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7月23日「社長が求めているものを求めているか」

 リクラス for Coachでの7月毎日チャレンジ。読みかけの「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を、タイトル通り1日1話を読んで思ったこと感じたことを記していきます。
 私が感じたことを記録するのがメインなので、例によって「何が言いたいのか、よくわからない」文章になるかも。いや、なります(断言)。

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 今日は「日本におけるフランス菓子のレジェンド」と評される河田勝彦氏。世田谷にある「オーボンヴュータン」のオーナーシェフです。1967年に渡仏し、様々な菓子店やパン屋で修行。フランス修行の最後の一年半は、パリのヒルトンホテルでシェフ・ドゥ・パティシエを務められました。
 こちらのインタビュー記事も合わせてお読みください。
フランス菓子の伝道師に聞く。オーボンヴュータンの軌跡/「料理王国」より
https://cuisine-kingdom.com/aubonvieuxtemps/

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 仕事が上達する人とそうでない人の差は「意識」でしょうね。ただ言われた仕事だけをしているか、あるいは僕と同じような気持ちで、つまり菓子屋ならシェフ、会社なら社長が求めているものを求めて仕事をしているか。やはり後者でなければおいしいお菓子は絶対に作れないし、仕事でいい結果は出せません。
 これまで約二百人がこの店を巣立っていき、中には有名店を経営している者もいます。三十年近く見てきて感じるのは、いまの子は人にとても優しい。それはいいことだと思います。でも、自分にも優しいんですよ。これがいけない。
 こんなもんでいいかなって許しちゃうわけですね。妥協点が早いんです。そうやって流して仕事をする子はなかなか伸びないと思います。逆にこだわりを持っている子はどんどん成長していきますよ

 あああ。引用が長くなってしまった…。でもすごく共感したんです。

「人にやさしい。でも、自分にも優しい。」

 スポーツを例にすると、団体種目のチームで「県大会優勝!」を目標に掲げたときに、チームメンバー全員が同じ目標を持ったほうが、より目標に近づく。
 そこに「いや、私はそこまで目指していないから」という人が現れたときにどうするか。
A:一緒に目標を目指そうと話をする。説得する。
B:「個人の自由だから」と相手の意見を受け入れる。

Bを選ぶ生徒が多いような気がするのです。Bを選んだ時、目標に近づくための練習を成立させるのは少し難しくなる。
 「自由な時間を増やしたい」
 →練習時間の減少
 「きつい練習はしたくない」
 →必要な負荷までなくなってしまう
 「上達することより楽しみたい」
 →できないことをできるようになるための練習が減る
「やったほうが上達する」と分かっているのに、妥協して「やらない」ことを選んでいないだろうか。

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 受験勉強でも似たようなことがある。解ける問題を解きたがるのだ。
 学習の初期は、ドリルのような問題集を使って「解ける問題を何度も解いて、学んだことを定着させる」段階がある。しかし、その次には「学んだことを応用する」段階がある。応用だから「解けない問題」「解けないパターン」が出てくるのだ。不安になるのか「もっと簡単な問題集に戻ったほうがいいですか?」と聞いてくることがある。

 こんなとき、私はスキーに例えて話をする。
「どんなに初心者コースをキレイに滑ることができても、上級コースに行かない限り上級コースを滑ることはできないよね。
初めて上級コースに行って何度か転んだとしても、2回目、3回目はだんだん転ぶ回数が減ってくる。一度上級コースを滑ったら、別の上級コースに行く勇気も出てくる
 解ける問題ばかりをやっても伸びないよ。
 解けない問題に出会ったときに「ラッキー!まだ経験していないことがあった!」と思ってやってごらん」

 もちろん、いきなり「超上級コース」に手を出してしまわないようにすることや、本当は初心者コースがきちんとできていないかもしれないことに気を付けて、適切なアドバイスを与えることが指導者の役目だと思う。

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 社会人が「仕事」で求められることと、生徒が「学習」に求めることは、若干違う性質をもっていると思うので、これらの例が完全に当てはまるとは思っていない。
 しかし、
・失敗を極度に恐れる
・高い目標を持てない、持たない
・私はこの程度だから~と妥協する
このような生徒に対して、どのように声をかけて「挑戦を経験」させたらいいのか悩むことは多い。(こんなときにコーチングが効果的なのではと思っている。)

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 生徒のことばかり書いていたけれど、実は河田氏の記事を読んでちょっと「ぎくっ」としたのだ。あ、私にも妥協が早いところがあるかも、と。
 もっと高い目標を持てるのに、諦めていることがあるかもしれない。
 学校の目標と、私の目標が違うかもしれない。
 実現したいことが本当はあるのに、何かが気になって進まない。
 生徒に対して、何か遠慮しているところがあるかもしれない。

もう一度「私は何を実現したいの?」と問い直して、確認する時期なのかもしれません。

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