幸せって何だろう?韓国編その3
チャエの話では、海外旅行は日本に友達と3泊4日で大阪に行ったことがあるとの事であった。
ただ、それ以外は皆無で、今回初めての国外一人旅だ。
えっ?国外一人旅がインド?リシケシ?都会ではなく、ヨガの聖地でガチの田舎のアシュラムに一人旅?
それだけでもう、おかしくなってしまって、すっかり意気投合してしまったのであった。
彼女にとってこのインド1ヶ月一人旅はとても勇気のいることだったと思う。
彼女は本当に普通の韓国人の女の子だ。
その彼女にしては一見衝動的な行動にも思えた。
インドに一人ヨガ修行に来るという、その動機付けが、
・一人になりたかったこと
・家族に囲まれていたら自分の幸せが何か分からなかったこと
・ヨガをやっていたこと
たったこれだけで、ガチのヨガ留学に来てしまった。英語もほとんど話せないのに。
人間の幸せへの探求って凄まじい。
自分への好奇心っていうものもすごいなと思った。
ただ、実際に行動に移せるのは一握りかもしれない。
その一歩の行動に出れた人だけが知り得る自分とは?自分の幸せとは?というものがあるように思う。
そして、彼女の場合は、裕福な家族や都会の喧騒からの逃避や自立、ということがテーマとしてあったかもしれないが、不運な環境でこそ見つけられる、自分自身の考えや、自分ならではの幸せというものがあるはずだ。
人から押し付けられる幸せというのはあまりにも多い。
子供には苦労させたくないとか、いい学校に行けたほうが幸せだとか。無意識に人に選択肢をなくさせてることがあるかもしれない。
それが自分の幸せなのか、他人サイズの幸せなのか、一歩引いてみて考えるには彼女と同じように、一人になる、バカにされてもいいという気概が大事になると思う。
実際彼女は、新たな夢を発見し、韓国で頑張ると意気揚々としていた。自立ということがどういうことか発見し、家族との新しい関係に期待感を持っていると語ってくれた。
留学帰りのデリー空港では、彼女と待ち合わせして飛行機までの約4時間、旅の思い出、アシュラムの思い出やこれからどうするかを2人で語り、一緒にアボガドジュースやスイカジュースを飲んだりして過ごした。お互いに写真を撮ったり、一緒に撮ったり。
彼女はソウル空港の飛行機待ちで、私が先に羽田空港行きの飛行機の出発時間になった。
本当に別れが惜しかった。
東京行きの飛行機に乗る前に、彼女に別れを告げる際、彼女からハグをしてくれた。
先にも言った通り彼女はとても可愛い。
この思い出は一生忘れまい、、
そう思い、デリーを後にしたのであった。
終わり
いつもお読みいただき有難う御座います。私の目標は人が自分らしさを発揮して生きている社会をつくる事です。