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SNSマーケ会社が美容サロンの運営をやった結果、売上を5倍にしたのは〇〇でした

株式会社ワンエーカーの傳田です。
2023年7月からメンズ眉毛&ドライヘッドスパサロンTOPLOOKの運営を担当しています。

タイトルで釣ってしまい、すいません。。

今回は、美容サロンのSNSマーケティングを頑張った結果、売上を5倍にしたのがSEOだった件についてお話していきます。


1. 美容サロンで現在取り組んでいるマーケティング方法3つ

美容サロンではリピーターを増やすことが一般的ですが、私たちはそこに取り組みながら、新規顧客の集客に特に注力しています。

現在取り組んでいる主なマーケティング方法は以下の3つです。

HOT PEPPER Beautyは、新規集客のマーケティングという側面もありつつ、主に「予約システム」として機能しているので、

このNoteでは、SNSとSEOのマーケティングを比較していきます。

2. SNSマーケティング

入社したての頃は、眉毛サロンの集客のためにTikTokやInstagramのマーケティングをめちゃくちゃ頑張っていました。

・TikTokで施術動画を月8本更新する
・眉毛のTikTokエフェクト開発
・Instagramでビフォアフ画像を更新する

ですが、今ではSEOの方が集客/売上向上効果があるなと感じています。
その理由を、SNSマーケティングとSEOマーケティングのメリット/デメリットに分けて説明していきます。

2-1. SNSマーケティングのメリット

①短期的な拡散力がある

TikTokの最大の強みは、動画を出すとすぐにバズる可能性があることです。動画がバズると半日ほどで、10万〜100万PV以上を獲得する爆発力があります。
また、バズフォーマットを見つけると、その後1ヶ月ほどフォーマットを繰り返し使用しても、一定のPV数は獲得できます。

②若者へのリーチが強い

TikTokの特性として、10代〜20代前半のユーザーが多く、そのためTikTokの動画を見て来店のお客様は、平均しても10代と若者が多い印象です。

2-2. SNSマーケティングのデメリット

①バズフォーマットの枯れが早い

SNSのバズは短期間で終わることが多く、一度のバズだけでは長期的な集客や売上向上には繋がりにくいです。
なので、繰り返しバズるフォーマットを試す必要があります。

②リーチできる顧客層に限りがある

TikTokなどは若者へのリーチが強い一方で、それ以上の年齢の層に届きにくい傾向があります。
そのためTOPLOOKのように、20代後半以上のある程度余裕がある層向けのサービスでは、SEOの方が効果的かもしれません。

③顧客単価が低い

SNS経由の来店顧客層が若者であることに起因して、顧客単価も下がっていきます。
特に学割(20%OFF)などのメニューが多く出てしまい、全体の顧客単価が低下していくことがあります。

3. SEOマーケティング

SEOとは、Googleなどの検索エンジン上で自社HPやメディアの記事が検索結果の上位に表示されるようにウェブサイトを設計することです。

具体的には、メンズ眉毛に関する知識やお悩み解決の記事を出すことで、ユーザーからの認知と信頼を獲得し、来店に繋げています。

3-1. SEOマーケティングのメリット

①長期的な集客効果がある

SEOは、一度検索順位が上がれば、持続的に集客できるのが大きな強みです。記事が検索エンジンで上位に表示され続ける限り、広告費をかけずに新規顧客を獲得することが可能になります。

②幅広い年齢層にリーチができる

SEOはSNSに比べて幅広い年齢層のユーザーがおり、20代後半〜40代の購買力のある層にもリーチしやすいです。
検索エンジンを利用する年齢層が広いため、より幅広い顧客層を取り込むことができます

2024年8月の新規来店顧客の平均年齢

実際に2024年8月のデータを見るとSEO経由で来店した顧客の平均年齢は、SNS経由と比べて5歳以上高いことがわかります。

③高単価顧客の獲得ができる

SEOから来店する顧客は、自分で検索し、サービスを比較/検討した上で来店するので、購買意欲が高く、客単価が上がりやすい傾向があります。そのため、リピートやオプションメニューでのアップセルにも繋がります。

2024年8月の新規来店顧客の平均単価

実際の数値で平均顧客単価を比べてみても、
SEOから来店した顧客の単価は、SNSより1,400円も高いという結果が出ています。

3-2. SEOマーケティングのデメリット

①成果が出るまでに時間がかかる

SEOは記事を公開してから検索順位が安定するまで、3ヶ月ほどかかります。そのため、SEOを新しく始めて数ヶ月は成果が出ないことも多いです。

トップルックでは、SEOを始める際に記事を仕込みつつ、SEOが伸びるまでは短期的なバズが見込めるSNSに注力するという方法で売上を安定させていました。

②定期的な更新が必要

SEOは長期的な集客が見込めるとは言っても、定期的なメンテナンスは必須です。検索エンジンにドメインが生きていることを、アピールする必要があります。
例えば、記事の内容を最新のものに改善したり、新しい記事を公開したりなど、毎月何かしらのアクションを起こすことで、長期的な集客が見込めます。

