愛犬文化フェスにかけた想い
いつもご利用ありがとうございます。
One for Dog の齋藤です。
この内容はラジオ放送「One for Dog Radio」で音声コンテンツとしても配信しています。"音声派"の方はそちらからもお楽しみいただけます。
早速ですが本題です。
前回のnoteでは、「One for Dogが運営するオンラインサロン"愛犬文化村"初となるオフラインイベントを開催したよ」という記事を書きました。
それからというもの、ウチも参加したかった〜という声や、クローズドにしていた理由はなぜ??など、たくさんの反響を頂いています。
基本的にオンラインサロンの中身は口外禁止なのですが、今後のことを見据えてちゃんとした想いがあるイベントであることをこの場を借りてお伝えしておこうと思いました。
そんなわけで今回のnoteは、愛犬文化フェスの構想をサロンメンバーさんにお伝えした記事を丸ごと転載したいと思います。
サロン記事そのままなので、半ばお口が過ぎている箇所もありますが、そこは先に誤っておきます。
#ごめんね
後から火を付けるのだけはやめてくださいね。
#だからごめんね
小さいけれど大きな柄杓
それでも尚、パピーミル(仔犬工場)では今日も乱交配が行われ湯水の如く仔犬が生まれています。
遺伝的疾患の問題も精査されないまま市場で取引され、社会化期の重要性も考慮されないまま日本全国のペットショップへと輸送されていきます。
仔犬でなければいけない飼い主のため、ペットショップは生体展示の回転率を高めます。
「売れ残る」という脅迫にも似た責任感を背負わされたホールスタッフは、今日も歪な正義感で半ば強引に仔犬を売りつけやりがいを搾取されています。
その結果、アフターフォローもない売り切りの販売スタイルが変わることはありません。
知識が無いまましつけに翻弄される飼い主さん、社会化期に必要な経験が積めなかった仔犬、その煽りを受けるトリマーとドッグトレーナー。
この負の連鎖が今、日本全体を覆っています。
一方、数多くの動物愛護団体が日々ボランティア活動を続け、たくさんのボランティアトリマーが保護犬のボラトリに励んでいます。
#相葉くんがやってたやつだよ
この活動はとっても尊く、生半可な気持ちでは出来ないことです。
しかし、それにも関わらず収益化が出来ていない団体や個人は、解散に追い込まれたり第二の飼育放棄者になることも少なくありません。
#クラウドファンディングのプロジェクト数が物語っています
皆、船底に大きな穴が空いているのに、小さな柄杓で必死に水をかき出しています。
今でこそ宮代町の一角で細々と店を構えている僕ですが、この問いに関しては大手にいた時の想いのままです。
この連鎖を断ち切るにはどうすべきか、僕なりにずっと悩んでいます。
ただし、諸悪の根源はシンプルで僕たち「業者」であることに違いはありません。
#飼い主ではないというのが僕の考えです
「飼わない」の前に「売らない」ことが出来るのは業者だけだからです。
売らなければ無理な仕入れもしない、卸先の需要がなければ無理な繁殖もしないんです。
そうした中で必要な知識を与え、準備ができた家族に「売る」。
ペットショップはかけがえのない出会いの場。
僕も含め人生を変えてもらった飼い主さんはたくさんいます。
だから僕はペットショップを無くしたいわけではありません。
ペットショップに「教育」をプラスして欲しいだけなんです。
ただし、巨人(大手)はそう簡単に振り向かないのも知っています。
そのためには、ペットショップに気付いてもらわなければいけません。
「儲け」を感じてもらわなければいけません。
そのためには、この弱小サロンを強くするしかありません。
そう思って色んなものを犠牲にしながら今日も走っています。
それでも、ちょっと脇道に目を向ければ同じような負の連鎖が絶えず起こっています。
こんな問い合わせは1件2件の話じゃありません。
もっとみんなに!もっと知識を!と声を枯らしても、胸に響かない人もたくさんいます。
ちっともOne for Dogの活動や想いが現象にまで至りません。
こんな毎日に本当押しつぶされそうになります。
でも、そんな僕に一筋の光をくれた現象があります。
