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音楽は世界共通

「難民」「音楽」。 

何も関わりがないように思えるが、近年、音楽と難民には深い関わりがある。音楽を通じて難民と関わりをもつアーティストたちがいる。

「子どもたちの弾けるような笑顔とキラキラした瞳、ギターに合わせて、一緒に歌って、体を揺らし、手をたたいているその姿、今でも鮮明に覚えています。」

ギタリストとして活躍されていているMIYAVIさん。2017年11月には日本人として初めてのUNHCR親善大使に任命されている。難民キャンプに足を運んだ時、音楽の力を改めて感じたそうだ。

子どもたちがキラキラした瞳で音楽を楽しむ姿、誰もが目にしたことのある光景ではないだろうか。そんな当たり前の姿は難民という枠に入ると当たり前ではなくなる。

いつか普通の日常が戻ってくるように私たちにできることはないだろうか。

ロックバンドLUNA SEA、X JAPAN のギタリスト&ヴァイオリニストとして活躍するSUGIZOさんも難民支援などの活動をされている。アクティビストとして中東の難民キャンプを訪れて支援をするほか、脱原発や環境問題などに対して自身の意見を発信する活動が増えている。

「アズラックとザータリの難民キャンプに初めて訪れたとき、「ぜひ演奏してほしい」とオファーを受けたんです。でも、当初は、明日生きられるか分からない方々の前で演奏をするなんて不謹慎ではないかと思っていました。生死のギリギリにいる方の前で音楽やエンタメを披露するなんて、罰当たりじゃないかと。」

しかし、その心配は無用だった。多くの人が楽しむ中、驚いたことがあるそうだ。

「特にびっくりしたのはザータリでの演奏です。皆さん敬虔なイスラム教徒なので女性はヒジャブもしていますし、人前で感情をあらわにすることはありません。そんな女性たちが子どもたちと騒いで踊って手拍子をして、ものすごく盛り上がったんです。「この方々は心の潤いを求めているのだ」と強く確信しました。」

この経験を機に「世界各地の難民キャンプで音楽をやりたい」と思い、足しげく通うようになった。ミュージシャンも、農家やビジネスマンと同じく発言する権利があるミュージシャンという立場で社会的な行動や発言をすることに対して、「ミュージシャンが政治的なことをやるんじゃない」と言われることもある。今はSNSが盛んな時代になり、全ての人が発信者になることができる。いつか普通の日常が戻ってくるように私たちにできることはないだろうか。難しいことは必要ない。今は拡散できる場所が多くある。難民問題を少しでも多くの人が知ること、共有すること。それが難民問題を解決するひとつになる。できることは意外と近くにあります。

きっかけは何でもいいのです。私たちの日常にある音楽を通じて難民について知ることから始めませんか? 


こちらの記事もぜひご覧ください。


<参考>
UNHCR「UNHCR親善大使MIYAVIが語る、難民支援と音楽活動」

NHK 『「音楽の力で難民支援」(視点・論点)』

Yahooニュース 『「すべての人が自由に発言していい」ミュージシャン・SUGIZOが社会問題について発信する理由』


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