1ミリも知らなかった【アナと雪の女王】を劇団四季で。
4/7のノートルダムの鐘、4/9の太平洋序曲まで
まだ少し日がある。
なので(?)、先日、弾丸で四季劇場(春)まで観劇しに行った【アナと雪の女王】の感想をサラッと記録しておこう。
ミリしらのアナ雪
「流石に嘘でしょ、この非国民が!」と思われるかもしれないが本当にアナ雪に関する知識は皆無だった。
どれほどかと言うと
・レリゴーレリゴーはアナが歌っている
・姉妹でめっちゃモメる
・エルサは極悪人
・アナと男の人がロボットダンスをする
これくらいだった。しかも間違いな部分もある
「四季は、エルサの氷がすんごいよ」
と母から聞いていたものの、
そんなシーンがある事すら初耳の私は
(いっそ予備知識ナシで観てやろうか?)と思っていた。
が、''彩の国シェイクスピア・シリーズ''で2度、
予習ナシ観劇をして全く話についていけなかったという、前科二犯の私にはもう、後がない。
前日にディズニー版を観ておくことにした。
小さい頃からプリンセスにハマった事が無く
ドレスや人形を親にねだった記憶も無かったので
「アナ雪もキラキラした世界が広がってるんでしょ」くらいのテンションだったが、そんな事なかった。
そりゃ、老若男女猫も杓子も皆んな歌いたくなるワ!!
天真爛漫なアナも、傷を抱えたクールなエルサも、おとぼけなオラフも、不器用クリストフも皆んなあたたかかった。ハンス王子に関してはこのまま結ばれろと思ってしまうほどの色男////
ハンス王子の裏切りを目の当たりにした時は「お゛い゛!嘘や゛ろ゛!」という具合だった。
まあ、とにかくある程度の話の流れや雰囲気はしっかりと掴んで観劇に臨むことができた。
いざ観劇、そこはもう雪景色
オペラ座、ノートルダムを直近で観劇していたので
客層の違いには正直驚いた。ドレスを着たちびっ子たちを目の前に「私にいつか娘が出来たら、絶対に観に連れてこよう。娘が歌を、ダンスを、演劇を、習いたいと言ったら全力で応援しよう」と思った。
オペラ座やノートルダムと比べる必要もないが、
煌びやかなステージに私のテンションは最高潮。
会場も寒い気がした。休憩中には氷の音?吹雪の音?なんかが何処かから、聞こえてくる。とっても細かく作り込まれていた。
このまま一生、この幸せな世界に浸っていたいなって。ハッピーエンドを期待し、その通りにストーリーが進んでいくのが気持ちよかった。
特に三代川柚姫さんは「現実世界にアナが存在したら、絶対にこう言う人だよな」と思わせられるほど、まさにハツラツとしたアナを全力で演じられていて愛くるしかった。よく言うおしとやかなプリンセスではなく、素朴で健気な雰囲気がぴったりだった。
'''扉開けて''では
アナの高揚感によって(良い意味で)声が上ずっていたり、感情のまま歌っている姿がストレートに伝わった。
特に、「ちょっと変なこと言ってもいいかな?僕と結婚してください」のあと。
文字で表すと
「もぉっっ…⤴︎⤴︎っと変なこと言ってもイィい…?!
も゛ォォ゛ち゛ろ゛ん゛゛!!!!!」
こんな感じ。
そしてエルサ役の谷原志音さん、まじでアニメから出てきました?ってほどお顔がエルサ。表情はもちろん、肌質や目の色までもがまるでアニメのように美しすぎる。
クリストフだけが、あまりに無骨な山男すぎて
驚いたけど、ひょうきんな雰囲気に助けられて
違和感なく観れたかな。衣装も相まって''漢(おとこ)"だった。ちょっと笑った。
(アニメ版にはないヒュッゲのシーンは
真っ裸の人たちが踊りまくっているのでそこも注目。)
噂通り、''ありのままで''の演出が激ヤバ
エルサの早着替えガ〜!とか、氷ガ〜!とか
噂には聞いていたがその予兆は''ありのままで''開始前から既にあった。
エルサが式典の際、力を発動させてしまう場面。
みるみるステージが凍っていく様はリアルな氷そのもの。ここで私は、左端の席を取ってしまったことを後悔。後ろで良いから真ん中で観るべきだな。
正直ノートルダムは端でも漏れなく観られるけど…
待ちに待った''ありのままで''のイントロが流れた瞬間私のテンションはピークを迎えた。自分を押し殺さなければならない世界から抜け出し、ここで生きていく事を決めたエルサに先程までの後ろめたさは微塵もなかった。エルサが触れた場所には氷の結晶が。エルサが指差した方向には氷の城が!!!はぁ?!どうなってんの?と思う暇もなく、パンツスタイルから氷の女王の衣装へ、
あの凄いと噂の早着替えだよ…
か〜ら〜の、「少しも寒くないわ!!!!!!」である。ピークだったはずの私のテンションは無事カンスト。
いや、綺麗すぎて、大迫力すぎて残念ながら私の語彙力では凄さを説明できないのが無念。だから是非、観に行ってください。
老若男女それぞれの楽しみ方がある
だから是非、観に行ってください。と言うのは本当に全員に向けて言ってる。
よくある、か弱いお姫様とは違い
姉妹それぞれが自分で道を切り開いていくストーリーだからか、人間ドラマとして普通に楽しめる。
なんなら色男のハンス王子はアナを救ってくれるどころか大裏切りをかますし、クリストフだってアナと互角の力で旅をする。
なんかそう言う、昔のプリンセスとは一味違う強い女性像というの痺れるし、推せた。
アナやエルサをキュート!って思えるちびっ子もいれば、姉妹の愛に涙する大人もいるし、クリストフの不器用さに唇を噛み締めるお兄さんもいるんだろうな…
会場の客層が物語っているように、みんなそれぞれの楽しみ方がある劇団四季版アナと雪の女王。
恋人と行くのもイイね!友人と行くのもイイね!1人観劇も、もちろんイイね!
ちなみに私はただのスゲースゲー連呼ネキだった。
感動の種類
ストーリー的に涙ちょちょ切れではないけど
やっぱりカーテンコールはぐっときた。
キャストの皆さんが勢揃いで手を振るシーン、
何故か感動するよね。
「何回も観て飽きないの?」と思う方もいるだろうけど、やっぱりミュージカルはあの生身の人間が目の前で演じてるライブ感にハマったら抜け出せない。
私の好きな重苦しい雰囲気のジャンルとはまた違ったけれど、また観たいと思わされる美しくて壮大な世界が、そこには広がっていた。
最後まで読んで頂きありがとうございます
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