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7月29日「私と刺し違えるつもりで来なさい」

 「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を、タイトル通り1日1話を読んで思ったこと感じたことを記していきます。

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 今日は、日本航空会長の植木義晴さん。経営破綻後に稲盛和夫会長の下、執行役員運航本部長に就任。その後、国内で初めてパイロット出身の代表取締役社長となった方です。
 タイトルの「私と刺し違える…」は稲盛和夫氏の言葉です。植木さんご自身のことは、こちらの記事を。
  日経 私の道しるべ 植木義晴
https://ps.nikkei.com/myroad/keyperson/ueki_yoshiharu/

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 植木義晴さんは、日本航空では初となる「機長出身の社長」。再建時に執行役員に就任し、それから財務三表の読み方を学んだといいます。稲盛会長の隣で、数字の読み方だけでなく様々なことを学ばれたんだろうなぁと感じました。

 その間のご指導で印象に残っていることは、数えきれないほどあります。中でもやはり一番大切にされていたのは、まずは責任を持てということでした。
(中略)
 会議の場で我われ役員が時間をいただき、個別の案件について提案させていただいた時のことは、いまも忘れられません。そこで名誉会長が見ておられたのは、説明の内容よりも、それを説明する我われの心意気でした。これ以上聴く必要がないと判断されれば、最初の五分で「もう帰りなさい」と。
 君の話には魂がこもっていない。本当に認めてほしいなら、私と刺し違えるつもりで来なさい。その気迫のない者は去りなさいと。

 こういう「心意気」や「魂を込める」という言葉を、ただの精神論と片付けてしまうのはもったいないと私は思っています。「心の在り方」だけで成功する時代ではないけれど、「心の在り方」が成功への道のりを力強く進んでいく支えになると思うのです。

 そして、「本当にやりたい」と思っている人のまわりには、応援する人が集まってくる。一緒に行動してくれる人がいる。それはやっぱり、その人が持っている「気迫」に惹きつけられるのではないだろうか。

 「刺し違える」の意味が見えてきたような気がする。提案を持って行ったとき、稲盛会長の様子を見て、会長の出方を伺うような話し方をしていたら「もう帰りなさい」と言われてしまうんだろうな。
 仮に稲盛会長が反対したとしても、ちょっと細かなところを指摘したとしても、それに食らいつくくらいの気迫が求められている。
 破綻した会社を再建させるのだ。それくらいの「心意気」がないと再建なんてできない。平坦な道ではなく、最初からでこぼこの斜面を登るような状況なのだ。進もうと思ったら、通常以上のエネルギーが要る。
 そのエネルギーを見たかったのではないだろうか。

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 成功するためのテクニックや手法は、調べれば簡単に見つかる時代。
だからこそ、心の在り方、その人の生き方、「私は何者なのか?」という答えのない問いを考え続けることが大事になってきたのかもしれない。

あなたが、これまでの人生で「一番エネルギーが出た」と思うのはどんなときですか?

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