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【多発性子宮筋腫のあとしまつ】⑤初めてのZA♡YA♡KU♡

UAE術後7日目にこの記事を書いているおねいさんです!
正直、まだ痛いです。これいつ治まるんでしょう。


(1)Who will do it? 誰がそれをするのか


通常、手術当日は「当日」とし、翌日から術後○日目と数えるようなのですが、私の手術の場合、午前中で終わってしまっていたし、手術当日を術後1日目としてカウントすることにします。

月曜日に入院手術し、金曜日に退院する予定の4泊5日の入院デイズ。2日目の夜に最初の食事が摂れるまで常に意識が朦朧としていたので、2日目のお昼の段階で「今日、水曜日だよね? 手術は一昨日だったよね???」と思っていました。
携帯に手が伸びないので時間を確認する術すらなかったんです。

私は強く痛みが出るタイプだと無事認識されていたので、2日目の昼からは6時間ごとに「アセリオ」という痛み止めの点滴が処方されていました。それだけでも足りず、ボルタレンを尻にぶち込んでもらいました。
この辺記憶が曖昧なのですが、麻薬は2日目の朝にはもう撤去されていたように思います。

人生、初坐薬だったんですよね・・・・・・。
2日目の夜、あまりの痛みにナースコールを押して、「痛い、痛いんです」と訴えたところ、
「点滴はまだ6時間経っていないからまだダメなの、ロキソニンは飲んだ?」
って聞かれたんですが、
ロキソニン、あいつはなああああああああんの役にも立たねえええええええええ!!!森永ラムネ食ってる方がマシいいいいいいいいいいいいい!
と暴言放ちたくなるくらい、UAEの痛みには効きませんでした。
(注:もちろん人によります。私の場合はまったく効きませんでした)

「じゃあ、坐薬、坐薬入れましょっか!」

言うまでもなく、坐薬とは肛門に入れる薬です。それくらい私も知っています。が、今まで入れたことないし、何よりも私が分からなかったのが、〈誰が坐薬を入れるのか〉ということ。

痛みで汗だくになり呻きながら、看護師さんに
「つ・・・・使ったことないの・・・・・・」
と少し恥じ入りながら訴えました。看護師さんは真顔で
「お尻にね、入れるの。吸収が早いから口から飲むよりよく効くよ」
と私の知っている知識を繰り返すばかり。
私が聞きたいのは、
「きれいで上品な看護師さん、私はもう丸2日風呂に入っていないし、しかも生理中でナプキンしてるけれど、その状態でケツの穴をあなたに晒すのかどうなのか」
ということなんですよ!!!!!

(2)Why were she there?  誰がために


肝心なことを聞けずにモジモジしていたら、看護師さんが「ちょっと待っててね!」といなくなりました。
1人取り残され、子宮の中で太鼓の達人チャンピオン大会が開かれているような荒すぎる鈍痛に耐えながら、私はまだあの看護師さんが坐薬を入れるのであれば、それはちょっとあまりに恥辱に堪えないのではないか、しかしこの痛みを取り除かなければ、そろそろ痛すぎて吐き気すらしている、どうしようどうしようと考えていました。

すると「失礼します!」と看護師さんが戻ってきました。薬剤師さんを連れてきたのです。
や、薬剤師? 薬剤師が尻に入れるのか? しかしこの薬剤師さんもまた美人だ、恥ずかしいことに何も変わりはない、などと考えていたら、薬剤師さんが「坐薬ってお尻から入れるお薬なんですよ〜、ロキソニンも効かなかったみたいだし、点滴もまだお時間じゃないので〜、坐薬いいと思いますよ〜」と私の知っている知識を繰り返しました。
以前も書きましたが、音が響くんです。人の声ですら私にとっては凶器なんです。

一番言いたい言葉は結局胸の奥に仕舞ったまま、私はかすれる声で言いました。
「何よりも、この痛みを、取り除くのが、最優先・・・・・・・」

「はい!分かりました、看護師さん〜!」
そう言って薬剤師さんは去って行きました。お前が入れるんちゃうんかい。ちゃうんかい!!!!!

(3)How dare you refuse  it?   めっちゃ効く


「じゃあ、ちょっと左を下に寝て下さいね」
そう言われ、私は坐薬は自分で入れないものなんだ、この若くてきれいで上品な、シュシュの似合う看護師さんが入れるのだと確信しました。

痛みで常に脂汗でびっしょりにも関わらず、風呂にも入っていないし、生理中。
最悪のコンディションです。
もし、ブラッド・ピットから「今、日本に来てるからすぐに六本木で会おうよ」と連絡が来ても絶対に断るコンディションです。

恥ずかしいけれど恥ずかしがったら負けだ、心を無にするんだ、そう思いながら、下着を下ろしたところ、ものの10秒で坐薬は挿入されました。何という手際の良さ。

感心しながらも私は大人としての務めを果たそうとしていました。いくら患者だからとは言え、汚い尻を見せたことは詫びなければいけない、そうでなければ面目が立たんのです。立ち去ろうとしている看護師さんに「とんでもないご迷惑をおかけしまして・・・・・・」と言ったところ、看護師さんはちょっと驚いたような顔をして「いえいえ!すぐ効くと思いますよ、何かあったら呼んで下さいね〜」と去って行きました。

私は人生で初入院(急アルで救急搬送されたのは除く)ですが、毎日病院には常に入院患者がいます。看護師さんにとってはその方たちのお世話をするのは当たり前のことで、坐薬を入れるのなんて朝飯前なんでしょう。
しかし、私は心から看護師さんを尊敬しました。
私には絶対できない仕事だ、やりたくない仕事だ、だからこそ尊敬する、そう思いました。

ボルタレンの坐薬は麻薬の次によく効きました。
尻に入れられてから10分ほどで痛みがぼんやりとしてきました。
ZAYAKU SAIKO!!





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