【TEZUKAYAMA GALLERY】 アートの魅力
【Access】
〒 550 – 0015 大阪府大阪市西区南堀江1 – 19 – 27 山崎ビル2F
OPEN 火 – 土 | 12:00 – 19:00
CLOSED 日曜•祝日•月曜
ホームページはこちら
本日お邪魔させて頂いたのは...
ここ。「TEZUKAYAMA GALLERY」
1992年大阪・帝塚山にオープンしたのち、2010年に大阪・南堀江に移転する。
主にアメリカ、ヨーロッパ、アジアの現代作家を取り扱い、近年は日本の若手の作家を中心に積極的に紹介している。
「アートには果てがない魅力がある」と代表の松尾さんは語る。
現在の展覧
現在 (2018/9/14時点) 行われているのは、栗棟美里さんの個展「Still Remained」それでもなお残る
展覧会のコンセプトは、視覚による認識の本質・美術の在り方 / 見方を再考する事がテーマである。
メディアを介し伝達される刹那的なイメージ / 情報を破壊し美術品へと再構築することで、SNS をはじめとするメディアの敏捷さ、内容の質・真偽を確かめぬまま情報を享受してしまう現代人の惰性を指摘する作品だ。
「認識と記憶のフックの在処を探る手段として、またそれらを再考する手がかりとして美術・展示はどこまで有用なのか。」ディスプレイ越しで簡易に擬似体験 / 展示鑑賞を出来てしまう現代に、このような問題意識を抱えながら、鑑賞者の記憶に『Still remained / それでもなお残る』作品と展示を提供している。
代表・松尾さんはどんな方???
代表の松尾さんは
大学で経済学を学ぶ、その後メーカー企業に就職し、飛び込み営業担当となる。一日中、営業する時もあったそうだ。日本の当時のバブル経済の崩壊と同時期に、サラリーマンをやめることとなる。
その後、たまたま東京にて知り合いの画廊に頼まれ、3ヶ月お手伝いとして働くこととなる。そこで、ビジネスのことやアーティストと話していくうちに、このアートの業界にのめりこんでいく。
そして1992年 TEZUKAYAMA GALLERYをオープンすることとなる。
そして今日に至る
「この職業でなくとも、生きていたらストレスは何かしらかかるけど、その分新しい課題が次々とでてきて、それを解決するたびに得られる達成感は楽しいね」
と楽しげに話してくれる松尾さん
アートにかける想い
「主に扱うのは現代美術である。
現代美術ではアーティストが考える文脈、コンテクストが存在している。
その文脈を捉える上で、様々な知識も必要とする。
がしかし、
その文脈を理解することが難しい。
その理解できない現代美術を目の前にして、感じ取ることができるが、言葉にできない感覚がある。
その言語化できないところに対して、おもしろみを感じる。
見ていく中で、理解できずとも自分のどこか記憶にいつまでも残るものが少しでもあったらならば、それがいい作品であるかもしれない。
アートには果てしない魅力、限りない刺激がある
これには我々も納得した。
アートバーゼルのような非常に明快な、誰もが目指すべき世界トップのアートフェアではあるが、ここにも疑問を感じ、模索を続けている。
「ただ、将来世界で評価されるべきアーティストの活動を地道に、しっかりと世に見せていき、その活動を後押しすることが我々ギャラリーの役割です。」
松尾さんの挑戦は続く
「アートバーゼル」
「アートバーゼル」とはスイス北西部の都市バーゼルで毎年開催される世界最大級の現代アートフェアー
例年6月の4日間開催される。メインのギャラリー会場では各国から選ばれた300以上の出店者が、絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオアートなどのジャンルから20世紀と21世紀の話題のアーティストの作品を紹介する
【今後(現在)の予定】
ー Main Gallery ー
栗棟 美里
「Still Remained」
2018.09.14(Fri) - 2018.10.13(Sat)
ー Viewing Room ー
ルシア・タロヴァ/Lucia Tallova
「Island of Time」
2018.09.15(Sat) - 2018.10.13(Sat)
【コラム】
2016年4月より、新たなスペース「Viewing Room」を設けました。ゆったりとしたこちらのスペースでは展覧会以外のアーティストの作品のほか、ギャラリーのコレクション作品を展示しております。なお、こちらはアポイント制となっております。
この機会に「TEZUKAYAMA GALLERY」に足を運んでみてはいかがだろうか。
松尾さん、取材をお受けいただきありがとうございました。