「愛犬文化村」です。
小さなコミュニティかもしれませんが、僕が毎日伝えていることが浸透し、みんなの共通認識として「常識」になりました。
言葉を選ばずに話すと、教育とはいわゆる洗脳に近いなと感じています。
愛犬文化村で僕が毎日念仏のように吐き出す記事で皆さんのリテラシーが高まっていく。
良い意味で意識が高い愛犬家になっている。
この現象がたまらなく好きです。
人たちの意識を変えるには、きちんと膝を突き合わせて伝え続けなければなりません。
このコロナ渦においてはオンラインサロンが最適だと感じました。
時折、よそ見をすれば止めどなくなだれ込む水に小さな柄杓でかき出している自分がいて、ボランティアと同じジレンマを感じてやるせない気持ちになります。
それでも、キャッチーなサムネでバズらせたからといって文化までは作れないと思っています。
小さいながらも一人ひとりコミュニティに参加してもらい、一人ひとりに確実に伝えきることが今の僕にできる唯一の前進です。
お客さまへの恩返しからはじまった愛犬文化村ですが、いつかは大きな柄杓となって社会的存在価値のあるコミュニティになれると信じています。
決意表明
政治の話ができる柄ではないのですが、菅総理の退任報道を見てどれだけのことをやっていたとしても伝えきれなければ意味がないんだなという事を学びました。
#功績の話ではありません
#伝わり方の話です
そんな”伝える”という仕事をしていながらも僕という人間は、ラジオ放送では毎度カミカミ王子(もといオヤジ)ですし、物書きをすれば支離滅裂ですし、例えがいつも昭和です。
そんな人間が発信しているものですから、SNSでフォローしてもらっていたとしても、想いを届けきることまでは出来ません。
もちろん、SNS自体のほとんどが広告としての役割に振っているため、愛犬文化村で得られるような情報が公開されていないことも事実です。
それでも、毎回の投稿にリアクションいただくようなフォロワーさんが、仔犬を衝動買いしてしまい知識もままならないまま社会化期を過ごし、挙句の果てに自己流でシャンプーした結果、愛犬が逃げ回ってしまう様子を”ハプニング”動画にしていた結末を知ると、自分の無力さに愕然としてしまいます。
なぜならこれは、楽観的な飼い主さんの暴挙ではなく、教育を伝えきれなかった僕の力不足のせいだからです。
もとからSNSを過信してはいないのですが、とはいえ目の当たりにするとショックが大きいです。
ここで前述に立ち戻ることにします。
2021年2月に立ち上げたオンラインサロン「愛犬文化村」。
サロンメンバーさんは100名を超え今もなお増え続けています。
とはいえ、オンラインサロンを有料にして不労所得を得たり、メンバー数を増やして他のサロンにマウントを取りたいわけでもないので、ほどほどの告知でここまで来ました。
そんな中、立ち上げ当初にはなかった気付きが前述です。
大きな目標に近づくためには、まず小さなコミュニティから確実に啓蒙していくことが大切で、SNSでバズらせて表面的に広告するよりも、一人ひとりに丁寧に想いを届ければ必ず近づけるというのが今の結論です。
小学校やイベントでの講演会が難しくなっている今、オンラインコミュニティという場を借りて伝えきることにしました。
初期メンバーさんをはじめ、もしかするとサロンメンバーの増加に懐疑的な見方をされる方もいらっしゃるかもしれません。
それでも今の僕にはこれが一番確実な方法であることを理解してもらえたらと思います。
そして、その先に見据えていることがあります。
愛犬文化フェス – Dog culture festival –
今回の発表は長期に渡るプロジェクトになるので、足並みを揃えるべく前もって丁寧に説明した方が良いだろうと思いかなりの長文にしています。
このお話の着地はもうすぐですが、この大見出しが一番の山場なのでジェットコースター気分で駆け抜けたいと思います。
#安全バーにおつかまりください
すでに一部の方にはネゴってる計画をお話します。
#さてはネゴシックスのことですね
#ネゴシエーション(交渉)のことです
One for Dogでは「犬と人の運動会」というドッグアクティビティを毎年2回開催してきました。
