UX概説 2. ドハティのしきい値 ドラフト版
UX(=User Experience)とは、「ユーザーがプロダクトを利用した際に得られる体験・感情全て」のことです。
例えばメッセージアプリで友人に連絡する⇒スタンプを購入する⇒恋人からの返信がなかなか来なくてイライラする… これら全てがUXに含まれます。
2. ドハティのしきい値
ドハティのしきい値は、ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインにおける重要な概念です。
おそらく、具体的な数値目標は従来のインターフェイス設計ではなかったが、画面設計段階での実装時に開発サイドやユーザーとの間で論議があったりと、wait時間に悩んだ経験がある諸氏には具体的な数値目標となるでしょう。
ドハティのしきい値とは
ドハティのしきい値は、システムの応答時間が400ミリ秒以内であれば、ユーザーとコンピューターの双方が最も生産的になるという原則です。この概念は1982年にWalter J. DohertyとAhrvind J. Thadaniによって提唱され、IBMシステムズジャーナルで発表されました。
ドハティのしきい値を満たすことの重要性
・ユーザー満足度と生産性の向上: 400ミリ秒以内の応答時間は、ユーザーの満足度を高め、生産性を向上させます。
・認知負荷の軽減: 迅速な応答は、ユーザーの認知負荷を軽減し、より自然で快適な操作を可能にします。
・ブランドイメージの向上: スムーズな体験は、ポジティブなブランドイメージの形成に寄与します。
・売上への影響: 応答速度の遅さは売上の低下につながる可能性があります。
ドハティのしきい値を実践するための方法
・インターフェースの最適化: シンプルなUIデザインを採用し、ユーザーが素早く操作できるようにします。
・パフォーマンスの向上: サーバーやシステムの性能を向上させ、応答時間を短縮します。
・知覚パフォーマンスの改善: ローディングアニメーションなどを使用して、ユーザーの待ち時間の感覚を軽減します。
・楽観的UI: 処理中でもユーザーに即座にフィードバックを提供し、体感的な応答性を向上させます。
具体例1
Google検索: シンプルなUIと高速なサーバーにより、ミリ秒単位で検索結果を提供しています。
Instagram: 「いいね!」ボタンのタップ時に即座に反応を示し、バックグラウンドで処理を行います。
具体例2
ユーザーの待ち時間の感覚を軽減するために、単純な横移動のアニメーションを使用していたファイル転送ツール
顧客マスターの詳細情報のオペレーター画面に交換機の処理時間内に行うようになど、過酷なユーザー要件を観た経験があるが、このような指標はユーザーおよび開発側にもありがたい。
※ドラフト版のため、内容修正および削除の可能性があることをご承知おきください。