②ワナビさん達と会ってきた話
・はじめに
お久しぶりです。にのまえ あきらです。
最近、夜中くらいの誰もいない時間帯に近くの公園へ行き、ブランコを漕ぐのにハマり出しました。いつ職質されるかとビクビクしながら今日も夜空を見上げます。
今回のnoteは来たる西暦2019年、9月22日(日)にワナビさん達と会ってきたことをまとめようと思います。(現在9月29日)
前々から僕のnoteをフォローしている方はお分かりかと思いますが、このnoteが②になっているのは、すでに一度ワナビさんとお会いした話を①としているからです。
②とありますが、①で会った人も②に来たよ、ということなので①と②に関連性自体はあれど①を読まなきゃ②の意味がわからないということは全くないです。なんなら①を見た人でも②がわからないまである。
という感じですので、ゆるく見ていってもらえたらと思います。
れっつごー。
・始まりを話そう!
まずどんな経緯で会うことになったのかを簡単にお話しすると、8月22日にnanigashiさん(例によりツイッターで仲良くさせてもらってる方)からDMが飛んできました。
内容は『TAKAHIROさんと9月22日に東京で焼肉を食べるのでご一緒いかが?』というものでした。
以下の写真がその時のDM。
突然のお誘いにクソデカ大声とかいう小説家ワナビにあるまじき重複表現を使ってしまったくらいには舞い上がっておる。濁点抜けてるところもあるし、この返信だけでかなりはしゃいでいることがわかりますね(考察博士)。
グルチャに招待云々のところは、ほかのメンバーも追々紹介していきますのでもう少々お待ちください。
と、ここでnanigashiさんとTAKAHIROさんについて簡単に紹介をさせていただきますと、片やロリコンを公言しているエリートリーマン(娘持ち)、片や様々な作品のヒロインで性癖をこじらせまくった結果、一周回って「もう女の子ならなんでも好きですね」と行きつくところまでたどり着いた究極紳士です。ここが地獄か?
最近の公募歴では、第25回電撃大賞にて四次選考まで進み、第26回電撃大賞では一次選考で落とされるという数奇すぎる運命を辿りました。
以前、nanigashiさんが第25回に提出された『バンソー!』という作品を読ませてもらったのですが、なぜ落とされたのかわからないというくらいに面白かったので余計に驚愕しました。が、電撃の下読みはクソ!という結論で以って流しました(過激派)。
兎にも角にも突然のお誘いだったわけですが、夏休み真っ只中で時間がダダあまりしている学生には断る理由など何一つとして見当たらず、一ヶ月後の出会いに思いを馳せながら即承諾したのでした。
・−1次会という概念、そして執筆会
時は過ぎ、来たる9月22日。
僕は13:00に秋葉原の中央改札に向かいました。予定では、焼肉は夕方18:00から。しかし、僕は13:00に向かいました。
なぜなら数日前、先に集まれる人で集まってお昼ご飯を食べようという提案がnanigashiさんから上がったのです。
その提案は−1次会という新しい概念を生み出しながらも認可され、集まれる人で先に集まろうということになりました。
そうして集まったのは僕、nanigashiさん、長山さん、星火さんの四人です。
ここで新しい人が二人出たので紹介をば。
長山久竜……EGOISTが大好き。自分が書く作品の中には必ずEGOISTの要素を入れるという信念(?)を貫いています。
僕が知っているワナビの中では随一のバイタリティを誇り、第26回電撃大賞では送った四作品全てを一次通過させるという凄まじいアーム力を見せつけました。
一次選考を通過した作品数は第26回の中で個人最多であり、これは第25回で『破滅の刑死者』にてメディアワークス賞を受賞された吹井賢さんと同じ数であり、「2代目吹井賢来たんじゃないか!?」と期待しましたが、惜しくも四次選考で落選してしまいました。
本人曰く「四次まで進んだ『さんごじゅうごっ!』は処女作で、一番自信ある作品じゃなかったからもう何もわからない」とのこと。
2ch:【速報】電撃大賞の選考、何もわからない
みたいなスレありそうだな、なんてくだらないことを今思いました(諸行無常)。
ちなみに、先ほどちょろっと名前が出た吹井賢さんの受賞作である『破滅の刑死者』は重版もしており、2019年10月25日に待望の第二作が刊行されます。
