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10月12日 貧乏には二通りある -がばいばあちゃんの教え

「1日1話,読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より,漫才師の島田洋七さんです。

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 もはや説明する必要がないと思われる「佐賀のがばいばあちゃん」。島田洋七さんの幼少期を描いた自伝小説。大ヒットして映画やドラマにもなりました。

 今日の記事は,致知出版社のWebサイトで読むことができました。
島田洋七「佐賀のがばいばあちゃんに学んだ、暗い貧乏・明るい貧乏」

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 僕はある時ばあちゃんに、「うちって貧乏だけど、そのうち金持ちになったらいいね!」と言ってみたことがあるんです。するとばあちゃんはこう言うんです。
何言うとるの、貧乏には2通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏だからよか。それも、最近貧乏になったのと違うから、自信を持ちなさい。うちは先祖代々貧乏だから。
 第一、金持ちは大変と。いいものを食べたり、旅行に行ったり、忙しい。それに、いい服着て歩くから、こける時も気ぃつけてこけないとダメだし。その点、貧乏で最初から汚い服着てたら、雨が降ろうが、地面に座ろうが、こけようが、何してもいい。ああ、貧乏でよかった

 島田洋七さん曰く,『暗いところは,見せなかった』。絶対に泣くところは見せなかった。ご飯のときも『こんなに食べるものがない家庭も珍しかばい』とケラケラ笑っていた。

 この明るさはどこからやってくるのか。上で紹介したWebサイトの記事の中にこんな記述がありました。

そんなばあちゃんの人生観の中でも、僕がとりわけ影響を受けたのは、人を羨ましく思わない、という姿勢です。見えを張らないということ。これができたら人生どんなに楽か。自分の分を過ぎたことを求めるから、余計な悩みを抱え込むんです。うちはこれでええねん、と言ったらそれでええんです。

自分と他人を比較してしまうと,出来ていないことが気になる。
出来ていないことが気になると,自分に自信が持てなくなる。
自分に自信が持てなくなると,他人が羨ましく見えてくる。
自分に自信が持てなくなると,見栄を張って出来るフリをしてしまう。
それが「出来ていない自分」を明確にしてしまうから,辛くなる。

「頑張らなくてよい」という意味ではありません。おばあちゃんは「人間は死ぬまで夢を持て!」と言っています。ここで言う「夢」とは,「数年後のありたい自分の姿」でもいいし,「今日のお昼は○○を食べる!」といった直近の些細な楽しみでもよい。

島田さんはこんなことも仰っています。

50代のおっさんが一流企業をリストラになったら、コンビニでバイトでもすりゃいいんですよ。そのほうが人間大きく見えるって。
それをやりながら本当にやりたい仕事を探したらいいんです。家でふさいでおっても一文にもならんのだし。僕みたいに芸能界にいると、どうしても浮き沈みというのがあります。でも僕は全然平気。だって売れてチヤホヤされている時だけが人生とは思わんしね。
 仕事がなくてバイトしてもいいんですよ。そうやって自分のやるべきことをちゃんとやっていたら、きっとまたチャンスがやってくる。僕はそう信じているから。

そう。おばあちゃんは「今ここ」を大事に生きている。過去の栄光にしがみついたり,貧乏を嘆いてふさぎ込んだりしない。今いる状況の中で,できることをきちんとやっていく。そうやって明るく頑張っている姿を見て,周りの人もおばあちゃんのことを応援していたのでしょう。

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 さて,私自身はというと。
「学校の先生たちに,コーチングを提供したい!コーチングを知ってほしい!」と言い続けるものの,全く形になっていません。
 一方で,コーチングスクールの同期は,着実にセッション時間を積んで,もうすぐICFのACCにチャレンジする。
 時々,他人と自分を比べてしまって,進んでいない自分が情けなく感じることもある。でも,やるべき仕事をきちんとやって,コーチングを広めるための準備もこっそり進めている。きっとチャンスはやってくる。

今できることを,きちんとやること。
今いる環境を,楽しむこと。楽しめるように工夫すること。

あなたの大きな「夢」と小さな「夢」は何ですか?
今日も「夢」に一歩でも近づけるように,楽しんで生きよう。

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