2018年からはじまり、これまで計4回になる人気イベントです。
個人的に大好きなイベントなので、毎年楽しみにしてきました。
しかし、ご存知コロナ渦でここ数年は春季・秋季とも開催中止になっています。
開催に足踏みをしている理由はいくつかあるのですが、まずはこのイベントが老若男女だれでも参加いただけるという点です。
今まで一度もドッグスポーツをやったことがないという方や、しつけ教室に通ったことがないという方でも気軽に楽しむことができ、なおかつドッグトレーニングにも触れてもらいたいというのが目的でした。
そのため屋外ではあるものの小さい子供からシニア世代まで参加されていたことでコロナの影響を考えざるを得ませんでした。
次に、会場となる宮代町のコミュニティセンター「進修館」がワクチン接種会場となってしまった点です。
通常の公共施設では排泄等の関係で芝生やグラウンドの立ち入りが禁止されることが多く、限られた場所でしか開催出来ません。
宮代町もまた然りで、イベント会場に最適な場所はあるものの「ペット不可」ばかり。
そんな中、奇跡的に開催を許可してくれたのが進修館なんです。
ちなみにこの進修館、One for Dogをオープンする前から公募講座の講師として起用していただいたご縁もあって色々わがままを聞いてもらっているんです。
だからこそ、コロナの影響で開催が難しくなったというのが最大の理由でした。
現在も先の見えない状況ではありますが、今年こそはイベントの復活をと考えています。
そこで、いつもは開催準備前から打ち上げのことしか頭に無いアル中が、今回ばかりは有り余る時間でイベントの再構築を考えてみました。
〜 屋外イベント最大の悩み 「雨」 〜
毎度毎度、何日も前から天気予報とにらめっこしていた「犬と人の運動会」。
#そらジローを恨むこともありました
#予想してるのは木原さんです
イベントスタッフさんやOne for Dogの予約状況的に振替がきかないため、雨は本当に悩みのタネです。
小雨程度だとしても愛犬たちは素足なわけで、トリマーからしてみたらドロドロの姿なんて見てられないんです。
そうなると、前日の雨ですら中止にせざるを得ない。
ということで今回「犬と人の運動会」を大幅にアップデートすることにしました!
その名も・・・
愛犬文化村限定イベント
「愛犬文化フェス – Dog culture festival -」
です!
ということでここからはトップスピードで説明したいと思います。
#両手を上げてお楽しみください
従来の「犬と人の運動会」はあくまで1つのコンテンツにしてしまいます。
そこで、雨天でも楽しめるよう様々なジャンルから出店者を募集しブースを設置します。
サービス系
グッズ系
ワークショップ系
など。
進修館ではイベントテントや長テーブル、パイプ椅子も多数貸し出していることから出店者さんの負担も少ないはずです。
そして何より注目してもらいたいのが、
“愛犬文化村限定”
という点です。
僕はこれまで前職含め多数のイベント出店に参加してきました。
ちょっとエグめのお話しになるのですが、ドッグイベントに参加していると「価値観が合わない愛犬家集団」がいらっしゃいます。
#イベント荒らしと呼んでますわ
#お姉さまちょっとお口が過ぎますわよ
#だれ?
たくさんの愛犬を引き連れて我が物顔で闊歩し、マナー無くブースを訪れる人たちのことです。
出来ることならば、同じ価値観を持った同士で楽しく平和に実りあるイベントにしたいじゃないですか。
#イベントの主旨とか啓蒙とか知らんぷりって寂しいじゃないの
そこで、気心知れたというか共通言語(価値観が合う)を持った人たちだけでイベントをやったら素敵だろうなぁと思ったんです。
来場者さんも、出店者さんも、運営スタッフも、ボランティアスタッフさんもみんな愛犬文化村のサロンメンバーさん。
主催者とお客さんという関係性ではなく、みんなでイベントを作りあげて楽しむんです。
犬同士の交流とか、排泄とか、怖がっている子への配慮とか、みんなで声かけあって、みんなでマナーを守って、みんなで助け合いながら楽しむんです。
まさにそう、文化祭です!
