CCIE R&S ver5 対策問題集からの抜粋 #6 [Layer3 Technologies - Layer3 Multicast]
海外の提携校がCCIE RS ver5 当時に提供していた、試験対策問題集からの抜粋の続編です。
弊社サービス・教材のご紹介、及び皆様の自習目的としております。
現在は、現行のEnterprise Infrastructureの対策教材、ラボ環境アクセスを提供しております。
[Layer3 Technologies - Layer3 Multicast]
ストリーミングサーバーがSW5のVLAN5(ACMEシドニーオフィス内)に接続されており、マルチキャストレシーバーがDMVPNスポークであるR18とR19の背後に配置されていると想定します。ACME APACリージョンネットワークは、次の要件に従います:
・データを明示的に要求したアクティブレシーバーを備えたネットワークセグメントのみが、マルチキャストトラフィックを受信する
・R15のループバック0は、Rendez-vous Pointとして設定する
・RPはダイナミックに配布/選択する標準的なメソッドを使用する
・R16とR17の両方がマルチキャストルーティングに参加する
・テストの目的で、R18とR19の両方のインターフェイスE0/0をグループ"232.1.1.1"に参加させるように設定する
・SW5の未使用のポートをVLAN5に配置し、下記のようなテストにより、SW5がR18とR19の両方から疎通可能であることを確認し、マルチキャストが必要に応じて機能していることを検証する
【模範解答のコンフィグ設定例】
[R15]
ip multicast-routing
ip pim bsr-candidate loopback 0
ip pim rp-candidate loopback 0
interface loopback0
ip pim sparse-mode
interface E0/1
ip pim sparse-mode
interface E0/2
ip pim sparse-mode
[R16]
ip multicast-routing
interface E0/1
ip pim sparse-mode
interface E0/2
ip pim sparse-mode
[R17]
ip multicast-routing
interface E0/1
ip pim sparse-mode
interface E0/2
ip pim sparse-mode
interface Tunnel0 # DMVPNハブ設定
ip pim sparse-mode
ip pim nbma-mode
[R18/R19]
ip multicast-routing
interface Tunnel0 # DMVPNスポーク設定
ip pim sparse-mode
interface E0/0
ip pim sparse-mode
ip igmp join 232.1.1.1
[SW5]
ip multicast-routing
int range E0/2-3,E1/0-3
switchport mode access
switchport access vlan 5
interface vlan 5
ip pim sparse-mode
【解説】
[R15]
#ip pim rp-candidate loopback 0
<対応要件>
・R15のループバック0は、Rendez-vous Pointとして設定する
#ip pim bsr-candidate loopback 0
<対応要件>
・RPはダイナミックに配布/選択する標準的なメソッドを使用する
<メモ>
BSRにはRPアドバタイズメントをスコーピングする機能が欠けていますが、BSRはベンダー相互運用性またはオープンスタンダードの遵守が必要な場合に使用されます。
[IP マルチキャスト:PIM コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(Cisco ASR1000)]
https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/rt/wanaggregationinternetedgert/asr1000aggregationservsrt/cg/020/imc-pim-xe-3s-asr1000-book/imc-pim-xe-3s-asr1000-book_chapter_01.html
[R16/R17]
#ip multicast-routing
#interface E0/1
#ip pim sparse-mode
#interface E0/2
#ip pim sparse-mode
<対応要件>
・R16とR17の両方がマルチキャストルーティングに参加する
[R17]
#interface Tunnel0 # DMVPNハブの設定
#ip pim sparse-mode
#ip pim nbma-mode
<メモ>
ip pim nbma-modeのコマンドは、NBMAモードであるWANインターフェースで設定するコマンドです。このコマンドを設定することによって、PIM Joinメッセージは、マルチキャストルーティングエントリのOIL(outgoing interface list)上にトラックされて、PIMネイバーのIPアドレスも同時に記録されるようになり、NBMA上において適切なマルチキャストルーティングを実行することができます。このコマンドはNBMAモードであるWANインターフェースにおいて「ip pim sparse-mode」として設定されている時に使用するコマンドです。DMVPN上のマルチキャスト転送において、Tunnelインターフェース上にip pim nbma-modeのコマンド設定をしている構成がデザインガイドによくありますが、このような構成での動作検証も行うようにしましょう。
[マルチキャスト - ip pim nbma-mode]:
https://www.infraexpert.com/study/multicasty18.html
[R18/R19]
#interface Tunnel0 # DMVPNスポークの設定
#ip pim sparse-mode
#interface E0/0 # LAN側
#ip pim sparse-mode
#ip igmp join 232.1.1.1
<対応要件>
・テストの目的で、R18とR19の両方のインターフェイスE0/0をグループ"232.1.1.1"に参加させるように設定する
[SW5]
#int range E0/2-3,E1/0-3
#switchport mode access
#switchport access vlan 5
#interface vlan 5
#ip pim sparse-mode
<対応要件>
・SW5の未使用のポートをVLAN5に配置し、下記のようなテストにより、SW5がR18とR19の両方から疎通可能であることを確認し、マルチキャストが必要に応じて機能していることを検証する
[確認方法例]
【コンタクト】
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[代表メールアドレス]
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