目指せ!ハリウッド
いつもご利用ありがとうございます。
One for Dog の齋藤です。
この内容はラジオ放送「One for Dog Radio」で音声コンテンツとしても配信しています。"音声派"の方はそちらからもお楽しみいただけます。
早速本題です。
今日はしつけで大切な演技力の話です。
僕が一念発起してレッドカーペットを歩くという話ではありませんのでご安心を。
ご存知、ドッグトレーニングの文化は欧米が盛んです。
そもそもあちらは狩猟文化。
獲物の狩りを生業としていた民族です。
獲物を得るには複数で行動しなければならず、息のあったチームプレーが必要になります。
そこでシチュエーションに応じて意思疎通が出来るよう言語のみならずボディランゲージなどで連携を図ってきました。
その類まれなる能力は非言語の動物たちにも適していたため彼らはなにかの仕事をする際、馬や犬を使って効率を上げたんですね。
すなわちアニマルトレーナーとして進化した民族といっても過言ではなかったんです。
一方日本は島国。
大型の獲物が少ない代わりに豊かな土壌がありました。
そこで農耕文化を築いた彼らは指先が器用になり細かな作業が得意になりました。
なにかの仕事をする際はその能力を使って農耕器具などの”物”を作っていたわけです。
すなわちこれが欧米人とのコミュニケーション能力の差です。
十数年ほど前にニューヨークで活躍する日本人ドッグトレーナーと話をしていた時、彼が週末セントラルパークで行っている飼い主向けのしつけ教室を日本で行うことは可能かと質問しました。
すると彼は、
と話してくれました。
よく耳にする、
“うちの子はオヤツを持ってないと何もやってくれなくて…”
これが日本人が抱えるしつけの問題で最も難しい課題です。
一言で言えば褒めるのが苦手なんです。
なんて僕らは出来ません。
#ってかトムってだれ
喜怒哀楽を伝えることが不得手な僕らには、いかにトムのことを好きでも想いを伝えきれないんですね。
#だからトムってだれよ
ではどうしたらトリート(オヤツ)離れが出来るか。
この答えが演技力というわけ。
まず最初に飼い主さんがやってはいけないことが、褒めたつもり言葉です。
美容院から帰った奥さんに「似合うよ」と言うとします。
僕達は言葉の意味を過信しすぎているため、とりあえず言葉を並べればいいと思っている。
#達を取りなさい
すなわち僕達は言葉を発したことで奥さんを褒めた”つもり”になっているんですね。
#達を取りなさい
僕達のこんな褒め方では世の女性が喜ぶことはないんです。
#達を取りなさい
愛犬も同様、なにか指示を与えてそれに応えてくれたら褒めなければいけないのですが、
くらいで伝えてします。
はじめてオスワリが出来たあの日は違ったはずなんです。
これが喜びに転化していたというわけです。
ただ、これをやろうとするとなかなかのテンションを要しますよね。
だからどうしても”ご褒美”でサボってしまう。
これを愛犬たちは見抜いているんです。
では、ここでテストをしてみましょう。
「褒め力診断テスト」です。
ご褒美を持っていない状態で、なおかつ言葉だけで褒めた時、もしも尻尾を振る(喜ぶ)素振りが見られなければ褒め力が足りないということです。
#名前を呼んでも振り向かない場合は黄信号ね
そうです。
これに欠かせないのが”演技力”なんです。
どのトーンで、どんな表情で、どんな言い方だったら尻尾を振ってくれるのか…テストしてみてください。
ちなみに褒めたつもり対策として言葉の先入観を取り除くため、英語…たとえば「Good!」「OK!」などを用いるのも有効です。
日本語だとついつい意味が先行して褒めたつもりになってしまいますからね。
あくまで相手が自分たちの言葉を知らないという前提で想いを伝えてあげましょう。
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ということで、今回はこの辺で。
それでは皆さま素敵なドッグライフをお過ごしください。
One for Dog 齋藤でした!
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