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マグちゃんのお洗濯も無意味ではない?クリーニング屋さんが解説してみた

こんにちわ。宅配クリーニングのone moreと申します。

私達は、全国から宅配を利用して大切な衣服をお送り頂き、天然石けん・重曹・水にこだわったクリーニングしてお返しするという、クリーニング業を営む会社です。

私たちについての詳細は下記をご覧頂ければと思います。

昨日、洗濯業界に、いや洗濯を営むご家庭に激震が走りました。
それは、、、

広くご家庭で愛用されていた洗濯マグちゃんに根拠がないという報道がされたからです。

かなりの数いらっしゃるであろうマグちゃんユーザーの皆さんは、「どういうこと?」「これからどうすればいいの?」と不安を感じていらっしゃると思います。

思うに、マグちゃんユーザーの方って「市販の洗剤の香料などが苦手」「子どもや環境にやさしいお洗濯をしたい」という、やさしい方が多いように思います。

そんな方が「私たちは今まで汚れたまま服を着ていたの?」と不安になっていると思うといたたまれなく、何かできないかなと思ったので、クリーニング屋さん目線で

今回の件がどういうことだったのか、これからどうすればいいのかを解説してみたいと思います。

(私個人の周りでも、そういう不安になっている方も多かったので^^;)

1.今回の件ってどういうこと?マグちゃんの何が問題なの?

洗濯マグちゃんとは、メッシュの中にマグネシウムの粒が入っている物で、これが洗濯機を回す過程で水に溶けだしてイオンとなり、そのイオンが汚れを落としますという物です。

商品を見て見ると、、、

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「洗剤を使わなくても大丈夫!」とはっきり書かれています。

この表記の仕方が「洗剤を入れたのと同じくらい洗浄力があります」と取られても仕方ないと消費者庁に判断され「じゃあ、明確な根拠があるの?」と言われたときに、メーカーで適切なデータを示せなかった

ということが問題になったのが今回の出来事です。

<参考>

これから分かるように、洗濯マグちゃんに対して「洗浄効果があるのか、ないのか」についての指導ではないということです。

2.効果があるの?ないの?

では、実際効果があるの?ないの?が気になるところだと思うのですが、

マグちゃん本体の効果はさておき

「皆さんがマグちゃんを用いて行っていたお洗濯全体には、効果があった」と思います。

そもそも、水自体に汚れを落とす効果があります。例えば、食器洗いですが「水だけでほとんどの汚れは落ちるけど、油汚れがきつい物は洗剤がないとちょっとなぁ」というご経験あるかと思います。

また、醤油・ケチャップなんかをシャツに着けても、すぐさま水で流せば落とすことができます。

マグちゃん自体が発するイオンが洗浄効果を持つというのもある程度は効果があるかと思います。

私たちは当たり前のように毎回一定量洗剤を入れますが、汚れの程度によって実は洗剤の必要量って異なるんです。なので、洗剤を入れなければ洗濯にならないというわけではありません。

私達もクリーニングにおいて、汚れの程度で洗剤の量を変えています。

ですので、仮にマグちゃんが洗剤に対して洗浄効果が劣っていたとしても

今まで皆様がやっていたお洗濯が全部無駄だった、意味がなかったなんてことはないのでご安心下さい。

3.これからどうすればいいの?

今までの通りでも全然臭いも汚れ落ちも大丈夫だったよ、という方はそのままお使い頂いても大丈夫だと思います。

先述の通り、洗剤を入れることだけがお洗濯ではなく、水・温度・汚れの程度など色んな条件が組み合わさってお洗濯の効果は決まるので、一概に、このお洗濯が正しい!とは言えないのです。

ましてや、私たちのようにプロのクリーニングではないので、ご家庭で使う皆様がそれでいいと思ったなら、それでいいのだと思います。

シャンプーも使わず頭を洗う「湯シャン」が話題になった時期がありましたよね、あれと同じです(笑)

ただ、クリーニング屋さん目線では、やっぱり水とマグちゃんだけで全部の汚れを落としたり除菌したりするのには、心もとないのは正直な所です。

私も実はマグちゃんユーザーだったのですが、部屋干しの臭いが気になった時期がありました。

おそらく、全ての汚れをイオンだけで対応するには、相当な量が必要だと思います。

じゃあ、これからどうすればいいの?という方へのおすすめと注意点を考えてみました。

①部分的に洗剤や石けんをつける

襟、袖など特に皮脂汚れが付きやすい部分やシミがついてしまった部分に直接洗剤や石けんを塗布することで、足りない洗浄力を補いましょう。

事前にちょちょっとつけて、マグちゃんと一緒に洗濯機に入れればOKです。

②洗濯にお湯をつかう

温度が高い方が水自体の洗浄力があがります。30度~40度くらいのお湯が色んな衣類を洗うにはベスト。お風呂の残り湯を使うのもありです。

(その場合、すすぎは2回にすることをおすすめします。お風呂の残り湯には皮脂が含まれるので)

③汚れがきつい時や部屋干しの時、数回に1回は洗剤を使うのもあり

マグちゃんを使う目的って、「人や環境にやさしいお洗濯」「洗剤の使用量軽減」などがあると思います。

先述の通り、毎回大量の洗剤が必要かというとそうではありません。

しかし、結局汚れが落ちきれないと雑菌の繁殖の原因になりますし、部屋干しの臭いなんかがするとまた洗う手間が増えてしまいます。

なので、汚れがきついときや数回に1回は洗剤や石けんを使用するのもありだと思います。数回に1回に減らすだけでも十分環境や家計に貢献しています。

目的を考えて、使い分けてみて下さいね。

(石けんを使う場合はマグちゃんは入れないでくださいね。マグネシウムと石けんは相性があまりよくないので。部分的に石けんを使うくらいは大丈夫です。)

やさしいお洗濯をしっかりやりたいという方は、過去に書いた記事がありますのでそちらもご参考になれば嬉しいです。

4.最後に

私達は、「クリーニングを通して、ぬくもりを届ける」をモットーとするクリーニング屋さんです。

大切な衣服のクリーニング、日々のお洗濯の相談事等など、衣服を通じて皆さんとやり取りをさせて頂き、皆様に明るく、元気になって頂くことが喜びです。

今回の記事でも、少しでも皆様の悩みが晴れて、心が軽くなるお手伝いができたなら幸いです。

もし、こういうことが聞きたい!などありましたらどうぞLINEやホームページのお問い合わせ、私個人のtwitterでも構いません。

ご連絡頂ければと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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