「まだ『破滅の刑死者』読んでないな」という人はこのnoteを見てしまったので買いましょう。そして読みましょう。
と、『破滅の刑死者』100万部までの決定的なステマをしたところで星火さんの紹介に移りましょう。
星火燎原……ヒトデ。
ヒトデだった。僕はヒトデを見た。川端康成や横光利一などが属する新感覚派の表現を用いるなら「僕の目はヒトデになった」。誰がなんといおうと、アレは目を焼くほどに鮮烈な黄色で構成された星型多角形だった……。
そんなヒトデさんの公募歴は第25回電撃大賞四次選考、からの第26回電撃大賞0次落ちです。新作が間に合わなかったそうです。悲しい。
しかしこのヒトデさん、すごいのです。
第25回電撃大賞に送った『死にたがり少女の自殺を邪魔して、遊びに連れて行く話』が長編処女作だというのです。しかも、締め切りである4月10日の二週間前から書き始めたのだというのだから驚きです。
「二万円以下のパソコンが見つかれば書こうと思って探したんだけどなかなか見つからなくて、諦めかけていたら深夜二時ごろの某家電量販店で一万円代のノートパソコンを見つけたから書いた」そうです。オバケか?????
そしてその『死にたがり少女』(略称)は現在、小説家になろうとカクヨムに掲載されており、凄まじい人気を得ています。
試しにツイッターでワード〈死にたがり少女〉で検索してみてください。引くほど絶賛感想ツイートが出てきます。
まとめサイトやいくつかの個人サイトでも良作として取り上げられており、書籍化の声がかかるまで秒読みなんじゃないかと思ってるんですが、今のところまだ声はかかっておりません。
本当にすごい小説なのでぜひ一読することをオススメします。
そしてお二人の紹介が済んだところで話を戻しましょう。
ロリコン、EGOISTオタク、ヒトデという錚々たるメンツと連れ立って『カレーは飲み物。』というお店でカレーを食べました。とても美味しかったです(小並感)。
余談ですが、座ったカウンター席の前になぜか細長い鏡があり、後ろで席待ちをしている人の視線をひしひしと感じながら食べました。鏡越しで目が合うとすごい気まずいです。
そしてカレーでお腹を満たした後は当初の予定通り、隣駅の飯田橋に移って近くのファミレスで執筆会をすることになりました。が、
??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
おかしい……確かに執筆会として席に着いたはず……。
それなのになぜか決闘(デュエル)が始まっている……。
突如隣で始まったブルーアイズデッキ(正確な名称不明)VS墓地ソースデッキ(正確な名称不明)を横目に、執筆をするという異形の空間が展開されていました。
ちなみにこのデュエルの前に一時間半くらい、みんなでサイゼリア特有の激ムズ間違い探しをしていました。
けれど大の大人が四人、額を付き合わせても90分以上10個目の間違いが見つからなかったということをここに記しておきます。
間違っても子供にやらせる難易度ではない。
そんな、キルミーベイベーにも引けを取らないガンギマリ空間で僕が執筆をしていると途中で詠井さんとさだひとさんが合流しました。
ここで詠井さんとさだひとさんについて紹介、といいたいところですが詠井さんについては前回①の方でタップリ書いているので割愛させていただきます。
さだひとさんについては、仲良くさせていただいている方の中では比較的公開情報が少ない方なので、なんとかなんとかうろ覚えの情報を思い出しながら探っていくと、第23回スニーカー大賞秋の選考にて最終選考まで残っていたという情報がつかめました。
こういうのって普通プロフィールに書くものだと思ってたんですが、プロフには何も書かれていなかったので探すのに苦労しました。
なんでも、お知り合いの方と一緒に最終選考まで残って仲良く二人ともぶち落とされたそうです。悲しい。
そしてさだひとさん、間違い探しが終わった後に合流したばかりに、ヒトデマンに「この間違い探し全部見つけないと焼肉行けないんですよ」というありえん因縁のふっかけ方をされ、三十分くらい間違い探しのペーパーとにらめっこをしていました。すっごいシュールでした(小並感2)。
なんだかんだプロット作りとアイデア出しが進んだので良かったです。
・いざ焼肉会へ!
