障害者雇用”代行”ビジネスは偽善なの

これは障害者雇用”代行”ビジネスの問題点を指摘する記事です。代行ビジネスの内容は、法定雇用率を満たしたけど事業内容が障害者向けでない企業相手に、代行業者が農園を貸し出して、そこで雇った障害者に野菜を作らせ給料は企業から貰った代金から手数料を引いて障害者に支払う。大雑把に説明するとこんな感じです。

僕はこの記事を読んで最初は酷い話だと思いました。結局障害者に可能性なんて感じてなくて、自分の会社では使いものにならないからと体の良い追い出しじゃないかと思いました。記事にもその様な事が書かれており「柔らかな障害者排除」と表現されてました。結局自分たちの世界に関わらせたく無いからこういう手段に頼ってるのだと思いました。

しかし、こういうやり方で救われている障害者がいるのも事実。水やりと収穫等の仕事はすぐに終わって殆どが休憩時間になる。その内容で月給は11万円、労働内容からかんがえると結構な額を貰っているといえる。障害年金だけでは暮らせないという人にとってはこういう無理のない業務携帯で収入を得られるのは非常にありがたいという声があり、企業も障害者も業者も得して誰も被害に合ってないとも言える。

自分がこの内容に関して否定的だったのは自分がこの立場になったらすごく嫌だと考えたためです。自分はパソコンスキルは自信がありプログラマやパソコンインストラクターとして働いていた経験もある。それが「君は発達障害だからウチでは使えないので農園に行きなさい」なんて言われたらこれまでの経験や僕が身につけてきたもの全てを否定されたも同然です。なのでこういったやり方は気に入らないと思いました。農業は世の中に必要な仕事だけど僕は農業をやりたくないですね。必要な事だけどみんなやりたがらないから障害者のお前がやれなんて言われたら腹が立ちます。

しかし、先程も書いたとおりこのやり方で救われている方がいるのも事実。それに、企業の業務内容が障害者雇用と合わない会社も存在します。自分の前職のインストラクターがまさにそれでした。そういった企業が法定雇用率を満たすように言われた際に無理に雇っても定着しなければ意味がないですし、当事者だって辛い想いをするだけです。グレーではありますがこういう形で社会とのつながりを作るのも一つの手段だと言えるのでしょう。

いろいろ問題点はありますが結局は国がどう判断するかですね。これを認めたら代行業者に頼る企業が増えて自分がやりたい仕事に就けなくなるなんて事になるのは勘弁願いたいですね。自分は自分がやりたいと思った仕事に就きたいです。


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