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7月28日「トップアスリートの共通項」

 「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を、タイトル通り1日1話を読んで思ったこと感じたことを記していきます。

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 1年遅れの東京オリンピック真っ最中にこのタイトル。
 今日は、中京大学スポーツ科学部教授の荒牧勇先生。スポーツ脳科学がご専門です。

 闘魂という言葉について、私自身の研究から思いつくのは、何かを始めるときの脳のエネルギーについてです。スポーツを直接の対象とした研究を始める前は、基礎的な運動の研究をしていました。具体的には右手と左手を協調して動かす両手協調運動を研究していました。

 例として、人差し指と中指を交互に動かすタッピング運動を紹介されています。指でピアノの鍵盤を叩くような運動ですね。

 両手の人差し指を同時に、中指を同時に動かすのは…簡単ですよね。
 では、右手の人差し指と同時に左手の中指を、次はその逆を動かすと…?

 人によっては、ぎこちなくなってしまうかも。私はピアノを弾くので平気ですが、ボーっとしていると人差し指どうし、中指どうしが動いてしまうかもしれません。
 荒牧先生によると、『難しい運動を開始するときは、大脳基底核のより大きな活動が必要』『困難なことを始める時、大きな変化を起こす時には脳にも大きなエネルギーが必要』なんだそうです。

 ここからは研究データに基づかないので雑感となりますが、トップアスリートに限らず、人生で大きな成功を収めるような人物は、この大きなエネルギーを出せるのだと思います。それがいわゆる一つの闘魂なのだと思います。

 では、その闘魂はどうやって身につけるのか。荒牧先生は次のように述べています。

 一般の人には手の届かないような一流人が持つ闘魂は、意外と小さなところから育むこともできると私は考えます。
例えば、やるべきことにすぐ手をつけられるか否か。仕事でも何でも、いったん始めてしまえば後は比較的楽なのですが、多くの人はなかなか手をつけられずにグズグズと時間を浪費してしまいがちです。
 (中略)
 これを克服するには、思い切ってやり始める以外にありません

 おっしゃる通りです、先生。
アドバイスを素直に受け入れて、すぐに実践できる人。
時間のかからない業務を、どんどん片付ける人。
失敗を恐れず、小さなことから動き始められる人。

そういう人は、自分の夢や目標を実現するのが早いと思う。

 実は、私は「すぐ動く」が苦手だ。
考えられるリスクを洗い出して、全部解決して、ゴールまでの道のりがキレイになっていないと動けない。初動が遅いので、チャンスを逃してしまいがちなのだ。
 やっと最近『ちょっとでも動く、動かす』ができるようになってきた。と思う。たぶん。きっと。

 荒牧先生は、『繰り返すうちに徐々に脳の構造も変化し、新しいことにも積極的に挑戦する人間に自己変革できる』だろうと仰っている。
 ちなみに、本の中では有効なテクニックとして、ルーティンを挙げている。何かを始める前に、自分で決めた一定の動作を行うこと。

 習慣づけることで、脳内に回路が形成される。
背伸びをする? コーヒーを淹れる? 肩を3回叩く?
仕事を始める前のルーティン。
気持ち良く自分のスイッチをONにする何かを決めていこう。

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