五時半を過ぎ、サイゼリアを後にして予約しているお店の前へ。するとそこにはTAKAHIROさんが待っていました(以前ニコニコ超会議で一度お会いしていたのでわかった)。
その場でわやわやと挨拶をし始めたその時、「TAKAHIROさん、誰が誰だか当ててみてください!」とまたしてもヒトデマンから無茶が飛びます。
困惑しながらもTAKAHIROさんがヒトデマンから「この人はロリコンで〜」などというヒント(答え)を頼りに頑張って当てていると、「すみません、ちょっと通してもらっていいですか」と見知らぬ方に声をかけられてしまいました。
「このままだと通行の邪魔になるし、とりあえず中に入るか」ということで皆ぞろ中へ入ろうとすると、先ほど声をかけてきた方がこちらへUターン。なんだなんだと思うも束の間、かけられた言葉は「もしかして作家会の方々ですか?」
一同「「!!!!!!」」
そう、先ほど通りすがりの一般人として僕らの横をすり抜けていった人こそ、今回の集まり最後の一人である斉藤錫(すず)さんだったのです。
斉藤さん……第25回電撃大賞にて25回という節目を記念して開かれた読者賞にて『由比ガ浜機械修理相談所』で受賞。新レーベル〈電撃の新文芸〉にて発売されていますので、このnoteをみた人は『破滅の刑死者』と合わせて買いましょう。しっとり緩やか近未来SFで、誰でも読める優しい作品です。はちゃめちゃに面白いのでぜひ読みましょう。
そうして通りすがりの一般人だと思っていた人が最後の一人と判明したところで入店。食べ放題コースでみんなモリモリ食べました。
上記の写真は肉パフェ。奥に写っている人がだれかは忘れました()。
あと写真を撮り損ねたのですが、専用のジョッキを台座に置くと底からビールが湧き上がってくるという神話やおとぎ話の聖杯じみた演出の機械がありました。
あまりの驚きに思わず「未来ずら〜」と国木田花丸が乗り移った発言が口からまろび出ましたが、多分誰にも気づかれてません。気づかれてないよな?
・話したこと
例によってクソザコ記憶力により、あまり覚えていません。楽しいと、記憶と時間の両方が飛ぶのじゃ(天才博士)。
ペンネームをどのようにしてつけたのか、というのが話題に出たことは覚えています。本名をもじっているという人もいれば、アナグラムだという人もいたり、いかにも本名っぽいのに「全く関係ないです」というTAKAHIROさんもいたりしました(以前ダンスをやっていて、そっちの名前が元だったらしい)。
余談ですがTAKAHIROさん、名前は本名関係ないのにフォロワーさんに下読みしてもらうための作品を送るメールアドレスは本名で送りつけたことがあるらしく、なにがしさんが「あれは驚いたねえ」としみじみ語っていました。ちなみに詠井さんもメルアド本名だったりしたことがありました(しみじみ)。
あと四次選考の電話待ちの話になった時、長山さんが「はい、〇〇(苗字)です。って、あっ本名言っちゃったよ!」とドジっ子属性を発揮させていたことも記しておきます(本人の熱い要望により秘密です)。
ワナビのみなさんもメールを送るときは気をつけましょう。
あと、その場の流れでみんなの年齢が順々に判明していったのですが、斉藤さんは荒木飛呂彦先生と同じ人種であるということがわかりました。石仮面被ってますよあれは……(本人の熱い要望により秘密です2)。
・初めてのオケオール
八時過ぎ。焼肉が終わった後、二次会でカラオケに行くことに。さだひとさんと斉藤さんは翌日用事があるとのことで焼肉会が終わった時点で離脱。
カラオケに行くとき斉藤さんにサインをもらい忘れたことに気がつきました。『由比ガ浜』を持ってきていたはずの詠井さんも忘れていました。悲しい。
初め、焼肉のお店と同じ建物にあるBIG ECHOに行こうとしたのですが、フリータイムにしようとすると一人あたりで諭吉さんが飛んで行くことがわかり即時撤退。
