心ない作業と化してるお洗濯に、愛おしさのフィルターを
こんにちわ。宅配クリーニング one more の久保です。
私達は、日々全国からのクリーニングを受け付ける一方で、インスタグラム等で「家庭でのお洗濯の仕方」も発信させて頂いていました。
one moreのインスタグラムはこちら
そして、先日、「オンラインでお洗濯講座をやってほしい!」との声を頂いたので、ドキドキしながらも開催させて頂きました。
最初、オンラインでお洗濯講座なんてできんの!?と思っていましたが、
20名を超える方に受講して頂き、とても喜んで頂きました!
開催してみて思ったのは、料理等と違って、お洗濯って誰しもやり方を知っているものなのに、いかに悩みが多いジャンルなんだということでした。
衣類の黄ばみ・黒ずみ、干した時の臭い、洗濯槽のカビ等。。。
ここで疑問に思わないといけないのが、「言われた通り洗っているのに、なんでこんなことになっているの?」ということです。
洗濯機の説明書通りにスイッチを押し、洗剤の表示通りに量を入れる。
それで洗えるはずじゃないか。
なのに、なんでこんなに色々な問題が起こるの?というのは
よくよく考えるとおかしいことです。
その原因は、洗濯業界が憑りつかれている、ある考え方にあります。
私たちも知らず知らずのうちに、その考え方を刷り込まれてしまっているのです。
そこで、今回は、講座でもお伝えした、「なぜ普通にやるとお洗濯はうまくいかないのか?その原因となっている考え方」「その対策」についてお伝えします。
1.性能は向上しても、洗浄力は減少!?洗濯業界の困った現状
今、洗濯機の性能は大きく向上しています。スイッチを入れたら自動で完結するのは当たり前、さらには洗剤も自動で投入してくれたり、減ったら自動で注文してくれたりするようにまでなってきました。
他にも、銀イオンが発生して抗菌作用があったり、マイクロバブルが発生したり、乾燥機能がついたり。本当に至れり尽くせりです。
洗剤に関してもそうです。昔の洗剤と比べて、確実に汚れ落ちが良くなりましたし、昔よりも環境負荷が軽い成分を使っていたり、洗剤が服に残りにくいようになりました。
それなのに、相変わらず「黄ばみ・臭い・カビ」等の問題は解決しません。むしろ、悪くなっているという人もいます。
香料もどんどん強い物が使われていて、集合住宅だと「隣人の柔軟剤の臭いで頭が痛い。。。」という声もあったりします。
これは、個々の性能は上がっているのに、根本的な問題が悪化しているからです。
それは、つまり、汚れ落ちが悪くなっているからです。
え!?こんなに性能が良くなっているのに、なんで汚れが落ちないの?
と思われるかと思いますが、それには理由があります。
2.洗濯業界に蔓延する”省エネ至上主義”
今、家電屋さんの洗濯機コーナーに行くと、「節水性能No1」とでかでかと貼ってあります。特にドラム式は、縦型洗濯機の半分の水の量で洗えます!とまで書いてあります。
洗剤も、今多くの商品が「すすぎ1回でOK!」をうたっています。
洗濯機も洗剤も「節水でコスパいいですよ!」を売りにしているのです。しかも、それがあたかもエコのような感じでうたっています。
でも、洗濯って、汚れのお引越しなんです。
汚れを服から水へと移すことが目的なのですが、その移動先の水の量が減るというのは、そのまま汚れ落ちの悪さに直結します。
例えば、汗をかいたシャツ4枚をシンクに入れて水10L くらいで手洗いすると、たったシャツ4枚でこれくらい水が汚れます。
いくら洗濯機の性能が上がろうとも、同じ量の水に移動できる汚れの量には限界があります。
その水の量が減るということは、、、
汚れた水で服を洗い、すすぎも1回しかしない。
というのが、今のお洗濯の主流となってしまっているんです。
そりゃあ、普通に洗ったら汚れは落ちませんよね。
では、ここからが問題。
なぜ、洗濯機メーカーも洗剤メーカーもこのようなことをするのでしょうか?
それは、そっちの方が分かりやすくて、売れやすいからです。
洗濯の本質である洗浄力よりも、より分かりやすいメリットである、コスパを重視する。
より、考えなくていい、手間がかからない、安い。
この、省エネこそが至高だよね、という省エネ至上主義に、今、洗濯業界はどんどん進んでいっています。
でも、これって、洗濯に限らず、衣・食・住、他の業界でも起きていると思いませんか?
3.手間も心もかけず、作業化していく暮らし
省エネが全て悪いといいたいわけではありません。時代が変わり、皆さんの生活に時間的・精神的余裕がないのも良くわかります。
ですが、洗濯の例でいうと、黄ばみ・臭い・カビを始めとして、他にも化学物質の洗剤で洗った服を着ると、肌がかゆくなる化学物質過敏症。
きつすぎる香料で頭が痛くなる香害。などなど。
省エネに偏るあまり、結局、別の問題を引き起こしてしまっています。
そもそも、本来、手間や心を掛けていくことは、暮らしの豊かさの一部だったはずです。それが今、手間も心もかけないのが一番!というのには、私はとても寂しさを感じます。
まるで、暮らしが作業化していっているように思います。
4.作業から暮らしへ、洗濯に愛おしさのフィルターを
洗濯は特に、「面倒な物」と見られがちな家事の1つだと思います。
しかし、今の時代なにも、手洗いする必要はありません。たった1つ工夫するだけで、汚れ落ちは格段に良くなり、服のゴワゴワもなくなり、臭いやカビも抑えられるようになります。
それは、「水づくり」です。
洗濯に適した水を作ってあげることで、あとは洗濯機にお任せすれば、全部やってくれます。
そして、何よりお伝えしたいのは、洗濯を「愛しい物」と思ってやってほしいということ。
そんな内容を講座でお伝えしたところ、このような感想を頂きました。
・・・・・・
お洗たく講座でならったことを早速実践しました!
そうして洗った洗濯物たちは、キレイになるし、乾いたらふわふわになるよね〜^^
その結果ももちろん嬉しいんだけど、
私にとって何が一番の嬉しいポイントかというと、
お洗たくって愛おしいな〜
と思えたこと。
・・・・・・
続きはこちら
本当に嬉しくなりました。これからも、ご希望があればお洗濯講座を開催していこうと思いますので、もし開催を希望される方は下記よりご希望をお伝えください。
日程を調整し、開催を検討させて頂きます。
まずは、今日この記事を読んでくれた方は、水の量を増やすことと、すすぎを2回にすることから、実践してみてくださいね!
それでは、今日はこの辺で、お読み頂きありがとうございました!