8月26日 「感動分岐点」を超えられるか
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より,樹木医の塚本こなみさんです。
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塚本こなみさんは,女性初の樹木医。「あしかがフラワーパーク」の大藤の移植を成功させたことで知られています。「感動分岐点」のお話だけでなく,どのように樹木と向き合ってきたのか,造園を行ってきたのかが伝わる魅力的なインタビューがありましたので,是非お読みください。
世界一美しい藤棚をつくりあげた樹木医・塚本こなみの仕事術/致知出版社
https://www.chichi.co.jp/web/20200112%EF%BC%BFtsukamotokonami/
花や緑との対話で人生をより深く美しく。女性樹木医第一号、塚本こなみさんインタビュー/森ノオト
http://morinooto.jp/2019/09/04/tsukamotokonami/
塚本さんは,「あしかがフラワーパーク」で大藤の移植に成功した後,園長として経営にも参加するようになりました。
就任以来,お客様が何を求められ,私どもは何を提供できるかを考え続け,それを実行してまいりました。
上で紹介したインタビュー記事にも出てきますが,
「来場者数ではなく,美しい園を作りましょう」
「『その仕事を見て,お客様が喜ぶか』を考えなさい」
と,信念を持って追究するタイプの方なのだと感じました。
「はままつフラワーパーク」のことは次のように振り返っています。
各六百メートルの二本の桜並木があり,春には多くの人で賑わうのですが,私はその日本庭園や池,水路の周りにチューリップを五十万球ほど配して桜とチューリップで世界一美しい庭園を造ろうと考えました。
(中略)
日本庭園の美しい風景の中に桜とチューリップが競演するという演出はここでしかできないと考えたんです。
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さて,タイトルの「感動分岐点」とは。
経営用語の損益分岐点と同じように,このくらいなら感動しないけれども,それを超える何かを提供すると感動が心の中に沁み入る,という分岐点があるという考えです。
例えば,見たこともない景色や想像を遥かに超えた場面をご提供することが,その分岐点を超えることになると考えています。
音楽でも,料理でも,芸術でも,喜びや感動には「分岐点」があるかもしれないと納得しました。
感動って比例関数のように増えるわけではない。やはり,ある地点でグイッと感動するポイントがあるような気がします。
また,どこに分岐点があるかは,その人の経験によって変わると思います。何度も見ているから簡単に感動しない人もいれば,何度も見ているから好きになって感動する人もいるような気がします。
最近,あなたの心が動いたのはいつですか?
そのとき,何があなたの心を動かしたのですか?
あなたがとった行動によって,誰かの心が動いた経験はありますか?
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