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中山かず葉
2024年10月22日 23:04
あの日かけた ちいさな魔法がじわじわと(ひびで ばびで …… びびで ばびで……)時空を超えて あなたのもとへたどり着く
2024年10月18日 01:11
紙コップにうつした秋月音も立てず 祈りごと飲み干す恥ずかしげもなく ただ生きろと
2024年7月7日 02:02
「7・7」とつづかぬ情景映すのは心眼越しに見た短い歌のショートフィルム圧縮版
2024年5月20日 22:58
野良猫に浮気して引っ掻かれたふたつの傷は目を凝らしても皮膚の青白さしか映さない思い出だけがじくじくと疼きだす午前二時
2024年3月28日 19:56
満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばすこの世界から消えてしまったあなたの名前を僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている
2024年3月23日 17:04
愛を返せずに離れたのは他でもない自分だが時折思い返しては同じメロディーを指で辿るこじれたロマンスをいつまで続けるのだろう
2024年3月15日 22:45
僕らはいつだって互いの才能に両片想いふたつの唇からこぼれおちる「羨ましい」という音階だけを残したまま言葉になりそこねた吐息ばかりが水平線の向こう側へと溶けていく
2024年3月9日 17:21
人生の割と早い段階で己の身に降り掛かった「孤独」が、「不条理」が、 「劣等感」が、皮肉にも表現することに大変役立っている。
2023年8月22日 18:17
「型にはまる」という言葉があるが、型の"カ"の字もない散文に心が激動して。物事の本質に触れ未熟な私は泣いて恥じた。