3-3. 【結論】SEOに注力する理由

①長期的な集客効果がある(維持が簡単)
②幅広い層にリーチができ、顧客単価も高い

SNSマーケティングと比較して、この2点でSEOが優っていると実感できたので、SEOに注力しています。

4. SEOから新規来客数を増やすコツ

とは言っても、どのようにメディアを伸ばせばいいかわからない人も多いと思います。

ここからは、SEOを活用して新規来客数を増やすためのポイントをいくつかご紹介します。

まず、SEOからの新規集客数を大まかに要素分解すると、

こうなるので、(1)PV数を増やすコツ(2)CVRをあげるコツ について解説していきます。

実際の1年間のSEO実績としてはこのような感じです。

2023年8月と2024年8月の比較

4-1. PV数を上げるためにしたこと

  • 記事の絶対数を上げる

  • ドメインパワーの向上

1.記事の絶対数を上げる

記事数を増やすことは、立ち上げ初期の弱小メディアにとっての基本戦略です。
TOPLOOKメディアでは、1年間で18記事から108記事に増やしました。
記事数を増やすことで、ユーザーに読まれる機会が多くなるのでPV数も増えていきます。
SEOのテクニカルな観点でも、記事数を増やすことは、検索エンジンに評価される機会が多くなり、全体的な検索順位の向上にも寄与します。

2.ドメインパワーの向上

ドメインパワーとは、ウェブサイト全体の信頼性や影響力を示す指標です。

ドメインパワーが強いということは、検索エンジンからの評価も高いということなので、検索順位が上位になりやすく、PV数アップにつながります。

そのドメインパワーをあげるのに一番効果的な方法が、他サイト上で自サイトのリンクを掲載してもらうこと(=被リンク獲得)です。
検索エンジンは、多くのサイトから被リンクを獲得しているページを「他サイトから参照されている=質が高い」と判断し、評価を上げるからです。

TOPLOOKでは、ワンエーカーで出している全てのプレスリリースにTOPLOOKのリンクを掲載することで、そのプレスが他サイトで引用された際に、TOPLOOKのサイトも一緒に被リンクを獲得することができる、という方法でドメインパワーをコツコツあげています。

4-2. CVRを上げるためにしたこと

  • 記事冒頭にLP(ランディングページ)を掲載

  • ユーザーの悩みを解決する記事

  • 体験記事を入稿する

1.冒頭にLP(ランディングページ)を掲載

冒頭LP例

メディア記事の中でサービスの紹介をする際は、記事の1番最初に掲載するのがおすすめです。
それも、サービスの特徴を端的に説明した簡易的なランディングページのようなものを設置しましょう。
これによって、ユーザーの滞在時間が短い場合でも、サービスの訴求ができます。

2.ユーザーの悩みを解決する記事を公開

SEO記事から来店に繋げるためには、サロンへの「信頼感」の醸成が重要になります。
そこで、ユーザーが抱えている悩みやコンプレックスを解決する的確なアドバイスを提供する記事を出し、ユーザーのサロンへの「信頼」を獲得します。
その後、ユーザーはその信頼感を基に、記事を提供しているTOPLOOKに興味を持ち、具体的な解決策を体験するために来店する、という流れで来店に繋がります。
眉毛サロンでいうと、「眉毛サロン もったいない」や「ダサい眉毛 男」などの記事で高いコンバージョンが出ています。

3.体験記事の公開

ユーザーの視点に立った時に、初めて美容サロンに来店することは、かなりの緊張や不安感があるだろうなと思い、実際の施術体験を詳細に紹介するトップルック施術体験記事を公開したところ、記事で2番目に高いコンバージョン数を出しています。
記事の中で、施術の流れや効果を写真とテキストを使ってリアルに伝えることで、ユーザーが自分のサロン体験をイメージしやすくなり、来店に対するハードルを下げることができます。

最後に

「眉毛は初対面の印象の7割を決めている」と言われるほど重要なパーツです!
眉毛を整えるだけで、仕事で良い結果が出てしまう!?こともあるかもしれないので、
ぜひ一度TOPLOOKにお越しください!(ご予約はこちらから↓)


Appendix. 美容サロンについて

1-1. 広告代理店が実店舗経営する理由

広告代理店であるワンエーカーが、なぜ美容サロンを運営するのか。
その背景には、広告代理店業で培ったマーケティング力を活かしてToC事業を伸ばすという目的があります。
また、広告代理店側では見えにくい、マーケティングの最終CV(購入や来店)などが、実店舗経営では目に見えてわかるという面白さもあり、実店舗経営を続けています。

1-2. メンズ眉毛&ドライヘッドスパサロン TOPLOOKのご紹介

TOPLOOKは、【眠れる眉毛サロン】というコンセプトの、眉毛とドライヘッドスパの施術が受けられるメンズ専用のサロンです。

東京の渋谷駅から歩いて5分ぐらいのところに店舗があり、お店の内装にはかなりこだわっていて、日頃の疲れを癒しながらカッコよくなれる空間を作っています。

1-3. TOPLOOKの今後の展望

TOPLOOKは今後全国店舗展開を見据えています。
直近では、2025年1月に2店舗目である横浜店をオープン予定です!
各都道府県に1店舗ずつTOPLOOK出店を目指して進んでいきます!