愛犬のトリミングを飼い主さんが学べるお手入れ教室があります
近年、愛犬の爪切りやシャンプーなどのお手入れをしてあげたいという飼い主さんが多くなってきました。
今回は、飼い主さんたちの間でなぜ今トリミングサロンではなく自分たちの手でお手入れをしてあげようと思ったのか、そしてなぜお手入れを学べる場が少ないのかに注目してみました。
【飼い主さんに聞いてみた”なぜ?”】きっかけ編
ペットショップやホームセンターなどのペットコーナーに立ち寄ると、必ずと言って良いほど陳列されるようになった「お手入れグッズコーナー」。
では、なぜそこまで「愛犬のお手入れをやってみたい!」飼い主さんが多くなったのか、そのきっかけをまとめてみました。
ペットブーム以降、日本におけるペットの飼育世帯数は軒並み増加しています。
犬の飼育頭数は猫の飼育頭数よりも減少しているとは言われていますが、それでも子供の数より多いという統計が出ています。(ペットフード協会「平成28年 全国犬猫飼育実態調査」)
その一方でトリミングを行うトリマー人口はというと・・・実際は追いついていないのが現状です。
トリマーは技術職のため一人前になるまでに多くの経験を必要とします。
したがって日々、日本中で家族に迎えられている犬の数にトリマーが比例していないため、トリミングサロンでの予約がひっ迫しているのが現状です。
「3ヶ月後まで予約が取れません」「今のところキャンセル待ちです」
こうしたことから、「ならば自分で!」という飼い主さんが多くなっているようです。
「カットをおこなうトリミングまではできなくても、日頃のお手入れくらいだったら…」
「トリミングとトリミングの間のつなぎとして…」
といった節約も含めた飼い主さんもいらっしゃいます。
一度覚えた技術は続けていればなくなりませんので、時間を費やすだけの価値があるそうです。
医療技術の進歩とともに、愛犬の寿命が伸びてきています。
その反面、シニア犬と一緒に暮らす期間も多くなります。
トリミングサロンの中には万が一のことを考慮し、10才以上のシニア犬はお断りすることがあるようです。
そうした場合、医療設備の整った動物病院でのトリミングをお薦めされます。
しかし、高齢犬を移動させるという事自体に多少なりともストレスがかかるため「それならば、安心できる自宅でお手入れしてあげたい」「将来的なことを考え今のうちから自分達が学んでおきたい」という飼い主さんもいらっしゃいます。
実は意外と多いのがこうしたきっかけ。
昨今、DIYや子供の散髪など趣味の一環もあり”いろいろ自分でやってみたい!”という方は多く、愛犬のお手入れもその一つになっているようです。
こうしたきっかけから、一度は愛犬のお手入れにチャレンジしたことがある飼い主さんは多いはず。
しかし、ペット専門誌やYouTubeなど見よう見まねでやってはみたけどなかなかうまくいかない結果に。
それならばと実際に教えてもらえるところを探してみると・・・。
【飼い主さんに聞いてみた”なぜ?”】お悩み編
こうした”需要”が高まる中、”供給”する現場はどうなっているのでしょうか?
実際に”学べる場所”を探してみた飼い主さんの感想を伺いました。
という結果でした。
「プロになるわけじゃないし…。」「自分の犬だけできればいいのに…。」
意外にも一般愛犬家に向けたお手入れ教室は少ないようです。
【ペット業界に聞いてみた”なぜ?”】こっちもお悩み編
需要があるのに、ではなぜお手入れ教室は少ないのでしょうか?
それは、トリミングが”できる”技術”と”教える”は違うからです。
「名選手、名監督にあらず」
という言葉を耳にすることがありますが、トリマーにも同様「教えるスキル」があります。
もちろん、そのスキルも習得に時間を費やす必要があるので、だれにもできるというわけではありません。
その結果、上記のような現状になってしまうわけです。
埼玉県に愛犬家を対象としたお手入れ教室があります
ドッグサロン「One for Dog」のオーナーでもある筆者は長年、都内トリミングスクールの主任としてプロトリマーの育成に携わってきました。
その傍ら系列のお手入れ教室でも一般愛犬家に向けた指導をしておりました。
都内にも関わらず、埼玉県をはじめ遠方から愛犬を連れ、わざわざ通われていた状況を見ていただけに、少しでも飼い主さんが学べる環境をとOne for Dog 開店当初から「お手入れ教室」のサービスを提供しています。
小さなサロンですので、大人数での授業は難しいためじっくり楽しみながら時間制の少人数でレッスンを行っております。
ご興味のある方は「体験レッスン」で授業環境や指導方法を感じていただけたらと思います。