そもそも、私達は服を選べていない?~選ぶ基準を育もう
こんにちわ。宅配クリーニングone moreの久保です。
先日、立ち上がった衣文化LABOですが、総勢60名の方にご参加いただき、あっという間に一つのコミュニティとなりました。
キックオフミーティングも、とても好評で、
・勉強になりました!
・お二人の熱い想いが伝わってきました!
・今まで疑問に思っていたことが明確になりました!
とのお声を頂き、皆さんの期待の声、学んで行きたいという熱い気持ちが伝わってきました!本当にありがとうございます。
今日は、その中から1つ、感想を紹介させてください。
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先日はありがとうございました。
とても興味深く、聞き応えのある内容でした。
歳を重ねる毎に、どんな服を着たら良いのか?わからなくなっている自分がいました。
「衣」は常に誰かに管理されている時間が長かったので、気がつけば自分自身で選択する力が育って無かったのです。
そして、いざ、管理が弱まった(外れた)時に、どんな服を着たら良いかわからなくなりました。
そして、「衣食住」と言う日本の言葉・その順番に、大変関心を持つ様になりました。
LABOの皆様のお話しを伺いながら、自分なりの答えを見つけていきたいです。
ーーーここまでーーー
この感想には、衝撃を受けました。
私たちは、もしかしたら自分で着る服を選べていないのでは?
と疑問がよぎったからです。
確かに、小学生は親の選んだ服、中学・高校は制服、社会人はスーツやユニフォーム。。。
実は、私たちは、周りや誰かが決めた服を着る機会が多く、逆にいうと自ら考えなくてもいい環境で過ごしてきました。
そして、いざ、何で服を選びますか?と言われたとき、戸惑ってしまうのです。
それは、ずっと自分で選ぶ機会がなかったので、選ぶ基準が育っていないからなんです。
選ぶ基準が育たないと悪循環が生まれる
この状況は、例えばりんごを並べられて、
どれがいいりんごか、わかりますか?
と言われるのに似ています。
昔は、八百屋さんが、「奥さん、こっちの方がいいリンゴだよ!ほら、お尻まで、赤く染まってるだろ?蜜が入ってる証拠さ!」と教えてくれたのですが
(私も、昔、祖母に連れられていった八百屋さんの記憶がぼんやりあります)
今は、スーパーに並んでいるだけ。
教えてくれる人もいません。
そして、選ぶ基準として用意されているのは値札だけ。
当然、そうなると値段で比べてしまいますよね。
最近は、スーパーでも『〇〇さんが育てたリンゴ』という風にこだわりを掲示したりするようになりましたが、
値札のイメージが強すぎて、
「きっと、物はいいんだろうけど、高いな~」
といつの間にか、スーパーの値札が基準になってしまっているのです。
これでは、いくら肥料に、育て方にこだわって、毎日りんごに「いつもありがとう」と足しげく畑に通ったとしても、買い手に評価してもらえません。
結果として、合理的に、いかに安く、たくさんの物を作った方がいいよね。という発想になってしまうのも無理はありません。
同じような状況が”衣”でも起きているのは、先日のキックオフミーティングでもお伝えさせて頂きました。
縫製が、生地が、どんどん安く簡易になっていっても、
私たちの中にある服を選ぶ基準が育たないと、それに気づくことができません。
どんなにいい想いで、大切に作られた服でも、
私たちの価値観がそれをいい物と認識できなければ、価値がわかりません。
結果として、ユ〇クロ以外が街から消えてしまった、という話を先日青森県のある街で聞きました。
いい服を残していくためには、私たちの価値観を育てていく必要があると強く感じます。
”衣”を通して向き合う物は
では、いい服とは一体なんでしょうか?
・値段がいい?
・見た目がいい?
・健康にいい?
・作り手の想いがある?
どれも大切なことですし、間違ってはいません。
大切なのは、、、
それをあなた自身が選んでいるということです。
つまり、それは究極「あなたは何を大切にして生きたいですか?」という問いです。
私を含め、現代は、着る服1つとってもそこに触れる事なく生きることができてしまう社会です。
なので、衣も、食も、住も分かりやすい価格という基準の比重が大きくなり、バランスが悪くなっているのです。
自分で着る物を決める。食べるものを決める。住む所を決める。
生き方を決める。
そのためには、もっと生き方に触れる必要があります。
服も、どうやって生まれ、変化してきたのかを知る必要があります。
そういった、服だけでなく、”衣”文化を切り口として、人生全体の価値観が豊かになるようなコミュニティを目指していきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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全て目を通しています。皆さんのメッセージを読むことで、刺激になり、新しい展開を考える材料になります!
是非一緒に、このコミュニティを育てていきましょう!
お読みいただき、ありがとうございました。
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