傲慢と善良
辻村深月 2019年
・あらすじ
架と真実は恋人関係で東京に暮らす。すでに2年間付き合っている。ある日、真実が失踪した。架は、彼女の居場所を見つけるため、彼女の過去と向き合う。
・感想
辻村さんの作品を読んだのは3回目です。SNSで、最近この表紙を見かけることが多くて、気になって買っちゃいました☺
架が、真実の行方を捜すために、彼女と過去に関わったことのある何人かの人の話を聞くのですが、その話を聞いている中で、「自分が一番優れている。」とか「相手のためを思ってやった。」みたいな、傲慢さや善良さが、人には少なからずあると感じました。
特に善良さに関しては、凪良ゆうさんの「流浪の月」と似ていると感じました。
自分も、意識しないうちに、傲慢さや善良さで、相手を傷つけてしまわないように気を付けていきたいと思いました。そのために何ができるのか、よく考える機会となりました。
また、真実がボランティアで仙台に行ったのですが、その時に会った早苗・力親子が、「青空と逃げる」に出てくる主人公の親子だったことは、全く予想していなかった展開だったので、本当にびっくりしました😂
・書籍情報
この本は2019年3月に単行本として発売され、2022年9月に文庫本化されました。
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