インサイド・ヘッド2 さぶかるの森 第2号
・はじめに
・感想
今作、5つだった感情はさらに増えて、9つに。思春期を迎えたライリーの複雑な心の動きそのものといった感じでした。「思春期って、よく分からないことで怒ったりとか、悲しんだりとかしたなあ」と、自分自身を振り返っても思うところです。今思うとよく分からない時期でした。
前作からいる、「ヨロコビ」や「カナシミ」といったキャラクターは、はっきりとした感情を擬人化したものなのに対し、今作から登場した「シンパイ」などのキャラクターは言葉一つでは表現できないような、複雑な感情を表しているように感じられました。
複雑に様々な感情が入り混じり、ごちゃごちゃになっているので、目先のことに集中できないというところも、本当に共感しました。「本当はこうしたいけど、これでいいのか。なぜだか分からないけど、イライラする」そうこう考えているうちに、失敗したり、誰かを傷つけたりしてしまった。昔、まさにこうだったなあと感じますし、下手したら今も似たようなことをしているようにも感じます。
頭の中は実際はもちろん脳があって、そこでの化学反応によって、色々なことを受け取ったり、考えたりするので、こういったものが実際にあるわけではないです。ですが、どこかにリアリティがあるというか、本当にこういうことが起こっているのではないかと感じるほどによくできた作品だと思いました。
この作品のエンディング曲はSEKAI NO OWARIさんの「プレゼント」です。本当に感動的でグッときました。「人生は良いことばかりではなく行き詰ることもあるけど、それでも最高なものなんだ」という意味が込められているのでしょう。折れてしまえばそこで終わりだけど、続ければきっといいことがあるというように感じて、人生って一括りに良いとか悪いとか言えるものじゃないと感じました。私も辛い時はありますが、そんなときも自分を信じ続けていきたいです。
ディズニー作品は本当に心を浄化する力があると思います。去年のウィッシュやプーさんの舞台の時もそうでしたが、人間の良さや美しさ、汚いところのすべて描き切っているように感じました。そういうのを見ていて、不思議に心が安らいだ記憶があります。何故なのかは私も分かりませんが、大変で追い詰められたときこそ観るべき作品が多くあるように最近よく感じるところです。
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