"えっくす"のタイムラインのように、時系列で"なかやまかずは"の映画感想・自由律俳句・140字のショートエッセイ等もろもろを「こしょこしょ……」とささめています。
- 運営しているクリエイター
#現代詩
【#詩】 純恋果てる頃
終わりを知って覚えたのは始まりだった
そして始まりを知って
僕は臆病になった
終わりはいつだって
そこに存在していて
胸に咲き誇る純恋も
永遠を求めた途端枯れ
記憶を留める栞を作ろうにも
押し花にすることすらできず
「それでいいの」と言っていた
君の面影もいつか消えてしまう
終わりを知って覚えたのは
本当は寂しさのほうだった
それでも それでもと天高く手を伸ばす
人間とはなんて愚かで