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周りの人だけでなく、自分のことも大切に。―大学生向け#OneMoreChoice 研修@上智大学レポート

 #OneMoreChoice プロジェクトを進めるツムラでは、大学生が不調を「隠れ我慢」※1しない環境づくりを目指し、2023年4月からCarellege Action(ケアレッジアクション)※2をスタートしています。
 この活動の一環として行う「大学生向け#OneMoreChoice 研修」は、Carellege Actionへの賛同大学に対して行うものです。今回は、昨年に続き、上智大学にて研修を実施し、学生8名が参加されました。研修は、ツムラのプロジェクトメンバーが講師として実施、ワーク時には、同メンバーが各グループに入り、さまざまな意見交換を行いました。


研修内容について

 研修は、以下の内容で進んでいきます。
①    調査結果のご紹介とともに「隠れ我慢」の実態を知る
②    隠れ我慢チェッカーを使い自分の我慢タイプと隠れ我慢レベルを調べる
③    ライフステージによって起こり得る不調について学ぶ
④    不調を感じたときにどのような対処法があるのかを健康管理、
  コミュニケーション、社内制度の3つの側面から考える
⑤    自分なりの「我慢に代わる選択肢」を考える

 途中、グループワークを交えながら、参加者それぞれの意見を聞く時間も設けてあります。研修やグループワークを通じて、自分のライフ・キャリアについて健康管理の視点も交え考えたり、一人ひとりの違いに気づき、「自分の体と改めて向き合う」「周りの辛さを思いやる」きっかけになることを目的にしています。

ワーク#01「自分の我慢タイプを知ろう」

 日頃、自分がどのような「隠れ我慢」をしているのか、心理カウンセラーの下園壮太先生に監修いただいた隠れ我慢チェッカーを使って、自分がどの「隠れ我慢」タイプかを確認します。我慢タイプは「頑張り屋さん」「気遣いさん」「敏感さん」「不調さん」「慣れっこさん」の5つに、そして隠れ我慢レベルも4段階に分けられています。
 

5つの我慢タイプ

 実際に隠れ我慢チェッカーを試してみた皆さんの感想をご紹介します。
・他の人の感情や発言に影響を受けやすいので、敏感さんタイプでレベル3 
 という結果は納得だった。
・不調さんタイプだった。疲れやすく、また眠くなるタイプ。生理の時にも
 頭痛があるが、病院に行ってもよくならない。
・頑張り屋さんタイプでレベル4だった。4年生になり卒論に向けて、すご
 くハードだった。自覚があったが、熱が出たりと体調の悪化が隠し切れ
 ない状態だった。
・みんなのタイプを聞いて、人によりタイプが違うことが分かった。

 隠れ我慢チェッカーでチェックしていただくと、それぞれの我慢タイプに応じたアドバイスも載っているので、隠れ我慢チェッカーを試したことがない方はぜひ試してみてください。

ワーク#02「ライフステージと起こりうる不調」

 小児期、思春期、成熟期というように、人の一生の中では、加齢に伴い変化していくさまざまなライフステージがあります。ライフステージによって変化するのは生活スタイルだけではありません。加齢や環境などによってカラダの状態も変化し、なりやすい病気や症状も異なってきます。どのような変化や不調が起こり得るのかを学びながら、ワーク2では、実際に自分だけでなく周りの人のことも含めたプランを作成し、そのプランに将来起こり得る不調も合わせて書き出してみます。

グループワークの様子

 プランを書いてみた皆さんの感想は、
・私は、不調が出やすいタイプなので、それを踏まえた働き方を今から考え
 ていきたい。その一つとして資格取得なども考えていきたい。
・仕事を頑張りたい時期に、女性は、ホルモンに左右されて色々な症状が出
 がちなことが分かった。今から自分にあったバランスのとり方を考えてい
 きたい。
・将来海外に住みたいけど、50歳のときに更年期など体の不調を考えると今
 からできることをやっておこうと思う。
・入社する会社は、転勤が多い仕事。疲れやすいし、健康には少し不安。自
 分の体と向き合っていきたい。
・キャリアや健康について考えることがなかったので、書いてみてとても勉
 強になり楽しかった。

 将来のプランとともに、不調の時の自分なりの選択肢を考えるきっかけになったようです。

ワーク#03「わたしの#OneMoreChoice」

 研修の最後に、自分なりの我慢に代わる選択肢「わたしの#OneMoreChoice」を考えてもらいました。みなさんが考えた選択肢の一部をご紹介します。

・自分の不調に気づき、無理をしない
・80%の自分でいたい
・無意識の我慢に気づく
・心身の健康第一自分にとって最善な環境に身をおく

参加者の皆さん

 「大学の授業やアルバイト、サークルなどにおいて、全てを完璧にやらなければいけないと自分を追い込んでいたことに気付いた。」「全力で走り切ってガス欠になり無気力になることがあった。そうなる前に自分の体調に気づいてちゃんと休んだりしていきたい。」「気持ちを抱え込むのではなく、心地よくいられる方法はなんなのか、無理をしない方法を自分の中で探していきたい。」といったコメントが聞かれました。

#OneMoreChoice 研修を通して感じたこと

 「相手のためだと思って自分の事を我慢しがちだった。」「周りの環境から影響を受けてしまい抱え込むこともあった。」といったご意見もありましたが、研修を通じて、「周りに気持ちを伝えてもいいと気づいた。」と考えが変わっていく様子が見て取れました。また、ライフステージに伴う不調症状を事前に知ることで、これから社会に出ていく中で、自分に合った働き方やキャリアづくり、健康管理の仕方に気づいた方もいらっしゃいました。不調のことをはじめ、周りに相談できずに抱え込んでいることも、周りに伝えてみると気持ちが軽くなったり、悩みが解決することもあります。大学には、サポートしていただける環境も整っていますので、大学を頼ってみたり、周りの人に相談してみたり、いろんな選択肢があることを知っていただけたらと思います。

ツムラ#OneMoreChoice プロジェクト担当

 ※1隠れ我慢とは、心身の不調を無理に我慢して仕事や家事を行うこと。ツムラで定義。
―隠れ我慢に関する実態調査は、こちらからご覧ください↓
https://www.tsumura.co.jp/news/newsrelease/item/survey-release.pdf
―隠れ我慢チェッカーはこちらからできます↓
https://www.tsumura.co.jp/onemorechoice/checker/home/

※2 Carellegeは、CareとCollegeを合わせた造語です。
Carellege Action の取り組みについてはこちらからご覧ください↓
https://www.tsumura.co.jp/onemorechoice/carellege/
大学生向け#OneMoreChoice研修についてはこちらの動画もご覧ください
https://www.tsumura.co.jp/onemorechoice/carellege/learning/