地方の雄・ハッピースプリントの血は産駒へ受け継がれる
2013年の全日本2歳優駿、北海道2歳優駿、そして2015年の浦和記念を制したハッピースプリントの現役引退が先日発表された。
今後は種牡馬となる。
アッミラーレの代表産駒であり、帝王賞(2015年に3着)、かしわ記念(同じく2015年に3着)など中央の強豪が参戦する交流GI戦においても互角の戦いを繰り広げた。
7年間の現役生活で、10の競馬場を転戦した強靭な精神力を兼ね備えた馬である。
走る能力はもちろん、こうした精神面の強さは産駒に資質としてしっかりと伝えることができる馬は成功する。
本馬のこの優れた資質が1頭でも多く産駒に受け継がれることを期待したい。
南関東で無敵の強さを誇ったフリオーソも種牡馬として成功し、
今や一時代を築いたブライアンズタイムの産駒として最後の後継馬となっている。
中央と地方競馬は、全体的なレベルの差は確かにあるが(地方は競馬場によってもさらに異なる)、
地方競馬のトップクラスの馬が中央の有力馬を負かすことは珍しくなく、
競走馬としての質は高いと言える。
先日、無敗で牡馬クラシック3冠を制したコトレイルはディープインパクトの後継種牡馬としての価値も相当高いことが予想されるが、
ハッピースプリントのような地方競馬を盛り上げた馬が産駒に伝える物語も競馬ファンとして見てみたいところであり、
是非とも活躍してもらいたい。
※作者 一口馬主マスターB
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