でもって、お金の考え方はこうです。
これまでの「犬と人の運動会」ではほとんどが僕(One for Dog)の持ち出しでした。
#よっ令和の商売ベタ
進修館の芝生広場の施設使用料は1時間2,700円。
毎回、イベント3時間+準備と撤収で5時間の使用だったので13,500円のコスト。
でも、僕が一番楽しいからと参加費(選手)たったの500円。
ボランティアスタッフさんと楽しむ打ち上げ代も合わせるとあたり前田の大赤字♪
その後、さすがのボランティアスタッフさんや選手の方からまで値上げするように言われ1,000円にしました。
定員20名はすぐに完売するのですが、利益が出たからとゼッケン作ってあげよう〜なんて言い出す始末。
で、やっぱり大赤字♪
いつもはきちんと収益化すべきとか言っておきながらお恥ずかしい限りです。
というわけで、この辺も愛犬文化村内でお金を回してみたら?と考えました。
施設使用料 ・・・出店者さんからのブース代でペイ出来ます
出店者のブース代・・・来場者さんからの売上でペイ出来ると思います
その他諸経費 ・・・クラウドファンディングを使ってペイ出来ると思います
これは出店者あるあるなのですが、基本的に出店者はイベントで儲かりません。
ほとんどが宣伝活動のようなものです。
しかし、当日までの準備を考えると少しでも助けてあげたい気持ちがあるので、支援金額によってはブース代も無しにしたいと思っています。
そのため入場料ではなくクラファンを利用することにしました。
#複数のリターンを設計するつもりだよ
というわけで、このイベントを成功させるためにはある程度のサロンメンバー数が必要ということなんです。
そしてそして、愛犬文化フェス本当の目的がこちらです。
エンタメを通して目指す啓蒙活動
突如発表した「愛犬文化フェス」。
クローズドのコミュニティによる新しいイベントスタイルの提案でした。
しかし、本当の狙いは別のところにあります。
#黒齋藤がお目見えです
愛犬文化フェスが賑わうと新たなサロンメンバーさんの加入につながると思います。
もちろん、そこでもまた一人ひとりへ教育を届けていきます。
そうして愛犬文化村の規模が大きくなれば、愛犬文化フェスの規模も大きくなります。
そこで、ある一定の規模に到達した時点で“愛犬文化を広げる”フェスに切り替えます。
物販
ワークショップ
サービス
ドッグスポーツ
ここに、"啓蒙活動"をプラスします。
里親会などのボランティア活動
しつけや飼い方などの講習会
職業体験
専門家による講演会
などなど。
すなわち、オープンなイベントに切り替えて愛犬文化村以外の方も参加可能なイベントに変更します。
予算に関しては、犬具メーカーをはじめとするスポンサーを誘致しようと思っています。
矛盾するようですが、この規模まで教育が行き渡った状態(集団)になれば多少のアンチも跳ね除けられます。
それよりも”取り込める(啓発できる)”率は高くなるはずです。
つまり、
お客さまを中心とする小さなコミュニティ(オンラインサロン等)を作る
想いや教育を届ける
活動を応援してくれるファンが生まれる
一定の規模になったらファンイベントを立ち上げる
地域を巻き込みながら啓蒙活動を行う
愛犬文化が成長する
リテラシーを持った愛犬家が増えることで現場の負担も軽減される
3Kが解消されることで離職率が低下し人手不足に歯止めが掛かる
憧れを抱く子どもたちが増え未来の犬界人口が増える
愛犬文化が成熟し不幸な犬を救うだけでなく生まれにくい世界となる
という構想です。
まずは僕が愛犬文化村の皆さんの力を借りてモデルケースを作り、他のサロンにアピールしながら普及活動につなげたいと思っています。
#そのためにOne for Dogの名前は立てないことにします
そんなわけで、開催に向け皆で一緒に盛り上がりましょう!
・・・そんな記事を書きました。
したがって、初回となった先日の愛犬文化フェスは、あくまで足掛かりであって、目指す形はその先にあります。
どこまで近づけられるか分かりませんが、想いに共感してくれたサロンメンバーさんと一緒に、できるところまで走り続けようと思います。
賛同していただる方、オンラインサロン「愛犬文化村」でお待ちしております。
ご清聴ありがとうございました。
無料オンラインサロン「愛犬文化村」
愛犬文化村では無理なメンバー間の交流などは必要とせず、基本的に毎日齋藤が更新する記事を読めるというありがた迷惑なサロンです。あくまで One for Dog に何らかのご縁がある方が対象なので、告知をしておいて誰でもご参加いただけないというツンデレサロンですが、One for Dog の活動を応援していただけるという方は是非一度覗いてみてください!
講演会のご依頼はこちら
One for Dog では、これまで小学校やイベントを主催する企業様からのオファーにより、犬と人に関わる様々な講演をさせて頂いております。家族で犬を飼う前に知っておきたいことや楽しくためになるワークショップ、中学校での職業講話などお役に立てる機会がございましたら是非お声がけください。
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ということで、今回はこの辺で。
それでは皆さま素敵なドッグライフをお過ごしください。
One for Dog 齋藤でした!