々木の舞台に戻ってきたときには ”廻花” として立っていた。多くの人の心へ届いた彼女の歌が、愛情として彼女へ帰って行っているように感じた。
「ターミナル」
「What is it in my face. 私の顔には何がある」。歌っている廻花はシルエットでの登場だったため歌詞とマッチする部分があった。それでなくとも、日常的に花譜としての活動とは別の場所で、自分が他人の目にどう映っているのかを問うているようにも感じた。いつも以上にリアルな情報として歌っている動作が伝わってくるため、当たり前のことだが ”実際にいる” ということを実感しまた涙を流した。
「ひぐらしのうた」
やさしいポエトリーと、背中に手を置いてくれているような歌唱に感動した。日常でたまに感じる思いと一致する歌詞が、眠れない時にかぶった布団みたいに優しく包み込んでくれているような気がした。最近は「眠らなくちゃ」という歌詞が寝るときに浮かんで穏やかな気持ちで寝れてる。
「スタンドバイミー」
今、大人になったからこそ心に刺さる歌詞が多かった。なんだか体だけが大人に近づいてしまって、心は取り残されていた頃を思い出した。そんな悩みを共有できる友人がいたことも思い出した。彼女にもそんな時期があったのかなと思いながら聴いていた。MCでもあった通り、小さい頃の優しい記憶がぼんやりと浮かんでくる優しい曲だった。大人になって思ったけど、仲の良かった友人はそれぞれの進む道に進んで昔よりは遠い場所にいるから、そばに一人でもいればいいなと思うこともある。
「転校生」
彼女が転校生になった時のことを思い出して書いた曲。今までと環境が変わって、教室の場所もわからない。周りの子達は友達同士で、自分だけが取り残されている感覚。不安なことだらけだけど明日からは頑張らなくてはいけない。歌詞から、曲から、そんなことを思った。僕は転校生になったことはないが、高校が中高一貫校だったため周りとなじめないということはあった。転校するということは、それとは比べ物にならない不安が付きまとうのかな。彼女は今では自分の言いたいことを言えているが、小さい頃は内に抱え込むタイプだったという。それを吐き出したのがこの曲なのだろう。
「かいか」
彼女が廻花として思っていることを詰め込んだような曲。歌詞のいたるところに花譜が、彼女が、そして観測者がいた。歌詞を考えている彼女が思い浮かぶような、優しく問いかけつつも自分の存在を訴えているように感じた。やっぱり、どこにいても何をしていても彼女は確かにいた。
「初めましてがうまく言えないのはお互い様」
初めましてと言うとなんだかよそよそしい感じがして違うなってなる。
なんていえばいいのかわからないから僕は ”また会ったね” にした。「To be like who.」
僕にはあなたはあなたに見えたよ。涙で滲んでよく見えなかったけど。
咲いた花
彼女が花譜として活動を始めたのは中学生の頃。まだ自分の気持ちの整理もつきづらい、人としての成長の途中で始まった花譜としての活動。一緒に成長してきたという言葉がこれほどまでに当てはまる存在は他にいないだろう。花譜という存在を形作る存在でありながら、花譜という存在に形作られる存在でもあった彼女。花譜を形作るうえで、自分の感情すべてを乗せるわけにはいかなくて、乗せたくない部分ももちろんあるわけで。花譜という存在を大切に思うからこそ生まれたそんな部分。それを歌として届けてくれる存在、よりそばにいてくれる存在、それが廻花だと思う。花譜も廻花も彼女であり同一人物なのだけれど、聴こえてくる歌はどこか違うのが不思議で魅力的。
廻る花
花は咲いたらいつか枯れてしまうから、また咲けるように、廻る花と書いて ”廻花” という字を選んだといっていた。もともとはPさんが開花という名前を提案していたらしいが、彼女がこの字を提案し採用されたらしい。素敵な考え方だと思う。音楽や活動に関してどこまでも真剣に取り組んでいて、どこまでも続けていきたいという意思を感じる。本当に心からそう思っていることが伝わってくるから、いつまでも応援していきたいと思える。
命をもらったよ
今までの彼女の歩みをまとめ、これから彼女の見せてくれる景色を少し見せてくれたようなライブだった。現地参戦させてもらったが、本当に感動の嵐で、心の中は晴天だったり豪雨だったりでぐちゃぐちゃになりましたね。でも、適当にぐちゃぐちゃになってるんじゃなくて、パズルのピースがバラバラになって本来はまる場所ではないところにはまって新しい絵が完成するような、そんなぐちゃぐちゃ。いままではライブに参加した後、夢を見ていたんじゃないかと思うことが多かったけど今回はそうじゃなくて、なんだかほんとにあった出来事として、自分の輪郭を作る思い出よりも大切な何かになった感じがする。この先の人生の角度が数度傾いたような。上手く言葉に出来ないけど、鼓動を止めてから再開させるほどの衝撃をもらった。
最後に
素晴らしいライブだった。自分としては初めての声出しのできる花譜ちゃんのライブでいろいろと戸惑った部分もあったけど、最高に楽しめたし感動した。声があるとこんなにもみんなの好きが聞こえてくるのかと、こんなにも好きであふれた空間になるのかと。そんな空間にいれて幸せだった。この感情は花譜ちゃんの歌から生まれた万病に効く特効薬。中毒性が高い。
ライブ前にPさんが今回のライブは攻めた内容になってるって言ってたけど確かにそうだったね。なかなか見ることのできない珍しい内容だったと思う。でも、それがとてもよかった。また一つ、バーチャルとリアルの壁が取り払われた。この先も正反対の2つが混ざり合った不可解で怪しげな現象を楽しみにしている。
どこかにいる歌の好きな1人の少女へ
(少女でいいのか?)伝えたいことは手紙に書いたのでそれ以外のこと。
今回のライブ、お疲れさまでした。たくさんの素晴らしい歌をありがとう。一つ曲を歌い終わるたびに「ありがとう」って言ってたけど、こちらこそありがとう。あなたが歌ってくれるから元気になるし幸せでいられます。多分あなたの歌は多くの人の居場所になっていると思います。もちろん僕の居場所でもあります(居させてください)。あなたの歌を聴くといろんな景色が浮かぶし、いろんな気持ちになるし、いろんな顔になります。それが楽しくて楽しみでたまりません。ラジオで言っていたけど、廻花として登場したことに関して「どれも自分だからしょうがない」って言っていて少し笑ってしまいました。でも、ほんとにその通りだと思うし、自分がいることを知ってほしいのは当然のことだと思います。「ここにいるよ」ってずっと言ってましたもんね。それについてもっと知りたいと思うのはなんか違うのかもしれないけど、僕はもっとあなたについて知りたいです。それが歌でも歌以外でも。これからもたくさんの歌を歌って、たくさんの人の心を動かすことでしょう。とても楽しみです。僕はいつまでも応援するしついていきます。背中を押すほどの力はないから、後ろからのそよ風みたいな感じで応援するよ。これがたくさん集まれば空が飛べるほどの風になるはず。
この先、あなたが永く咲きつづけられることを願っています。愛してる!
たくさんいるあなたのことが好きな観測者の中の一人より