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10月1日 勝負の神様は細部に宿る

「1日1話,読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より,サッカー日本代表前監督の岡田武史さんです。

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 ・・・ずっと言ってきたことですが,「勝負の神様は細部に宿る」と。勝ち負けが決まると,マスコミの人はいろんな戦術論を並べ立てるんですが,僕は感覚的に八割ぐらいは「小さなこと」が勝負を分けているように思うんです。だから僕は,細かいことにものすごくうるさいんですよ。
 お前があそこでたった一回,「まぁ,いいか」とか「これぐらいで大丈夫だろう」と気を抜いたために,運を掴み損ね,W杯へ行けなくなってしまった。そんなふうに運を掴み損ねたくなかったら,どんな小さいこともすべてきちっとやれ,と。

 私の感覚だと,「まぁ,いいか」でやらなかったことの7割くらいは「本当はやったほうがいいこと」だと思う。「まぁ,いいか」と思う時点で,本当はやったほうがいいことに自分で気が付いている。気が付いているから「まぁ,いいか」というセリフになると思いませんか?

 生徒にもよく言うのだけれど,世の中にある物事のほとんどは「ここまでやったら大丈夫」の基準が無いと私は思っている。音楽も,芸術も,定期考査対策から大学入試対策まで,どれも追求しようと思えばどこまでも追求できる。

 授業の準備だって,「ああ~もう時間がない。これで何とかなるだろう」なんて曖昧なまま教室に入ったら,
(1)いまから授業するクラスの進度がわかならい。(どこまで進んだっけ?)
(2)用意したプリントに誤字脱字の嵐。(原子量を書き忘れたり)
(3)他にも必要なものがあったぁぁぁ。(職員室へダッシュ)
・・・と落ち着きのない授業になってしまいそう。

準備をしているから,予想していなかった質問にも,冷静に対応できるような気がする。授業やコーチングセッションが上手くいくかどうかは,本番までに私が大事に準備してきた「小さなこと」で決まりそう。

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さて,岡田武史さんの対談記事の一部が掲載されていました。

「勝負の神は細部に宿る」日本サッカー界を牽引してきた岡田武史監督の勝負哲学

あなたが大事な本番までに準備してきた「小さなこと」は何でしょうか?

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