ノーザンダンサーの馬体 ~永遠の学び~
サラブレッドの歴史で、これほどまでに世界中に影響力を与えた種牡馬はいないだろう。
なぜ、馬とは記さず、「種牡馬」にしたのかと言うと、
競走馬としての能力は素晴らしかったのは言うまでもないが、
後世にこれまで血脈を広げながら多大な影響力を及ぼした馬はいないからだ。
もしかしたら、今後サンデーサイレンスがさらに上を行くレベルまでに到達する可能性は無くもないが、
現在では本馬がサラブレッドの種としての進化においては最高傑作と言えるだろう。
さて、私はTwitterや本note内で馬体の評価法について解説している。
(※これまでの馬体評価の記事は下で紹介している)
部位別に解説しているので、まだ完結しておらず、今後もどんどん発信していくが、
競走馬として成功するには身体ありきということをしつこく伝えている。
それが基礎であり、種牡馬の血統、母父、そして牝系の持っている特色というものは、この走る馬体である基礎に上乗せしていくものだ。
上の写真はノーザンダンサーの2歳時点での立ち姿である。
最初パッと見た時も、そして今も馬体の奥深さを感じる。
馬体だけ見て、この馬を買える(出資できる)かというと…なかなか判断が難しい馬である。
もちろん長所・短所がそれぞれ存在するが、私が出資していて、楽しませてくれる馬達とは全然違う。
本馬を見ていると、考えさせられるのだ。
短所がない馬はほとんどいなく、ある短所を凌駕する強烈な長所を武器に活躍する馬達は少なくない。
なので、部位によって短所が見受けられても他の部分でカバーできる馬体的資質があれば、私は悲観する必要はないと思っている。
しかし、ノーザンダンサーの馬体を見る限り、現在走っている競走馬に対する同様の評価法では選べないのは間違いない。
一口馬主として食べていけるようになった今でも、
いや今だからこそ本馬の身体の一番のストロングポイントは何なのか導き出したい思いで研鑽を積んでいる。
Twitterと本note記事内で今後も考えていきたい。
馬体を見ることは本当に面白いことである。
ちなみに、このノーザンダンサーの写真を撮った方に、叶うものならば一つお願いが言いたい。
もう少しシャッターを押す場所を後方にしてほしいということである。
カメラマンの立ち位置が若干であるがベストな位置よりも前方であった写りに見えるのだ。
5~10cm撮影位置が異なるだけで、全然違った馬に見える。
こういうことがわかるようになったのも馬の立ち写真を毎日見ているからである。
情熱を持って馬を見続ければ、皆さんもこの辺りまで感じられるようになるはずだ。
※【馬体の評価法の記事】
・一口馬主ライフを収支プラスで楽しむ! ~誰もができることなのに、ほとんどの人が実行していない法則~ 『馬見の極意 展示会編』
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n83ed6df0b2bc
・「血統より馬体」の理論 ~1歳馬の評価法~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nd4e68ae1c362
・ゼロからでもわかる馬体評価法! 1歳馬のココを見る! ~頭・首編~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nc7546be2d81d
・理想の胸の構造 ~競走に関わる大きな影響~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n273429aac6b4
・【前肢】 運動能力および健全性を見極める7つの方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/ne50dfa512464
・速く走れる身体のバランス
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n0f2265d73639
・丈夫で速く走れる馬の「背と腰」
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n30fd015304bf
作者 一口馬主マスターB
Twitter → https://twitter.com/onemouthmaster2