最終的にカラオケまねきねこでフリータイムで入りました。なにがしさんの巧みな交渉術によっていつの間にか山盛りポテトが二つ付いてくることになっていたのが凄かったです。これが遊びの達人か、と勧誘のお兄さんとのやり取りを感心しながら見ていました。
そしてカラオケ。みんな歌ウマでした。
詠井さんは何歌っても米津玄師だし、長山さんは喉に高音機械仕込んでるし、なにがしさんは色んなタイプの歌歌えるしで、自分の貧弱な喉が悲しくなりました。ちなみにヒトデマンは座っているだけでした。何のためにカラオケ来たんだ。
そして特にTAKAHIROさん。アンタいくつ宴会芸持ってんだ?ってくらいネタに振り切ってた。その上めちゃくちゃ上手いから手がつけられない。recogさんver.の『リンちゃんなう!』を歌い始めたときは笑いが止まりませんでした。
みんなで三時間ほどカラオケを楽しんだのち、十二時近くになってなにがしさんとTAKAHIROさんも離脱。
残りは僕、米津玄師、高音厨、歌わないヒトデの四人。
しばらくボカロ曲を歌って盛り上がりましたが、ちょっと落ち着いてからまた創作について色々話しました。
これまた例によってクソザコ記憶力のためにほとんど出た話題を覚えていないんですが、その日の合計で3回くらい出た『ガガガがキャラ文芸よりの作品を取り始めたんだけど元のブランド的に、書店だとライト文芸じゃなくてラノベの棚に置かれるから手にとってもらえる機会なさそうなのどうなんだろうね』という話がカラオケでも出たのを覚えています。
あと、カラオケの画面で『HELLO WORLD』の宣伝PVが何度か流れたのですが、流れるたびに詠井さんが「僕もうこれ見て向こう一年SF書けない身体にされました」とそら恐ろしいことを口にしていました。
「もう一回見る予定です」とも言っていたので、9月28日に一緒に見てきました(事後報告)。
気が向いたら感想がてら書くかもしれません。まだ未定です。
残った四人で夜を徹して創作談義をしましたが、やはり徹夜だと眠気がきます。始発の電車がくる三十分ほど前はみんな満身創痍でした。
満身創痍になりながらも解散。最寄駅が近い僕と詠井さんは一緒の電車に乗って帰りました。
・終わりに
すっごい楽しかったです(小並感3)。
色々役に立つ話も聞けたし微塵も役に立たないくだらないだけの馬鹿話もたくさん聞けたし、とても刺激になりました。
ジャンルが違えど、方向性が同じ夢を志している人たちとこうして集まって笑顔で話し合えるというのは運がいいし、すごいことなんだと思います。
歳が近い人もいるけれど、それでも全員僕より年上なわけで、それなのに変に気遣ったりすることなく気軽に接してくれてすごく嬉しかった。この辺りは年齢があまり関係ない業界ならではなのかなと思います。
たとえデビューできてもできなくても、細く長くお付き合いしていけたらなと思います。
しかし関係が深まって行くのだとしたら、いいことばかりでなく喧嘩をすることだってあるでしょう。
もしかしたら、決定的に袂を分かつような出来事にぶつかってしまうこともあるかもしれません。
けれども、そういう不確定な事象ことを含め、僕は今ある関係性を保持していきたいのです。
いつか道を別つことになろうとも、あきらめなければ最終的に辿り着く場所は同じなのだから、何も懸念することはありません。
僕らが往くのは、誰も彼もが命を削り、血反吐を吐いて地べたをもんどりうって、本物を掴もうとする修羅の道。それでもなお、それを掴める人間は一握り。よしんば掴んだとしても、最後まで掴み続けられるかもわからない、そんな世界。
けれど、この日確かに共有したひとときの団欒が、そうした世界を進んで行く僕らのささやかな支えになったらいいな、と願います。
次会えるのがいつになるかはわかりませんが、近いうちに会えることを願って、この辺りで筆をおかせていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?