見出し画像

9月29日 いまが「どん底」だと分かればそれ以上は落ちない

「1日1話,読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より,今日は山下弘子さんです。

・・・

 大学1年,19歳のときに肝臓がんが発覚。手術し,翌年の4月に復学した直後に肺への転移,肝臓がんの再発。闘病しながらブログで発信したり,講演や執筆活動を行ったり,アフラックのCMに出演したり。
 アフラックのこちらの記事がおすすめ。
19歳で肝臓がんを経験。がんになって、いい子をやめた。 /アフラック

なお,『致知』特集に登場された1か月後に山下さんは25歳で亡くなります。今日の内容はお亡くなりになる約2か月前のインタビュー記事です。『致知』のアメブロに記事がありました。
25歳で他界した山下弘子さんの生き方 /致知出版社

・・・

 いつもどおり,「365人の仕事の教科書」の文章の一部を紹介して,私が感じたことを書いていきます。が。
 「できれば」ではなく,「ぜひとも」上で紹介したアフラックの記事を読んでほしい。最初にがんが見つかったときからこのインタビューまでの間に,がんに対する向き合い方,人生に対する向き合い方が変化しています。どんな出来事があって,どんなことを考えて,向き合い方が変わっていったのか。アフラックの記事を読んでから,致知のインタビューを読んでほしいと思います。

・・・

それでは引用スタート。

 たぶん,その時その時,辛いことはいっぱいあったと思うんです。でも,あまり覚えていないことも多いんですよ。人間ってうまくできているんだなって本当に思います。
 もちろん,私も落ち込んだり,その先にある「どん底」までいったりすることがあります。私の場合,辛いとか,悲しいという時は「どん底」ではないんです。「どうしよう」と泣いている時はまだ大丈夫な証拠です。「どん底」になると思考が停止し,頭が真っ白になって何も考えられないし,誰の声も届かなくなります。
(中略)
 でも,全く誰にも会わずに一人でいる時間ってそんなに長くはありません。傍にいる人がちょっと声を掛けてくれるだけで,ハッと我に返る瞬間があります。その時に初めて人の優しさや励ましの言葉を受け入れて立ち直ることができるんです。

・・・

 決して,『「どん底」だと分かればそれ以上落ちないから頑張ろう!』 とか,『大丈夫だよ!』と言いたいわけではない。
 山下弘子さんは,がんになった自分にきちんと向き合って,自分自身を客観的に見たり,周囲の人の意見も自分の意見もどちらも大事にしてきた人なんだと思います。自分がどんな生き方をしていきたいのか,きちんと内省していたことが感じられると思うのです。

 きっと誰にでも「どん底」だった時がある。底の深さは様々だけれどそれを比較する必要はなく,「あの時がどん底だったな」と決められるのは本人だけだと思います。
そんな「どん底」状態から浮上させてくれたのは,何ですか?

 私にとっての「どん底」は今から1年半くらい前。時間内に終わらない業務量となぜかトラブル続きの毎日で忙殺され,モヤモヤしているうちに気が付けば「どん底」状態になっていた。帰宅しても何もやる気が出てこなくて,電気もつけずにボーっとしていたり,ボーっとしているうちになぜか涙が出てきたり。職場でたくさん配慮してもらい助けてもらい,なにより生徒がいたから「どん底」から這い上がろうという気持ちになれた。
 そして,「どん底」から私を浮上させた決定打は「コーチング」だ。コーチングを受けたことで,自分がどうしたいのか,どうありたいのかを考えることができた。
 周囲の助けと,自分自身に向き合うこと。どちらか一方ではダメで,両方が必要だったと思う。

さて,改めて。
あなたの「どん底」時代はいつですか?
「どん底」から浮上させたのは,何ですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?