米政府:海兵隊のグアム移転は沖縄の基地負担を軽減しない
米国防総省のサブリナ・シン副報道官が、1月26日の記者会見で、沖縄からグアムへの米海兵隊の移転によって「沖縄の海兵隊は削減されるのか、またその数は?」と質問され、「沖縄の軍の駐留は減少しない」と明言した。
同日に発足式典が開催された、グアムの新たな海兵隊基地「キャンプ・ブラズ」に関する質問に答えたもの。
沖縄の海兵隊の数が削減されないのに、なぜ日本は移転費用を支払っているのか、との更なる質問には「後で回答する」と答えている。
日本政府は、海兵隊のグアム移転は沖縄の基地負担軽減につながるという名目で、事業費86億ドルのうち最大31憶ドル(3720億円)を負担することで米政府と合意している。
しかし、シン副報道官の発言が示すように、米側に沖縄の海兵隊を削減する意思はないようだ。